「夢屋ビラボンプロタハラ」を制したのは?
2007-08-05 更新
7月31日(火)から開催されていたWQSの6スターイベント「夢屋ビラボンプロタハラ」は8月5日(日)にRound of 16からファイナルまでの全日程を終了。
ファイナルでゲイブ・クリング(USA)がベン・ブルジョア(USA)を下し、今シーズンのWQSで初となる嬉しい1勝を決めました!
ファイナルDAYのコンディションは、昨日よりサイズダウンした腰~腹の厚め&トロ速いブレイク。オンショアの影響も入り今一つでしたが、ここまで勝ち上がってきている選手達には関係ないようで、驚くようなアクションが次から次に飛び出ていました。
また、昨日までは観客の姿も少なめだったのですが、さすがにファイナルは世界レベルのサーフィンを見ようと多くの人が集まり、コンテスト会場のロングビーチPはヒートアップ!
今日も伊良湖では朝から厳しい暑さが続きましたが、ビーチには沢山の人が溢れていました。
そして、注目のファイナルは、潮が引いていた影響でかなり波数が少ない状況の中、午後の2時前にスタート。
ヒート開始直後、ゲイブ・クリング(USA)が6.67ptを2回続けてスコアし、まずは主導権を握りました。ベン・ブルジョア(USA)は中盤に4.83pt、7.00ptをまとめてゲイブに迫り、この時点で必要なスコアは6.34pt。しかし、終盤にかけてはなかなか波が入らず、小康状態。優先権を持っていたベンがヒート終了間際にテイクオフするものの、3.53ptと全くスコアは延びず、1.51ptの差でゲイブが優勝を手にしました。
ゲイブ・クリング(USA)とベン・ブルジョア(USA)は、北と南の違いはあるものの、同じアメリカのイーストコースト出身。
ゲイブはコンテスト終了後のインタビューで、「同じイーストコースト出身の二人がファイナルに残れたなんて嬉しいよ。この前のU.S.OPENではCJが優勝してるし、イーストコースト勢が活躍しているよね。」と笑顔でコメント。
また、「ファイナルの波は小さくて決して良くはなかったけど、これがコンテストだからね。WCTの方は良い成績を残せてないけど、このイベントの優勝を無駄にしないで来年もWCTに残れるように頑張るよ」と早くも来年のシーズンに向けて意欲を見せていました。
一方、2位となったベン・ブルジョア(USA)は、「ゲイブは小さい頃から一緒にコンテストを回っていた仲間だから、ファイナルで戦えて嬉しかったよ。地元の友人も、向こうは夜中なのにライブ映像を見て応援してくれてたんだ。みんなのサポートが良い成績を残せた理由だよ。」と、あと一歩のところで優勝は逃したものの、満足そうな顔でコメントを残していました。
なお、一足先に終了したプロジュニアで優勝したアドリアーノ ・デ・ ソウザは、QFでヘイター・アルベスと対決。ブラジリアン同士の対決となったこのヒートは、まず序盤にヘイターが8.50pt。アドリアーノが7.00ptと共にいきなりハイスコアをメイク。次にアドリアーノが4.17ptを出してリードするが、中盤にヘイターが6.00ptで逆転。残り10分の時点でアドリアーノに必要なスコアは8.18pt。アドリアーノは途中サーフボードを交換する作戦に出るが、肝心の波がなかなか来ない・・・。逆にヘイターがリードを広げ、ヒート終了。アドリアーノは5位という結果に終わりました。
ちなみにボードを交換した理由を後に訪ねたところ、「最初はスピード重視のボードを使用していたんだけど、ハイスコアが必要になったので、エアリアルがしやすいボードに交換したんだ」と説明していました。
昨年までのこのイベントは、ブラジリアンが多く勝ち上がってくるパターンでしたが、今年は幅広い国の選手がファイナルDAYまで残っていたのが印象的でした。
また、優勝候補に上げられていたジョディ・スミス(ZAF)、デーン・レイノルズ(USA)らが早々と敗退してしまったのは残念でしたが、台風5号からの恩恵で先端Pでの素晴らしい戦いが見れたのは嬉しい誤算でしたね。
なお、この「夢屋ビラボンプロタハラ」の模様がDVDになります!コンテストの裏側や、選手達の横顔なども沢山盛り込まれる予定なので、是非楽しみにして下さい!詳細は後日BCニュースでお伝えします。
■WQS 6スター「夢屋ビラボンプロタハラ」
主な結果は以下の通り。
1位 ゲイブ・クリング(USA)
2位 ベン・ブルジョア(USA)
3位 ヘイター・アルベス(BRA)、デビッド・ウェア(ZAF)
5位 ニック・マスコフット(AUS)、ティアゴ・ピレス(PRT)、アドリアーノ ・デ・ ソウザ(BRA)、ダイヤン・ネイブ(AUS)
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17位 林健太
25位 田嶋鉄兵
37位 田中樹、小川幸男
■WQSレイティング
1位 ティアゴ・ピレス(PRT)
2位 ジェイ・トンプソン(AUS)
3位 ジョディ・スミス(ZAF)
4位 ベン・ブルジョア(USA)
5位 ジハード・コードル(BRA)
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88位 田嶋鉄兵
大会オフ