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WCT第10戦ブラジルはダミアン優勝! ケリーが7度目のタイトル獲得!!

2005-11-09 更新
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現地時間11月8日(火)、ブラジル・フロリアノポリスにて開催中だったWCT第10戦「ノヴァ・シン・フェスティバル」は、4ft前後のブレイクの中、Round3のヒート11から再開され、同日中に一気にファイナルまでを終了しました。

ワールドタイトルに王手をかけていたケリー・スレーターは、Round4で早くも姿を消しましたが、唯一逆転の可能性を残していたアンディ・アイアンズがクォーター・ファイナルで敗退したため、2005年のワールドチャンピオンはケリー・スレーターに決定!

そしてこの大会はダミアン・ホブグッドの今季初優勝で幕を閉じました。

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■Round4も波乱の連続、ケリーも敗退!

Round1から波乱の連続だったこの大会ですが、中でもRound4は目を見張る波乱振りで、レイティング上位陣が軒並み姿を消すという展開になりました。

CJ・ホブグッドがカーク・フリントフに、ミック・ファニングがラオニ・モンテイロに、フィリップ・マクドナルドがビクター・リーバスに、さらにはケリー・スレーターまでもがトラビス・ロジーに敗れ、クォーター・ファイナル進出の中でレイティング上位者はアンディ・アイアンズのみ!!

ケリーはその差0.41ptでトラビス・ロジーに敗れたわけですが、いつものキレがなく、インサイドでワイプアウトするシーンも目に付きました。

レギュラー・フッターにはなかなかハイスコアが出し難そうなブレイク・コンディションの中、アンディはマニューバー中にエアリアルを織り混ぜる余裕さえ見せ、次元の違うサーフィンで勝ち上がりました。

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■アンディがQFで敗れ、ワールドチャンプはケリーに決定!!

クォーター・ファイナルのヒート1では、ミック・ファニングを負かしたラオニ・モンテイロ(BRA)がパンチあるスナップターンを連発! ここまで絶好調のサーフィンを見せて勝ち上がってきたカーク・フリントフを下し、セミファイナルに進出。

続くヒート2では、ダミアン・ホブグッドVSトラビス・ロジーのグーフィー対決。ケリーを倒し、脚光を浴びるトラビスを、わずか2.44pt差で抑えたダミアンがラウンドアップ。

ヒート3では、アンディ・アイアンズVSネイザン・ヘッジ。ワールドタイトル獲得のためには絶対負けられないアンディでしたが、ネイザン・ヘッジも驚異的な集中力を見せ、たった3本のライディングから2本合計17.70ptをたたき出しました! アンディも9.13ptの素晴らしいライディングを見せましたが、トータル16.80ptでフィニッシュ。決して調子が悪いわけではなく、グーフィーのネイザン・ヘッジにややアドバンテージがあった様子でした。そしてこの結果を受けて、ケリーの通算7度目のワールドタイトルが確定しました。

ヒート4では、怪我から復活したジョエル・パーキンソンが地元ブラジルのビクター・リーバスに敗れましたが、内容的にはもう完全復活と言っても良く、パーコのファンも胸を撫で下ろしたのでは。

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■SFではダミアンとビクターが勝利

セミ・ファイナルのヒート1はダミアン・ホブグッドVSラオニ・モンテイロ。
ここまで地元の期待を背に受け、ことごとく大物を倒してきたラオニでしたが、後半になってぐんぐん調子を上げてくるダミアン・ホブグッドに大差をつけられ敗北。

続くヒート2はネイザン・ヘッジVSビクター・リーバス。
素晴らしいハイスコアで堂々とアンディを敗り、初優勝に望みをかけるネイザンでしたが、わずかに1.96pt差で、地元ブラジルのビクター・リーバスに敗れ、波乱の立役者もここで姿を消しました。

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■ファイナルの接戦を制したのはダミアン

ファイナルはダミアン・ホブグッドVSビクター・リーバス。どちらが勝っても今季初優勝となる対戦でしたが、接戦を制したのはダミアン。
残り7分になるまではビクター・リーバスがセイフティ・リードを保ったまま試合が進みましたが、ようやくダミアンに8点ライディングが出て逆転。しかしその直後には、ビクター・リーバスが6.17ptで再逆転。この時点でダミアンが逆転に必要なポイントは3.33ptでしたが、残り時間が1分を切ってもダミアンに波が来ない! ヒート終了まで残り33秒のところでようやくダミアンが波に乗り、なんとか4.13ptをマーク!! 劇的な逆転優勝を決め、自身のレイティングも5位まで上げたのでした。

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■ワールドタイトル争いに決着

2005年のワールドタイトル争いは、WCT全11戦中の上位成績8戦分の合計点数で競われますが、この第10戦の結果(ケリー9位、アンディ5位)を受け、トップを走るケリーが7896p、2位のアンディは7260pとなりました。
今季のWCTはあと1戦、12月8日から始まる「リップカール・パイプライン・マスターズ」が残っていますが、この最終戦で、仮にケリーがRound1・Round2ともに敗れて33位となり、それと同時にアンディが優勝という結果になったとしても、上位成績8戦分の合計点数ではケリーは7896ptで変わらず、アンディは7860ptとなり、わずかにケリーに及ばないという計算。
したがって、最終戦を待たずして、ケリーの通算7度目のワールド・タイトル獲得が決定したのでした。

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《Nova Schin Festival》

●Final
Damien Hobgood
12.30
Victor Ribas
11.50

●Semi-Finals

HEAT1
Raoni Monteiro
8.70
Damien Hobgood
14.23

HEAT2
Nathan Hedge
10.67
Victor Ribas
12.63

●Quarter-Finals

HEAT1
Kirk Flintoff
7.46
Raoni Monteiro
12.00

HEAT2
Damien Hobgood
13.27
Travis Logie
10.83

HEAT3
Andy Irons
16.80
Nathan Hedge
17.70

HEAT4
Victor Ribas
14.33
Joel Parkinson
13.70

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《2005WCT Current Ratings