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『Billabong Pro Jeffreys Bay』R2終了!

2011-07-22 更新
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南アフリカでは7月上旬に終了したASPプライムの後、パッタリとウネリが入りづらくなってしまい、現地時間7月15日にスタートしたASPワールドツアー第4戦『Billabong Pro Jeffreys Bay』はR1が終了してからオフが続いていました。
ようやく再開した18日も波数が非常に少なく、R2のH6止まり...。
その後は「J-Bay」では珍しいほぼフラット状態になってしまい、選手達も途方に暮れていましたが、新しい南南西ウネリが入り始めた21日にR2の残りヒートが終了し、R3を戦うメンバーが決定しました。

3-4ftレンジのクリーンなコンディションの中スタートしたこの日の主役は、H8で9.30のハイエストスコアと17.07のハイエストヒートスコアを叩き出したミシェル・ボウレズ(PYF・写真上)でしょう。
ブラジル戦の怪我から回復したミシェルのサーフィンは超高速で、一つ一つのターンに力がみなぎっていました。
対戦相手のラオニ・モンテイロ(BRA)も7.60を含むトータル14.03と決して悪いスコアでは無かったものの、このヒートに関してはミシェルの完勝と言えるでしょう。
「オレにとっては最高のヒートになったね。’Firewire(ファイヤーワイヤーサーフボード)’が本当に調子良くてJ-Bayに来てからずっと乗っているんだ。サーフィンする度にフィットしてくる感じさ。リオでの負傷を取り戻すための重要なヒートだったけど、段々自信がついてきた。とりあえず、R5突破が目標かな」とヒートを振り返ったミシェル。

R3ではティアゴ・ピレス(PRT)と対戦します。

1996年から始まった「J-Bay」での『Billabong Pro』の歴史を振り返るとタイトルを獲得した選手はケリー・スレーター(USA)、ジェイク・パターソン(AUS)、ジョエル・パーキンソン(AUS)、アンディ・アイアンズ(HAW)など、レギュラーフッターのみ。
それだけ「J-Bay」はグーフィーフッターにとって不利な波だと言えますが、2009年に優勝まであと一歩まで辿り着いたことがあるダミアン・ホブグッド(USA)は、ツアー最年長のテイラー・ノックス(USA)を相手に大きなターンとフローターを組み合わせ、更にプライオリティも上手く利用して8.33を含むトータル15.00でテイラーをコンビネーションに追い込んでR3へ。
「バリトーでのプライムイベントで負けてから早めにここに来たから、長い滞在になるね。良いスウェルにも当たったよ。レイデイ(休み)の日は気持ちをリセット出来るし、スウェルのことだけに集中出来るから良い面もある。スモールの時のバックハンドは難しいけど、自分の調子が良いから問題無いさ。これからコンディションが上向くことに期待したいね」とダミアン。

次の相手は同じグーフィーフッターのジャドソン・アンドレ(BRA)
R1でタジ・バロウ(AUS)を抑えてR3にジャンプアップしたジャドソンは、かなり手強い相手と言えるでしょう。

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ワールドツアーで記憶に残るグーフィーフッターと言えばオッキーことマーク・オキルーポ(AUS)の名前が最初に思い浮かぶ人が多いと思いますが、H10に登場したヘイター・アルヴェス(BRA・写真上)は往年のオッキーが甦ったようなパワフルなバックハンドリップを「J-Bay」の波に刻み、先日のプライムイベントで優勝したばかりのパトリック・グダスカス(USA)を僅差で抑えました。

ヘイターはヒート終了後のインタビューで、「パットは素晴らしいサーファー。全ての波とそのセクションを有効利用しないと勝てないと思っていたよ。ここの波はバックハンドには辛いけど、今日のコンディションは良かったね」と話していました。

ヘイターの次の相手はエイドリアン・バッカン(AUS)
やはり、グーフィーフッター同士の争いになります。

昨年の同イベントで2位という好成績を上げたアダム・メリング(AUS・写真下)は、ブレット・シンプソン(USA)とのH9で一本目から8.27のハイスコアを手に入れ、5pt台のバックアップスコアを重ねてラウンドアップ!
昨年は「J-Bay」での成績でツアー中盤のカットオフを免れたアダム。今シーズンもワールドランキング25位とギリギリのラインにいるため、出来るだけ上位に食い込みたいところでしょう。
「このイベントはオレのランキングにとって重要なんだ。ここで大きな結果を残してランキングを上げることが目標だよ。とりあえず、今日はヒートを通過してイベントに残れたからハッピーさ」とアダムは今の胸中を話していました。

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なお、ケリー・スレーター(USA)はフィジー、デーン・レイノルズ(USA)は日本でそれぞれ波を求めて今イベントをスキップ。ボビー・マルティネス(USA)に関しては今のところ正式な理由が発表されていません。

ネクストコールは現地時間7月22日の朝7時(日本時間同日午後2時) 新しく入り始めた南南西ウネリは週末にかけてアップ傾向の予報のため、一気にヒートが進行する可能性が高そうです。
週末は家でのんびりライブ観戦も良いのでは?


『Billabong Pro』公式サイト
http://billabongpro.com/jbay11(PC用)

photo: ASP Covered Images

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