WQS6star/USオープンはアンディ優勝
2005-08-02 更新
この日の波はやや気まぐれながら2-3ft。ファイナルは少しバンピーなコンディションとなってしまいましたが、コンテストは十分に可能な状況。
---------------
■アンディがマチャドとの決勝を僅差で制す!
決勝で先手を取ったのは1995年と2001年の優勝者であるロブ・マチャドで、5.33ポイントをマーク。実は今大会でのマチャドはラウンド・オブ96からセミ・ファイナルまでの6回のヒートの全てにおいて1位通過をしていました。しかしアンディは、水中カメラマンの目の前でターンして空中にスプレーを飛ばし、4.00ポイントのライディングで反撃。その後はほとんど10分近くも波待ちの状態がつづきました。
そしてマチャドはらしくないミスを犯し、アンディが優先権を持つ波にテイクオフしてしまいますが、アンディはその波で5.1ポイントをマークし、ここから流れが変わってしまいました。アンディはさらに6点台のライディングを重ね、リードを広げました。
かつて何度もこのような状況からの逆転を成し遂げてきたマチャドですから、大観衆も最後まで目を離すこともできず、次のライディングへの期待が高まりました。残り30秒、あと7.77ポイントが必要という状況で、マチャドがセットの波を捕らえます。波を十分に使ってオフザリップ、カットバック、フローター、そしてインサイドのクローズセクションで板が裏返るほどのエアリアルを決めてショアブレイクに降りたったマチャド。
観衆は息を呑んでコンピューターの集計を待ちました。マチャドの最後のライディングに与えられたのは7.33ポイント。僅差ではありましたが、一歩逆転には及ばず、アンディが優勝の15000ドルを獲得。マチャドは2位の7500ドルを手にすることとなりました。アンディにとっては1998年以来の、USオープンでの2度目の優勝です。
「辛抱強く、よく波を選ぶように心掛けたんだ」とアンディは得意げに語りました。「でもロブの最後の波に観客が湧くのを見て、またかよ、って思っちゃったよ。だって今年は最後の最後で逆転される大会が多いから。海の中から見る浜辺の大観衆の応援にはびっくりさ。ホントに光栄だね。」
---------------
■3位はフランスのピコンとブラジルのデ・ソウザ
セミファイナルのheat1ではフランスのミカエル・ピコンがアンディ・アイアンズに挑戦。ピコンはアンディが波に乗る前に3本の波に乗りましたが、アンディは波数よりも一本の質にこだわって、6.0ポイントをスコア。その後は波がみるみる悪くなり、最後の波で反撃を狙ったピコンは痛恨のインターフェアを犯し、アンディが決勝に進みました。
セミファイナルのheat2では、レギュラーのアドリアノ・デ・ソウザ対グーフィーのロブ・マチャドという組み合わせでしたが、ともにコンテストエリアの一番南の端で波待ちを始めました。前のヒートとは打って変わって波が入り、ともに2本ずつの波をメイク。マチャドの12.93ポイントに対してデ・ソウザの12.83という接戦となり、ましたが、マチャドがこの日のベストと言える波に乗ったことで流れが一気にマチャドに傾きました。元ワールド・ジュニア・チャンプで18歳になったばかりのデ・ソウザですが、おかしなことにマチャドが優先権を持っていたその波に同時にテイクオフしてしまい、見事に乗りこなしたもののその波のスコアは取り消され、マチャドが決勝に進みました。
---------------
また、今大会に出場した日本人選手の中での最高位は、田嶋鉄兵の49位でした。
主な結果は以下の通りです。
■Final
Andy Irons 1
Rob Machado 2
■SemiFinals
HEAT1
Mikael Picon 2
Andy Irons 1
HEAT2
Rob Machado 1
Adriano de Souza 2
■QuarterFinals
HEAT1
David Weare 2
Mikael Picon 1
HEAT2
Dunga Neto 2
Andy Irons 1
HEAT3
Rob Machado 1
Adrian Buchan 2
HEAT4
Travis Logie 2
Adriano de Souza 1