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第2回全国サーフシンポジウム開催!!

2006-10-03 更新
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9月26日、東京ビッグサイトにてサーフライダー・ファウンデーション・ジャパン(以下、S.F.J.)主催の「第2回全国サーフシンポジウム」が開催されました。「今! サーファーは何を考え、何を目指すのか! 」というコピーの下に、福島、愛知、和歌山、宮崎からパネラー4名が登場し、各々の活動報告がされました。

それぞれに切り口は異なりますが、「世界に誇れる日本のビーチを守る」という目的は共通で、S.F.J.の活動が各地で実を結び始めていることを実感させられます。以下、2時間に渡るシンポジウムのサマリーを掲載していますので、参加できなかった方はぜひご覧ください。

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■福島サーフツーリズム構想

WQSを北泉Pに誘致し、今年10月の開催に漕ぎ着けた福島からは、「波乗り大ちゃん」として有名な杉山大一郎氏がパネラーとして壇上に立ちました。
ご存知の通り、北泉Pではコンスタントにサーフィンできるだけの波があるため、以前からビジターの受入れ体制強化を計ってきました。徐々にサーフィンをする環境が整備され、その結果、リピーターは増え、地元経済も活性化し、海浜環境保全への予算も付き始めるという理想的な循環が生まれています。
しかし、サーフツーリズム構想のゴールはここではなく、リピーターに定住を喚起し、最終的には人口の増加までを視野に入れながら、今後も魅力的な街づくりを推進して行くようです。

■愛知表浜ネットワーク

毎年WQS田原プロが開催されるこの地域は、ウミガメの産卵地としても貴重なビーチを保有しています。表浜ネットワークの田中雄二氏は、サーファーにとってだけではなく、ウミガメにとっても大切な砂浜を行政から守る活動を続けています。
テトラなど無意味な人工物が生態系全体に及ぼす影響を調査したり、養浜といって植物を浜に植えることで砂浜を維持する方法を実践した結果、少しずつウミガメも浜に戻ってくるなど着実に効果を出しているようです。

■和歌山サーフィン連盟

今年JPSAのビッグウェーブコンテストの開催地として磯ノ浦が選ばれた理由は、和歌山サーフィン連盟の梅本利樹氏の行政への地道な働きかけがあったからといっても過言ではありません。
地道な努力の甲斐あって、和歌山では体育としてサーフィンが認められ、学校教育の一環としても取り入れられようとしている程です。次世代を担う子ども達に海に対するルールとマナーを学ばせることが重要だと考えているようです。

■宮崎サーファーズネットワーク

国内外を問わず、コンテスト会場として利用され、多くのプロサーファーを産み出してきた宮崎からは、NPOサーファーズネットワークの川越典子氏が活動報告されました。
宮崎ではオープンなエントリーシステムを採用した独自のコンテストを開催することで、アマチュアサーファーのレベルアップを計っています。
地元サーフショップが互いに協力し合い、コンテスト参加を通じて、エリア全体のサーファーの質を高めるよう工夫しているようです。

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如何でしたでしょうか? 未来に残せるものが、今よりも素敵なものに戻るように、一人一人がホームポイントを、訪れるポイントを、海を自然をよく見つめ、大切にしていきましょう。