F+(エフプラス)コラム「オウエン・ライト復活」
2017-02-27 更新
Text by つのだゆき / photos by WSL/BennettCTの開幕ももうすぐだけど、QSのほうはすでにスタートしていて、QSオーストラリアレッグとでもいうべきQS1000、QS6000イベントが目白押しで開催されている。
その中で、あのオウエン・ライトが久しぶりにゼッケンをつけてコンテストに姿を現した。ニューキャッスルのQS6000イベントでのことだ。
ラウンドオブ96の13ヒート目に登場したオウエンは、そのギャップを感じさせることなく、持ち前のシャープなサーフィンを見せ、1位通過。ラウンドオブ48では惜しくも3位でこのQS6000イベントを25位で終わったが、完全復活を果たしたと言ってもいい出来だった。
2015年のパイプでの事故から1年以上の間、記憶障害に翻弄されたが、ようやく帰ってきた感じ。この試合への出場で自信がつき、サーフィンのレベルも順調に回復すれば、2017年CT初戦、ゴールドコーストからの復帰が現実味をおびてくる。ビード・ダービッジはすでに昨年のパイプで復帰をはたしているので、オウエンもともに復帰したいところ。
ただ、QSと違いCTになればサーフィンのレベルもまるで変ってくるし、そこで対等に戦えるのかどうかは難しいところ。一度戻れば後戻りはできないので、復帰のタイミングというのは重要な判断になる。
まぁ、肉体的にはあの事故では何の損傷も受けていないので、サーフィンそのものに問題はないはずなのだが、1年の長きにわたってCTレベルでのサーフィンをしていないとなると、そこを埋めるのはそう簡単なことではない。
まぁ、写真で見る限りは、オウエンだなぁ……という感じなのだが。
「沖に出て、波に乗り、リップをたたいて試合するって、実にいい気分だよ。僕のパートナーやベイビーと一緒にここにいることそのものを楽しんでる。今この瞬間をじっくり味わってる感じだね……」ってオウエン、結婚していないけどパートナーとの間に子供いるんですね。家族や兄弟や友人の支えがあってここまでこれたと語ってるわけだけど、本当に大変だったと思う。とりあえずはおめでとう、そして本番のGCでも元気な姿を見せてほしいものです。
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