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【現地コラム】宮城県・菖蒲田⑥

2011-06-28 更新
東北地方を中心に、各地に大きな爪あとを残した「東日本大震災」。
現在も避難生活と懸命な復興活動が続いていますが、現地コラムとして各地の現状などを定期的にお届けします。


宮城県・菖蒲田
第6回 やるしかない

震災後、1ヶ月弱は身の回りのことなどで、てんてこ舞いでした。

5月末頃になると店の瓦礫も片付き、住宅地も約70%ほどはキレイになりつつありました。
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残すは田んぼ、空き地に移っていく模様。
まだ田んぼはヘドロや瓦礫等で手付かずの状態。
ビーチ、松林は最後のようです。

そんな中、去る6月12日は本来なら七ヶ浜町長杯が行われる予定でした。
今年開催なら第26回、私が開催を担当してから、ちょうど20回目の節目の年。
その日、天気と波だけは最高なコンデションで残念。
毎年300名前後の方に参加して頂いて盛り上がっていました。
来年は復興を兼ねた大会にしたいと思う。

また、沖合いでは漁師さんをはじめ、大型クレーン船などで海上に浮いている瓦礫、海に沈んだ瓦礫の撤去が本格的に始まりました。
ビーチの方はと言うと・・・
毎日行っている瓦礫撤去も2ヶ月ちょっと経ちますが、次から次へと流れて来る量が半端じゃない。
きれいになった次の日には、また大量の瓦礫が流れて来る。

コンテナから出たタイヤだけは業者が撤去したが、コンテナは県・国の指示待ちだそう。
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コンテナを早く撤去する働きがけを行ってますが、まだ見通しが付かない。
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その他すべての瓦礫は手作業で撤去。
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相変わらず、進んでは戻りの繰り返し。
2ヶ月経っても、依然ビーチの半分は手つかず状態。
まだまだ先が見えない。

しかし、震災から100日目となる6月18日。
NPO法人「ウォーターリスクマネジメント協会」の皆さんと、湘南は鎌倉より「七
里ヶ浜クリーンコミニュティー」の方々が45人、大型バスで応援に駆けつけて頂きま
した。
更にボランティアセンターから30人、その他の方も含め、総勢約100名で小豆浜~菖
蒲田浜の一部のビーチクリーンを実施。
かなりの量の瓦礫が次々と集まり、本当に綺麗になりました。
ビーチクリーン終了後は、皆さんと100か日の黙とう。

毎日行っている瓦礫撤去作業では、やはり1人の力は1人分なんだと、自覚せざるをえない現状。
それでも、自分の時間でやってくれているサーファーがいる。
こうして、遠方から駆けつけてくれる方達もいる。
まだまだやるしかない!

ご協力頂いた皆様。
この場をお借りしまして、お礼申し上げます。
本当にありがとうございました。
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...続く
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宮城県宮城郡七ヶ浜町
Surf Shop MATTY'S
星 利成

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