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【現地コラム】宮城県・荒浜⑨

2012-03-13 更新
東北地方を中心に、各地に大きな爪あとを残した「東日本大震災」。
現在もなお懸命な復興活動が続いていますが、現地コラムとして各地の現状などを定期的にお届けします。


宮城県・荒浜
第9回 追悼、そして現状は?

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あの大震災から一年が過ぎました。
荒浜河口Pにおいて、ローカルサーファーを中心に集まり、震災で犠牲になられた方々に対して一分間の黙とうをささげた後に、参列した人全員が復興に対する思いや、今の気持ちを風船にメッセージとして書いて空に飛ばしました。
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これは震災前までは常に顔を合わせ、楽しいサーフィンをしていた仲間同士が、震災後はなかなか皆で会うことが出来ていなかったのと、今の荒浜の現状を見てもらう、いい機会にもしたかったからです。

当日も海はいつも通りにブレイクしていましたが、内側に目を向けるとそこは未だにガレキの山が連なっております。
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もちろん、いつまでも立ち止ってるだけではありません。宮城県内でもサーフィンを再開してるポイントも増えてきております。
サーフィンが出来るポイント、出来ないポイント、それぞれ色々な違った条件が沢山あったり、地域間の人達の温度差とかも、もちろんあると思いますが、無理せず出来るとこから、少しずつでも前に進めばと思っております。
決して後戻りしてる所はないだろうし、荒浜のポイントも津波で無くなった砂が徐々に戻って来てますし、周りの環境や阿武隈川の放射能問題などありますが、行政や地域の住民の方々と協力しながら再開を目指していきたいです。

この震災で激変した私達の生活ですが、皆さんの支援や協力のお陰で何とか一年の節目を迎える事が出来ました。
ショップや周りの住宅が跡形もなく流され、町を戻さないと、復興させないと思いボランティアから始まり、六月からは町の臨時職員として働き、今月からは二年間の契約でガレキの焼却場で働いております。
もちろんショップを再開するという希望は今でも薄れていません。

いつかはまた、この荒浜で!!


...続く
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宮城県亘理郡亘理町荒浜
REAL SURF
残間祥夫

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