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ASPプライム『Nike US Open of Surfing』途中経過

2011-08-06 更新
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8月1日からスタートした真夏の祭典ASPプライム『Nike US Open of Surfing』は南西よりのグランドスウェルと北西のウィンドスウェルが強まる傾向となり、順調にスケジュールが進行。
現地時間5日には2-4ftレンジの南東スウェルがプラスされ、敗者無しのNo Losers 12(1位はQF、2位と3位はRound of 12)が終了しました。

スター選手揃いの今イベント。ビーチを埋め尽くしたギャラリーのボルテージをMAXに持ってきたのは、ケリー・スレーター(USA・写真上)でしょう。
タジ・バロウ(AUS)、ターナー・グダスカス(USA)とのカードで綺麗なバレルを抜けてエアーまで披露。グロメッツ時代から通い続けているハンティントンビーチを自分の裏庭のように駆け巡り、9.60を含むトータル18.77で2位以下をコンビネーションスコアに追い込んでラウンドアップ!
「自分のヒートの前にバレルになる波を発見していたから、トライしてみたんだ。今日はエアーには完璧な風だから、それもやりたかった」とケリー。

対戦相手の二人も、あそこまで完璧なライディングを目の前で見せられたら戦意を失ってしまうでしょう。

ケリーのコメント通り、この日のハンティントンビーチはエアー日和とも言える風向きとサイズ。
各ヒートでエアー合戦となり、「高さ・回転・着地」全てをメイクした選手が勝ち上がるような展開でした。

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No Losers 12・H1ではダスティ・ペイン(HAW ・写真上)が高さのあるエアーリーバースを成功させ、今イベントのハイエストスコア9.67を叩き出してリチャード・クリスティー(NZL)、エヴァン・ゲイセルマン(USA)をノックアウト!
「9.67の波は一言で表すと”ウェッジ”だった。あの波は一つのアクションだけで終わらせたくなかったから、小さなスナップを入れたんだ。上手く行ってラッキーだったよ。波は良いさ。波数豊富だし、チャンスも沢山ある。ちょっと忙しい部分もあったけどね。一つの波を奪い合わないで良いから、ナーバスにはならずに済んだよ」とヒートを振り返ったダスティ。

ツアーでは珍しいマウイ出身のダスティ。ワールドランキング33位とシーズン中盤に行なわれるカットオフの対象ラインにいるため、高ポイントが稼げるプライムで今後もラウンドアップを重ねたいところでしょう。

先日、デーン・レイノルズ(USA・写真下)、コロヘ・アンディーノ(USA)と来日したヤディン・ニコル(AUS)は逆にワールドランキングからクオリファイを果たすために重要となる今イベントで順調に勝ち上がっています。
来日メンバー3人で行なわれたNo Losers 12・H3では怪我から復活して絶好調のデーンに主役を奪われたものの、まだ敗者復活戦への道が残されています。
「オレにとってこのイベントはデカイよ。この前のイベントで沢山ポイントを重ねたし、ここではヒートを勝つ度にボーナスが貰える感じだね。プライムイベントでは”Round of 12”がベンチマークになる。ここからは2,000ポイント以上稼げるボーナスタイムさ」とヤディンは話していました。

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なお、現在ワールドランキング60位の大野修聖はファーストヒートのRound of 96でビード・ダービッジらに抑えられて敗退。
プロジュニアグレード4にエントリーしていた加藤嵐、新井洋人は共に2ヒート勝ち上がったものの、Round of 32で敗退して17位に終わっています。

世界の「Nike」が本気を出してワールドツアーよりもゴージャスになっている今イベント。
ウィメンズワールドツアー最終戦、プロジュニア、ロングボード、スケートボード、BMX、ライブ、『Hurley Pro』のトライアルまで同時開催されています。
公式サイトではビデオ、写真、ライブ中継など、さすがのクオリティで新しい情報がドンドン更新されているので、要チェック!


『Nike US Open of Surfing』公式サイト
http://www.usopenofsurfing.com(PC用)

photo: ASP Covered Images

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