ASPプライム『Quiksilver Pro Portugal』終了!
2011-06-20 更新
ASPワールドランキングで重要な位置を占めるプライムイベントは、ブラジルでの2連戦を終えてヨーロッパのポルトガルに移動。
現地時間6月14日からスタートした『Quiksilver Pro Portugal』は、19日にファイナルを迎え、ジュリアン・ウィルソン(AUS・写真上下)が今シーズン初優勝を決めました!
「超ハッピー!ここまで辿り着くまで途方も無い葛藤があったからね。全力を尽くしたのに、シーズン前半は平凡な成績しか残せなかった。ブラジルでも結果が出ず、一回家に帰ってリフレッシュしたんだ。トレーニングしてモチベーションを上げてきたのさ。”目標は優勝”これだけに集中したのが功を奏したね」とジュリアンは表彰台でまず一言。
ファイナルで戦った相手はブラジルでのプライム『Super Surf International』で優勝したばかりのガブリエル・メディナ(BRA)
会場となった「RIBEIRA D’ILHAS」は4-5ftレンジの十分なサイズ。
序盤からチャージしたジュリアンは、早々と7.33と8.33をまとめてガブリエルをコンビネーションスコアに追い込みます。ガブリエルは得意のエアリアルを含めたトリッキーなライディングを重ねますが、スコアは延びず...。
一方、ジュリアンは中盤に9.80、ラストの波で9.57を重ねてトータル19.37とパーフェクトに近いスコア。ガブリエルは手も足も出ない状態でした。
「このコンテストでは最初のヒートから8ポイント台、9ポイント台を出して気分もノリノリだったよ。今回は絶対に優勝したかったから、自分に甘えず、強い意志を持ってサーフィンしていたんだ。勝つためなら、何でもやってやろうという気持ちでね」とジュリアン。
Round of 12、QFを除く全てのヒートで8ポイント以上をスコアしたジュリアン。ホームのオーストラリア東海岸に似たライトのリーフブレイクに大きなマニューバーを描き、流れるようなスムーズなライディングが印象的でした。
「良い波が続いた1週間だったね。今年は小波続きだと聞いていたから、波が当たったのは嬉しいサプライズだったよ。天気も良かったし、みんな親切にしてくれた。ギャラリーとしても最高な彼らに支持されたのは素晴らしいことだと思う」と今イベントを振り返っていました。
19歳のジュニア時代に次世代のエアリアル「スシ・ロール」で注目を浴びたジュリアン。
数年間コンテストから距離を置き、本格的にクオリファイを目指した2010年は6スターの1勝を始め、コンスタントに上位に食い込んで2011年にルーキーとしてワールドツアーにデビュー。
すでに終了した3戦ではR3止まりですが、本来の実力が発揮出来れば表彰台も遠い話では無いでしょう。
ブラジル戦での優勝の勢いがそのままポルトガルでも受け継がれていたガブリエル(写真上)
ファイナルは波運が悪く、良いライディングが出来ませんでしたが、QFでは今イベントのハイエストスコア9.87を叩き出し、2戦連続プライムで表彰台。
17歳の彼にとって素晴らしい成績と言えるでしょう。
表彰台でのインタビューでは、「ファイナルは良い波を見つけることが出来なかったけど、結果には満足しているさ。ジュリアンのサーフィンは本当に凄かったし、2本も9ポイントを出したんだ。素直に”おめでとう”と言うよ。次は数週間後にある南アフリカでのイベントに向かう。ここと同じく、上手く出来るように願っているよ」とコメント。
ワールドランキングを27位から18位にアップさせ、シーズン中盤の選手入れ替え時にツアーの仲間入りが出来る可能性が高くなってきました。
なお、今イベントには大野修聖、辻裕次郎がエントリーしていましたが、両者共にファーストヒートのRound of 96で敗退しています。
次のプライムイベントは7月4日〜10日に南アフリカで開催される『Mr Price Pro Ballito』です。
J-bayでのワールドツアー第4戦の直前に行なわれるため、ジョーディ・スミス(ZAF)を始め、多くのトップ選手がエントリーしています。
大野修聖(補欠選手として辻裕次郎、田嶋鉄兵、大澤伸幸)もクレジットされているので、要チェック!
『Quiksilver Pro Portugal』結果
1位 ジュリアン・ウィルソン(AUS)
2位 ガブリエル・メディナ(BRA)
3位 ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)、ミゲル・プーポ(BRA)
『Quiksilver Pro Portugal』公式サイト
http://quiksilverlive.com/proportugal2011/(PC用)
photo: ASP Covered Images
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