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「モルジブトリップ2016年GW⑧」

2016-10-15 更新
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(環礁に浮く水上コテージはハネムーナーに人気だ)

北マーレから南マーレに移動、船が到着したクォーターズというポイントは、サイズこそ小ぶりだが、太陽の光の加減のせいか他のポイントよりも更に海が綺麗に見えた。

そこに規則正しく打ち寄せるマシンブレイク。
しかも、誰もいない!! 
それを見た誰もが入らずにはいられなかった...。

昼寝から目覚めたばかりの僕も一瞬で目が覚めた。北マーレのサルタンやジェイルの方がサイズは大きいだろう。
でもサーファーにとっては人のいない絵葉書のような光景の中でマシンブレイクに乗ることがどれだけ贅沢なことか。

日本でも仲間だけで良い波を貸し切れた時はまさにプライスレスだ。
波質はフルムーンコーナーと同様でソフトだった。

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(仲間だけで貸切れる贅沢な時間・クォーターズ)

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5日目。
快晴。

クォーターズは昨日よりサイズが上がってきたように見える。せっかくなので別のポイントも見て回ることにした。
保知さんたちが前回来た時にパワフルでチューブの波もあったというリップタイズとラストポイントをチェックする。

波は掘れているが、ピークが定まらずにヨレていた。他のポイントもチェックするが、パッとしなかったので再びクォーターズに戻ることにした。

マザーボートがアンカーを降ろした。しばらく波の様子を見ていたが、昨日からクォーターズの反対側の遠くに見える規則正しくブレイクしているレフトが気になっていた。
キャプテンに聞いてみるとツインピークスとかグルズという名前らしい。
双眼鏡を使って更に確認すると波は良さそうだ。

モルジブに来てからライトばかりで入っているので、レフトにも入りたくなった。
クォーターズに入るグループと僕はキャプテンに頼んで希望した仲間たちとレフトまでディンギーで送ってもらうことにした。

ディンギーに乗ると10分ほどでポイントに到着した...。

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(ディンギーは小回りが利いて便利だ)

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到着したレフトには、丁度先人が上がったばかりで僕達しかいなくなった。

波は肩から頭サイズで高速系の速い波だ。
テイクオフに失敗することはないのだが、トップターンをする余裕がない速さ。

数本乗ると数日前にジェイルで会ったバートンリンチ率いるあのグループが入ってきた。

相変わらず「オハヨウゴザイマス!」とノリも良い!
気さくな連中なので、ウェルカムだった。

その中には60代と30代の親子がいた。息子は口にずっとGoProを咥えている。
すると、セットが入ってきた。
息子がパドルをし始めているのに親父が前乗りをしてしまった。この早い波でいくら親子でもキツイだろうなぁと思っていたが、しばらくすると二人とも笑顔でパドルバックしてきた。

話を聞くと「僕はチューブにプルインしながら前に乗っている親父の動画を撮りたかったんだ」と口にした...。
親父も息子もサーフィンが上手い!
さすがオーストラリア、さすがバートンチームだ。

そしてボスのバートンリンチは、グーフィーなのでここではフロントサイド。
元WCT選手は歳をとっても圧倒的な存在感でサーフィンを披露していた。

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(水中ショットからのレフト)

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彼らと波を交互にローテーションしていると僕の順番の時にこのセッション最大級のお化けセットが入ってきた。
バートンもあの親子も見ている。

頑張ってテイクオフをクリアすると波はシフトして更にサイズアップ、僕のすぐ後ろで波がまんまるのバレルになっているのがわかる。
ちょっとストールすれば簡単にプルインできただろう...。

この波が今回の旅で最大で最高に良い波だった。

2時間ほどしてディンギーが迎えに来るとマザーボートに戻ることにした。ランチを済ませてのんびり夕方まで過ごした。

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(良い感じで掘れ始めた!・クォーターズのインサイド)

夕方、目の前のクォーターズが更にサイズアップしてきた。
ヨーロッパからのビギナーグループと僕達のメンバーでポイントは混雑していた。彼たはまだサーフィンの掟的なものを理解していないようで、前乗りが当たり前。

そこで午前中から船の上でチェックしていたクォーターズのインサイドに入ることにした。
サイズは頭くらいアウトサイドよりも掘れていてチューブを狙えるがプルアウトしないと浅瀬でハマることが予想された。

ここは自分だけで集中できそうだ。
念のためブーツを履いて入ることにした...。

続く

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