【現地コラム】宮城県・仙台⑦
2011-07-31 更新
東北地方を中心に、各地に大きな爪あとを残した「東日本大震災」。現在も避難生活と懸命な復興活動が続いていますが、現地コラムとして各地の現状などを定期的にお届けします。
宮城県・仙台
第7回 少しずつ
日本海でのサーフィンで、元気をもらって帰ってきた私。
ボランティアと物資を配達する日々の中、週に一度はクラブ員達と日本海へサーフトリップへ行くようにして、KEEP SURFINGを心がけました。
ビジターという立場になり、最初はちょっと戸惑いましたが
ローカルの皆様のお陰で、またサーフィンをしよう! 続けて行こう! と思う事ができて感謝。感謝です。
相変わらず余震が続くものの、世間ではセントラル自動車が生産再開、4月末には東北新幹線の東京-仙台間が開通し、少しずつですが復興に向けて動き出していました。
東日本大震災で犠牲になってしまった方々のお葬式も、この頃やっと執り行われるようになりましたが、葬儀へ出席する度に、この震災の惨さ、残酷さを思い知らされ、すごく悲しい気持ちになりました。
未曾有の大震災。
悲惨で無残で、本当に受け入れたくない現実です。
GWに入り、ポカポカと暖かい春らしい日々が続きました。
お店のクラブ員達を誘って、千葉にサーフトリップへ・・・
震災から海に入っていない人も多く、久々のトリップでみんな楽しそうにサーフィンしていました。
ケアしていただいた皆様には、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございました。
そして、材料がなかなか揃わず、延び延びになっていたお店の改修工事がやっと始まりました。
ビル全体が、かなりボロボロになってしまった為、完成まで一ヶ月半位はかかるようです。
大きい余震が来るたび、血の気が引く思いをしていた私を気遣ってか・・・
うちのお店側から工事をスタートしてくれて、足場をビル全体に組んだ時は、かなりホッとしました。
そんなある日、久しぶりに新港へ行ってみると、進入禁止だった直線道路2キロの瓦礫が半分位まで片付いていました。
駐車場手前は絶対進入禁止なので、脇の道から海の方を見てみると、今だコンテナなどの大きな瓦礫がゴロゴロしていてガッカリ。。。
でも行方不明の方、犠牲になってしまった方の事を考えると、簡単にビーチの方には歩いて行けません。
この日も遠くの方から見て、黙祷・黙礼をして帰ってきました。
一年中、通っていた新港ポイント。
もう少し、もう少し落ち着いてきたら、今まで沢山の恩恵を受けてきたこのポイントのビーチクリーンをしたいと思っています。
...続く
--------------------宮城県仙台市若林区
Japss surf shop
熊谷素子
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