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灯台下暗し?日本編②

2006-02-21 更新
(前回より続く)

翌朝クルマの中での眠りから覚めた僕らは、改めて周囲を見物して回った。鳥取砂丘には感動した。その名の通り、数十メートルの高さの砂の丘だ。砂丘の下には海が見える。暑さも手伝って、僕らはスキーやスノーボードをイメージして思いっきり助走をつけてジャンプ! 勢いに乗ったまま一気に走り降りて海にダイブした。しばらく仰向けになって海に浮かんでみると、なんだかとても解放された気分になった。残念ながらウネリはほとんど無かったが、砂丘から風で運ばれた砂が洲を作っているので、膝もない小さい波がキレイにブレイクしていた。

砂丘で遊んだ後にクルマへ戻ると四国の友人から電話が鳴った。「台風が近づいていて尾崎ポイントに波が入りそうだ。」という情報だった。僕らは数日間「波日照り」だったので本州を西へ向うことをやめ中国地方を縦断して四国に南下することにした。岡山で一泊してから瀬戸大橋を渡った。橋から見る瀬戸内海は、美しさと威厳を兼ねた景色だった。

そこから室戸にある尾崎ポイントまでは結構な距離だった。ポイントに着いたのは夜中だったにもかかわらず、ポイントに着くと友人が出迎えてくれた。友人はポイントの目の前にある漁師小屋に泊まっていて、そこに僕らもお邪魔することになった。漁師の方にイワシ料理などを作っていただき、満点の星空の下で日本酒をご馳走になった。砂浜には五右衛門風呂があって、これまた星空の下でひと風呂ご馳走になるといった感じだ。

そして翌日からじわりじわりと波はサイズアップしていった。パーフェクトではなかったけどサンド+リーフのミックスボトムが生み出す波は楽しかった。3日間ほど続いたウネリが下降気味になってきたので、お世話になった漁師さんたちにお別れを告げ、室戸岬を観光した後で雄大な自然の中をひたすら西に向かった。

高知でまた違う友人と合流した。(その友人にご馳走になった高知名物カツオのタタキの味が、いまだに忘れられない…。)友人の家に一泊お世話になり、翌朝僕らは四万十川のある中村エリアに向かった。

中村エリアにはポイントがたくさんあった。そして運よく僕らの到着と同時に次の台風のウネリが入りだした。少し海岸線を見て回るとポイントブレイクでパーフェクトに近いレフトを発見! 駐車場にいた入れ墨だらけの強面のローカルの方に挨拶して入水の許可を得た。ローカルの方々の邪魔にならないようにショルダーから乗せてもらったが、それでも6~7回トップターンができるほど良い波だった。台風のウネリが入っている間は、このエリアの普段波のないビーチもポイントブレイクになって十分楽しめていた。

波乗りの後はスーパーで四万十川のウナギを買って、自分たちで鰻丼を作って食べていた。高知の友人は自慢げに「四国は凄いだろう」という顔をしていた。5日間ほど続いたウネリも台風の北上と共に小さくなったので、僕らは宿毛港からフェリーで九州へ渡ることにした。

(さらに次回に続く!)