カリフォルニア取材第3弾「THE HAPPNINGレポート」
2007-02-16 更新
この『THE HAPPNING』というイベントは、アート、フィルム、音楽が融合したフェス『THE MOONSHINE FESTIVAL』(日本では『THE GREENROOM FESTIVAL』として開催されています)の最新イベント。フォトグラファーという同じアートな世界を生きる久米氏が感じてきた、カリフォルニアのアートな世界をお届けします。
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美術館で行われる、サーフアートのイベント。それだけでなにか素敵である。美術館の名前は「Orange County Museum Of Art」。カリフォルニア州の全体の中ではやや南よりのオレンジカウンティにあり、室内の広い空間から、屋外へのちょっとした広さのあるテラスまであって、そこで、音楽・フィルム映像・写真・絵とそのほかアート作品の数々を二日間楽しめた。
参加者は日本からは豊田弘治さん。彼はこちらのサーフィンミュージアムから表彰されていることもあって、カリフォルニアでは認められている偉大な方。とても幸せな雰囲気のある絵を持っての参加だ。他には、絵では相変わらず人気のウルフギャング・ブロックや、アンディ・デイビス。写真ではジョー・カレンやジェイソン・マーリー。他にもアレックス・コッポスやトーマス・キャンベルなどなど、多彩なアーチスト達が多数参加。
音楽は二日間に渡って10アーティストのライブを聞くことが出来た。ジャズやダブといった大人の雰囲気を持ったミュージシャンの参加もあり、激しい若者のノリというよりは、やはりシングルフィンやツインフィン、フォーフィンといったサーフボードの流行のように、今の音楽に昔のテイストを加えたものが多かったように思う。中にはそれなりに激しいものもあり、それはそれで盛り上がってはいたけれど。
僕は2日間も会場に居続けたが、フィルムで上映されたのはクリス・マロイによるスケートの作品のみだったので、僕的には物足りなかった。
それにしても、このイベントはもっともっと注目されていってもいいと思う。この前身となる『THE MOONSHINE FESTIVAL』は、日本に『THE GREENROOM FESTIVAL』という素敵なイベントを作った。サーフィンってそれ自体アートだと思う。アーティストのサーフィンは見ていて美しいし、サーファーにはアーティストが多い。アートって実際のところ、何がよくって何がよくないのだかわからない。でも、見ていて凄いって思うものや部屋に飾りたいって思うものが自分にとっていい、それだけでいいのだと思う。
そんなアートや音に囲まれた2日間は、僕にとって幸せな時間でした。本当に、アーット言う間の2日間でした。
久米 満晴
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