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灯台下暗し?日本編①

2006-01-25 更新
みなさん、ご無沙汰しています。寒い冬いかがお過ごしでしょうか?
さて今回からは、ちょっと目先を変えて国内のサーフトリップ編をお届けしましょう。

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旅が大好きな僕だが、実は国内でのサーフトリップというのはあまりしたことがなかった。しいて言えば種子島くらいだ。海外に出て外国人と友達になれば、かならず日本の波のことについて訊かれる。そんなとき、千葉、福島や湘南のことは説明できても、その他の場所については意外に知識がないものだ。これでは「灯台下(もと)暗し」だと思い、数年前、国内を長期に渡って旅してみることに決めた。

長期で行くには安くあげる方法を考えなければならない。まず燃費のよいクルマ、高速道路は一切使わず下道。食料は米を半俵(友人から差し入れ)とカセットコンロに100均で買った包丁、鍋やお皿など。あとは一緒に行く仲間だけだ。丁度暇だった友人が付き合ってくれることになった。これで準備完了だ。

出発は初夏、6月のある日だった。僕らはサーフボード、食料にスケートボードなどをクルマに詰め込み、当てのない旅にでかけた。クルマにはナビが付いていなかったので、100均でついでに買った日本地図。大まかな地名以外にはなにも書いてなかったが、時間はたんまりあったのでこれで十分。

まずは日本海側に出て南下し、北上するときに太平洋側に出る、という左回りのルートにした。東京から出発して長野を抜け、金沢に辿り着いた。金沢では「サーフトリップ」というサーフショップを営む供田さんという友人を訪ねた。

夏の日本海は波があまり無いらしいが、僕らが行った日は激しいオンショアの頭くらいの波がブレイクしていた。生まれて初めて見る日本海に飛び込み波乗りを楽しんだ。波はけっして良くはないが期待していなかった分、サーフィンができただけでも嬉しかった。

海から上がったあとに連れて行ってもらった回転寿司の、ネタの大きさと味の良さにはビックリ。供田さんいわく、金沢の人間は東京では寿司は食べないそうだ。

翌日は波がすっかりダウンしてしまった。4日間ほど供田さんの家にお世話になり、波待ちしていたが、一向に波の上がる気配はない。そこで僕らは、旅を続けるために日本海を南下することにした。

南下して行く途中にはカニで有名な越前をとおり、京都・丹後半島の絶壁では望遠鏡を覗いているオジサン集団を発見。「何を見ているのか?」尋ねると、ハヤブサを観察しているとのことだった。「翼の先が割れているのがトンビで、割れていないのがハヤブサだ」と説明してくれた。一緒になって観察していると、獲物(小鳥)を見つけたハヤブサは翼をつぼめ急降下し、獲物にアタックをかける。しばらくの間、僕らも丹後半島の自然の雄大さを味わった。

再びクルマに乗り数時間、鳥取砂丘に到着した。この日はかなり長時間運転した。ここで夕食を取り、僕らはクルマの中で睡眠を取ることにした。

(次回に続く!)