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「リップカールプロ・サーチ」ファイナル終了!

2007-06-29 更新
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写真は優勝したアンディ・アイアンズ(左)と2位のダミアン・ホブグッド(右)

WCT第4戦「リップカールプロ・サーチ」は、現地時間6月28日に全ての日程を終了。このイベントのディフェンディングチャンピオンであるアンディ・アイアンズ(HAW)が、ダミアン・ホブグッド(USA)を抑え、今シーズン初の優勝に輝いた。

舞台となった南米チリの「エル・グリンゴポイント」は、朝から3~4ftのクリーンな素晴らしい波に恵まれ、まずはクォーターファイナルのヒート2からスタートした。WCT2年目のボビー・マルティネス(USA) VS 今シーズンのレイティングトップを突っ走る絶好調のミック・ファニング(AUS)は、ヒート開始10分後にボビーがパーフェクト10を出すものの、その後が続かず、6pt台を2本まとめたミックに軍配が上がる。続くヒート3は、CJ・ホブグッド(USA)が、Round4でケリーをノックアウトしたディーン・モリソン(AUS)を下し、セミファイナルへ進出。双子のダミアン・ホブグッド(USA)も、果敢なライディングでブラジルのブルーノ・サントスを破り、CJに続く。

セミファイナルのヒート1はアンディ・アイアンズ(HAW)VS ミック・ファニング(AUS)。ミックはヒート直後に7.33ptのハイスコアを出し、その後もセットを待たずにコンスタントに波に乗り続けるが、中盤でアンディが9ptを出し、一気にミックに迫る。ミックも8ptで応戦するものの、アンディがヒート終了5分前に7.33ptで逆転。そのまま時間は過ぎ、残念ながらミックはここで敗退することになる。続くヒート2はCJ&ダミアン・ホブグッドの双子対決。両者譲らずの攻防だったが、13.13ptと12.00ptの僅差でダミアンが勝利。

注目のファイナルは、セミファイナルが終了した30分後に行なわれたが、その休憩の間に一つサプライズが起きる。セミファイナルで負けたミックが、コンテストジャージを脱いでフリーサーフィンを始めたのだ。このイベントはミックのメインスポンサーである「リップカール」が主催しているため、余興の一部だと思われるが、そこでのサーフィンは今シーズンのタイトルに賭ける意気込みが伝わってくるようだった。

そして、アンディ・アイアンズ(HAW)VSダミアン・ホブグッド(USA)のファイナルは、序盤からアンディが積極的に波に乗り、7pt台を2本出してゲームの主導権を握る。一方のダミアンは待っていたセットがなかなか入らず、やっとテイクオフした波も5.67ptのロースコア。さらに残り4分にアンディがレフトのディープなバレルをメイクし、9.17ptをゲット。ダミアンをコンビネーションに追い込み、そのまま終了のホーンが鳴り響いた。

「あれはバトルだったね。」とアンディ。「良いウネリがリーフにヒットしていて興奮したけど、冷静になってインサイドの波に的を絞ったんだ。ダミアンはセットを待っていたけど、オレはインサイドでどんどん波に乗りまくったんだ。プライオリティを持ってない方がベターだったくらい...。でも、ダミアンに対して油断は禁物。以前のタバルアでやられちゃったことがあるからさ。残り2分になってもナーバスだったよ。」
この優勝でアンディは2007年のレイティングを7位から 3位へジャンプアップ!WCTでは全10戦の内、最終ランキングは上位8つのイベントのポイントがカウントが対象になるため、開幕戦で最下位に終わったアンディは、残り6戦中の5戦に出場すれば、この最下位のポイントは帳消しにされる。「逃げも隠れもしないよ。」今までトップ3以内に入れなかったことに対してアンディは答えた。オレは常にワールドタイトルレースをしているよ。初戦は最悪な成績だったけど、それは捨て試合にするつもり。ゲームはこれからさ!」と、Round4で敗退したケリーの諦め気味のコメントとは対照的に、アンディはポジティブなコメントを残した。

なお、開幕戦からトップを突っ走っているミック・ファニングはこのコンテストで3位に入り、依然レイティング1位をキープ。2007年のワールドタイトル大本命であるのは変わりが無い。「今回の成績にはストークしているよ。」とミック。「このままの調子をキープしたいね。J-Bayとトラッセルズは大好きな場所だしさ。毎年シーズン後半は調子が良いから楽しみだよ。アンディは、開幕戦でのカウントを捨て試合にするだろうし、彼がパイプで良い成績を出すのはギャランティーだよね。まだまだシーズンは続くから自分自身をプッシュし続けて、良い成績を残せることを祈るよ。」とツアー後半にかけての意気込みを語った。

この「リップカールプロ・サーチ」は、ASP初の「フローティング・ライセンス」を取得したイベントで、条件が良ければ毎年違う場所でコンテストを開催することが可能。昨年のメキシコに続き、今年のチリも文句無しの大成功に終わったこのイベントは、選手達の評判もさることながら、見る方にとっても