非会員上部PR枠用
 

ASPワールドツアー第6戦「ブーストモバイルプロ」終了!

2007-09-17 更新
1189995538_slater_k5131bmp07tostee_l
写真は今期初優勝を遂げたケリー・スレーター(USA)

カリフォルニアのトラッセルズで開催されていたASPワールドツアー第6戦「ブーストモバイルプロ」は、序盤から波乱含みの展開となりましたが、最後は2007年のタイトルレースを非常に面白くする結末となりました。

ファイナルデイとなった現地時間9月15日のトラッセルズは、コンテストのお膳立てをするようにサイズアップした4~5ftのグッドコンディション。
QFではテイラー・ノックスVSケリー・スレーターという興味深いカードもありましたが、接戦の末にケリーが勝利。SFではトム・ウィタカー(AUS)を大差で破り、ファイナルへ進出。一方、大柄なハワイアンのパンチョ・サリバンも順調に勝利を重ね、ツアー初のファイナリストに。
そして、ファイナルではケリーがパンチョを相手に危なげない試合運びをして、今期初優勝を遂げました!

「この勝利はオレのキャリアの中で忘れられないものになるよ。ここまでは上手く波に乗れなくてフラストレーションが溜まっていたんだ。だから、この1勝は重要だね。」とケリー。

ケリーはこの優勝がASPワールドツアー34勝目となり、トム・カレンの持っていた最多優勝記録33回を16年振りに塗り替えることに。2006年のベルズでの1勝でタイ記録に並ぶものの、プレッシャーからか記録更新には実に16ヶ月もの期間がかかりました。その間にケリーは4回もファイナルに進んだにも関わらず...。
「今日は1990年にここで優勝した時と同じようなコンディションだった。なんか不思議な感じがするよ。」さらに、「トムとオレの記録が永遠に同じならな~って望んでいた部分もあるんだ。でも、いつかは誰かが記録を破るだろうし、それを願っているんだよね。」と、プロ初優勝を決めたトラッセルズでの記録更新について答えていました。

ケリーは、4年連続このイベントのファイナリスト。2004年と2006年は2位で、2005年と今年は優勝と、自国で開催される唯一のコンテストを大の得意としています。そして、今回の1勝でトータルレイティングを4位から2位にアップさせ、1位のミックに230ptまで迫ってきました。
ASPワールドツアーでは全10戦の内の上位8つのイベントでのポイントがカウントされるため、ミックにはまだポイント差以上の余裕があるのですが、過去のケリーの後半戦の成績から判断すると、決して油断は出来ない状況です。
ケリーは、「次のフランスで何が起こるのか見ていて!この1勝を十分にいかしてみせるよ。」と自信ありげなコメントを残していました。

もう一人のファイナリスト、パンチョ・サリバン(HAW)は、ASPワールドツアー自身最高位の2位となり、レイティングを18位から8位にジャンプアップさせています。
コンテスト終了後のインタビューでは、「良い結果が出て嬉しいよ。今シーズンは良いスコアが出せるようになってきたし、全てが上手く行くのは時間の問題だと感じている。今回はせっかくのファイナル進出のチャンスを無駄にしちゃったけど、次のフランスもこの調子を維持したいね。」
彼は昨年33歳でASPワールドツアーの一員になってから、なかなか良い成績が残せずにいましたが、今回の2位で自信がついてきたようです。
最終戦には彼のホームであるハワイでのイベントが控えているだけに、他のツアーメンバーから見ると怖い存在になってきました。

なお、Round3までトップシードの選手を破る快進撃を続けていたワイルドカードのデーン・レイノルズ(USA)、ジョディ・スミス(ZAF)はRound4で共に敗退。しかし、この若手二人がこのイベントを大いに盛り上げてくれたのは間違いありません。来シーズンの本格的なツアー参戦が今から待ち遠しいですね。

ASPワールドツアーは、後半戦に入っていきなりの波乱で、ケリーが2位につけるという面白い展開。そして、全ての選手にとって正念場となるヨーロッパレッグに入ります。
次回のイベントは9月20日~30日の期間に開催される第7戦「クイックシルバープロ フランス」
世界のトップサーファーがどんなドラマを繰り広げるのか?楽しみに待っていましょう!

■ASPワールドツアー第6戦「ブーストモバイルプロ」
主な結果は以下の通り。
1位 ケリー・スレーター(USA)
2位 パンチョ・サリバン(HAW)
3位 ジェレミー・フローレス(FRA)、トム・ウィタカー(AUS)
5位 トロイ・ブルックス(AUS)、CJホブグッド(USA)、テイラー・ノックス(USA)、ベン・ダン(AUS)

■ASPワールドツアー2007レイティング TOP5
1位 ミック・ファニング 5270pt
2位 ケリー・スレーター 5040pt
3位 タジ・バロウ 4511pt
4位 アンディ・アイアンズ 4331pt
5位 ジョエル・パーキンソン 4029pt

photo: ASP Covered Images