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F+(エフプラス)コラム「ケリーのウエイブプール」

2016-05-13 更新
Text by つのだゆき / Photo&Movie by Kelly Slater Wave Co.


Saturday Super Session from Kelly Slater Wave Co on Vimeo.



ツアー4戦目、ブラジルの前に、レイのケリーのウエイブプールでCTサーファーたちによるテストライドが行われた
ナット・ヤング、ジョシュ・カー、カノア・イガラシ、ステファニー・ギルモア、カリッサ・ムーアなどなど。 まぁ、一度見た波ではあるので、それほど驚くことはなかったけど、バレルの長さは、まじかいや~、みたいな。
ボトムターンから1発当ててバレルインという組み立てになるわけだけど、すごいはすごいんだけど、なんか、波って同じだと見てるほうは飽きるのね、って感じだった。

まぁ、当初からの目標はプールでCTコンテストなわけだから、見せなくてはならないわけだけど、インスタに上がってる動画を見た限りでは、う~ん、ビミョ~、って感じ。いや、波はいいんですよ。あれが海だったらみんな11点ぐらい出そうだし(笑)。ただやっぱり今の私の既成概念の中にあるサーフィンコンテストというもののエキサイティングな要素のひとつには、意外性とか、セット来るぞ来るぞ的なワクワク感というかが大きく影響してるんじゃないかと思ったわけ。
定期的に同じバレルがやってくるプールの波を見て、あぁ、そういう要素って大きいんだな、と改めて気づいたしだい。
あのフラットなポイントに沖からセットがモコモコモコ、って入ってきたときの、うわうわ、きちゃったし~、みたいな感覚や、ギャラリーの歓声こそが、現場で試合を見る醍醐味だし、そのセットが入ってくるタイミングがさまざまなドラマを生むわけだ。

私はこの映像を見て、プールの波ってのは見るものではなく、やるものなんだろうな、という感じがした。あれだけいい波だと、やってるほうは楽しい。特にエキスパートは。テストライダーの皆さんワーキャーだったし。


“The Perfect Canvas" from Kelly Slater Wave Co on Vimeo.



かなり早そうな波なので、ロングバレルは上級オンリーなんだろうけど、ほかの波は出せるのかな。じゃないと商売には結びつかんだろうしな……
なんか、3本ぐらい見たら飽きちゃったのは私だけですかね?

あと、あれにジャッジが点差を出すって、それこそ至難の業かも。3本しか乗っちゃいけなくてベスト2とかのタイトな条件にしないと難しそうというか、ミスしない人の勝ち、という勝負にしないと、勝負つかないだろうし。
なんか、あぁ、そうなんだぁ……プールって……そっか~、と考えさせられた今日この頃。


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