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九十九里海岸にイルカの群れが・・・

2006-03-01 更新
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2月28日(火)のお昼前、千葉の東浪見~志田下ポイントにかけての海岸に次々とイルカの群れが打ち上げられているのが発見されました。波の状況をチェックしていたBCMのパトローラーからも写真とレポートが届いています。

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「昼の東浪見のポイントチェックのときに1~2頭が打ち上げられているのを見かけたけど、その後、夷隅ポイント方面のチェックをしているときに地元のサーファー仲間から電話が入り、志田下あたりにイルカがたくさん上がってるとのこと。急いで志田下に戻ると30~40頭が打ち上げられていて、数人の地元サーファーたちが海に返そうとしていたため、自分もすぐにウエットに着替えて、夕方まで海に返す作業を手伝ったんです。

海へ返すと言っても1頭の重さがすごくて3~4人で動かすのがやっと。胴体の太さも一人では到底抱えられないくらいだから、波が寄せて引くタイミングに合せて3人がかりで転がすようにして泳げる深さの場所まで連れて行くんだけど、弱ってるイルカはじきにまた浜に戻されてしまうんですよ。しかも血だらけで肉がえぐれちゃってるようなイルカもたくさんいて、本当にたいへんでした。

そんなこんなで何時間か作業しているうちに、噂を聞きつけたサーファーの人たちやライフガードの人たちが集まって、最後には50人ぐらいいたんじゃないかな・・・。サーファーのネットワークはすごいと思いましたね。」

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レポートにあるとおり、一度海に戻したイルカも夜のうちにまた浜に戻されてしまったらしく、1日の朝の段階でもまだ数10頭の姿が浜にあったようです。今日は軽トラック4~5台を使い、イルカをブルーシートでくるんで太東漁港に運ぶという作業も行われているようですが、残念ながら命を絶ってしまった多くのイルカの死体も浜に残されている状態。

新聞記事などによれば、打ち上げられたイルカは約70頭。「カズハゴンドウ」という体長2mほどの種類とのことで、カズハゴンドウと言えば、去る1月下旬にも同じく千葉の飯岡海岸に数十頭の群れが打ち上げられているのが目撃されており、そのときは「餌のイワシを追いかけるうちに浜に迷い込んだのでは?」などと見られていました。今回は「サメに襲われるなどのなんらかの原因でパニックに陥り方向感覚を失ったのではないか」との見方も有力なようですが、ちょっと不気味な現象だけに、異常気象の影響や天変地異の前触れなどでないことを祈るばかりです。