WQS 4STAR「Toyota Open」終了

オーストラリアのニューキャッスル、マーウェザービーチにて開催されていたASP WQS 4STARイベント『Maitland Toyota Open』は現地時間18日、ファイナルまでの全行程を終了しました。

WCTサーファーなどビッグネームが多数出場していたこのコンテストを制したのは、バーレイヘッズ出身の24歳のジェイ・トンプソン（AUS）。ジェイは2001年のワールド・グロメット・タイトルで3位にランキングし、昨年のWQSでもレイティング35位という“WCT射程圏内”の実力あるサーファーの一人。しかし過去に優勝経験は無く、今大会での勝利はジェイの初めての優勝となりました。

ファイナルでのジェイの対戦相手は、WCTサーファーのフィリップ・マクドナルド（AUS）。フィルはWCT仕込みの深いボトムターンと鋭いリッピングを見せつけ、終盤までリード。しかし、残り8分でジェイも負けじとWCTサーファーさながらのライディングを見せ、8.17ptのハイスコアをメイク！結局ジェイの逆転優勝となりました。

今シーズン最初の出場となったWQSコンテストでの勝利にジェイは「1年のスタートを切るための精神的な準備が出来てなかったんだ。一生懸命フィットネスに取り組んで、トレーニングを積み重ねてた。だから、ここマーウェザーでのサーフィンっていうのがまさにバッチリのタイミングだったね。（WQSを回る）オレたちはたくさん旅をするから、WCTにクオリファイするっていう自分のゴールに向けて旅をスタートする前に全てを掴みたかったんだ。」とコメント。
2005年にゴールドコーストで兄を亡くしているジェイは、「本当に兄が恋しいよ。今日のこの勝利に喜んでくれているんじゃないかな。この勝利を兄に捧げるよ…と言いたいところだけど、実は先月バーレイで行われた“シングルフィン・クラシック”ってコンテストで勝利したときにも既に捧げてるんだよね。だから同じようには捧げられないかな（笑）でもいつも兄のことを想ってるよ。」と語っています。

なお、WCT開幕戦の優勝者ミック・ファニング（AUS）はRound8でネーザン・ヘッジ（AUS）＆ルーク・ムンロ（AUS）に敗れ、そのヘッジとムンロの二人もRound9で姿を消しています。

主な結果は以下の通り。
【WQS 4STAR Maitland Toyota Open】
1位 ジェイ・トンプソン（AUS）
2位 フィリップ・マクドナルド（AUS）
3位 マット・ウィルキンソン（AUS）、ティム・ボール（FRA）
5位 ジュリアン・ウィルソン（AUS）、アンドレ・シルバ（BRA）、ビード・ダービッジ（AUS）、アダム・メリング（AUS）

photo: ASP Covered Images