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【現地コラム】宮城県・本吉③

2011-07-14 更新
東北地方を中心に、各地に大きな爪あとを残した「東日本大震災」。
現在も避難生活と懸命な復興活動が続いていますが、現地コラムとして各地の現状などを定期的にお届けします。


宮城県・本吉
第3回 瓦礫撤去、その後

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※写真は震災後すぐの登米沢海岸

店と家があった小泉海岸は壊滅で、何も手をつけられない状況。

隣のリーフポイント、登米沢海岸はもともと人工物がないためか、ブレイクは残っていました。

民家は7件全壊でみな移転。
海岸付近をサーファー達で瓦礫撤去することを決め、登米沢振興会長の許可をもらい4月28日スタートしました。

本吉総合支所建設課と産業課にも話を通し、毎日入れ替わり立ち代り、訪れるサーファー達が手で瓦礫を山済みにしていきました。
その後、ボランティア団体も入り民家跡地もきれいになりました。
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※5月7日、第1回目のビーチクリーン。瓦礫撤去は毎日。みんなを集めるときは建設課の要請を受け、ボランティア保険に加入するためビーチクリーンと称す。

ただし、私達ローカルは海に入ることを自粛し、住民感情も考え、支所と振興会の許可を待つことにしました。

近い将来、本吉に波がある限りサーフィンが地域の大きな産業になることに加え、地元住民の理解を得ることが大切と考えたからです。
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※6月18日、サーファーによる献花・黙祷。その後に第3回目のビーチクリーン。

ありがたいことにサーファー達は自粛を守り、やっと7月1日。
「海中捜査に協力する」という形で海に入ることが許可されました。

「まだサーフィンは出来ませんが。」

警察・漁協・海上保安庁にその都度の連絡を入れ、レポートに氏名を記入し結果報告を積み上げる。
受付は、かぶとむし Surf Shop内のみ。

では、その目処は?

「サーフィンの目処はたっていません。」

まだまだ私達の模索は続くのかもしれません。

希望はまたみんなで笑顔で波乗りできること。
地域がサーフィンによって活性化し、若者流出を防ぎ、海と共存できる町をみんなで作り上げること。
きれいになった海岸付近と、瓦礫ひとつない登米沢のきれいな海。


「まだ、サーフィンは出来ません。」


...続く
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宮城県気仙沼市本吉町
かぶとむしsurfshop
鈴木優美

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