【現地コラム】宮城県・荒浜⑥
2011-08-05 更新
東北地方を中心に、各地に大きな爪あとを残した「東日本大震災」。現在も避難生活と懸命な復興活動が続いていますが、現地コラムとして各地の現状などを定期的にお届けします。
宮城県・荒浜
第6回 仕事、サーフィン
しかし大変貴重で良い経験を沢山でき、今ではボランティアに行った先々から自宅にお礼状などが届くなど、今度は私が頑張らなくてはと勇気づけられてます。
震災等で自宅を失った人たちには政府や赤十字などから義援金や復興支援金が支給されるのですが、住人登録されてない店舗や工場などは、震災で倒壊や津波で流失しても一切義援金等はなく、行政に相談しても「低利の融資は有るんですが・・・・」。
また、失業しても個人の自営業の為、失業保険(保険料を払っていないので当然ですが)もなく、高校生と大学生の子供がいる我が家庭を守り維持していくには、少しでも収入がないと生活が出来ないのが現実。
6月より町の臨時職員として、半年間だけですが働く事になりました。
海岸から直線距離で150m位の所にあったショップ。まだ再開のメドも立っていないので、この半年間の間にじっくり考え、今後の方向性を見い出せればと思っています。
震災後初のサーフィンでしたが、台風6号の影響で、セット頭半位の砂を巻き上げた超ダンパーに、ストロングカレントのコンディション!!
2時間程のサーフィンでパドルしっぱなしの中、4本テイクオフ!!
体はサーフィンを覚えていてくれました。
満足出来るサーフィンではありませんでしたが、久し振りのサーフィンに涙が出る思いでした。
3日間の滞在でしたが、最終日にはサイズも落ち着き、ファンウェーブで締めくくることができました。
今度サーフィンが出来るのはいつになるか・・・・?
そして現在の荒浜の状況ですが、プールPから河口Pにかけては、海岸線に沿ってテトラが横に並べられており、砂浜がほとんどなく、海水浴場側に砂浜が有るだけになっております。
仮堤防の工事も進んできており、黒い大きな「土のう袋」が以前の堤防より高く積み上げられてきてますが、その他の海岸付近は手付かずの状態が続き、相変わらず立ち入り禁止です。
...続く
--------------------宮城県亘理郡亘理町荒浜
REAL SURF
残間祥夫
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