一宮エリア
2017-05-18 更新
皆さん、お疲れ様です!波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。

前回(4/28更新)からGW期間はオフショアが続き、整ったコンディションで練習できていたようですが、その後も平均して腹~胸サイズで遊べていたものの、先週末(5/13・14)からは北東の風が吹いていたので、見た目の雰囲気はよくありませんでした。
地形に関しても、ほとんどのポイントでミドルエリアのまとまりが悪く、サイズが上がったり潮の少ないタイミングにアウトが使えるものの、形のハッキリしていない地形なので、ピークもバラバラでミドルエリアまでのショートライドになりやすくなっていました。
個人的には、アウトよりも手前の地形を重視して、潮が満タンに近い時間帯の、インサイドのショアブレイクを狙って練習していました。
やはり、北東風の影響が比較的少ない、一宮~サンライズ・夷隅に手頃な形の波があった印象です。
それでは、各ポイント毎の地形レポートです!
【一宮】
5/16火曜日の8時頃、引き始めなので、未だ潮の多いタイミングでの地形レポートです。
全体的な地形の印象は、前回(4/28)と大きく変化した印象はありませんでした。
最近の腹~胸サイズに対しては、インサイドがメインになっているので、安定して距離が乗れるわけではないものの、ショアブレイクのような波質で、サイズのわりに力のあるブレイクになっていたと思います。




【サンライズ】
5/16火曜日の9時頃、潮は引きに向かい、ミドルタイドよりも少し前のタイミングです。
ここも全体的には一宮のように、中間のセクションが深い状態が続いていて、この日のサイズに対しては、基本的にショアブレイク狙いになっていました。
中央周辺には、アウトを含めても形になる地形がなく、インサイドはカレントが複雑に流れていて、地形がない様子です。

右側に関しては、堤防周辺に地形が広がり、アウトの地形がメインになっています。

やはり途中で地形が深くなり、波が途切れてしまっていたので、胸~肩以上のサイズがないと、ショートライドになりやすくなってしまうかもしれません。
左側にも、一宮のような堤防周辺からピークになる地形があり、ここの中では、距離の乗れる状態をキープしていました。

やはり、ミドルエリアでの反応がイマイチなので、個人的には、潮の多い時間帯を狙って、インサイドに波がまとまっているタイミングの方が、形になるショアブレイクで、遊べていたと思います。
【東浪見】
5/16火曜日の10時頃、潮は引きに向かい、ミドルタイドをすぎた頃です。
ここも中央から右側にかけては、ミドルエリアでの反応にモタつきが目立っていましたが、一宮やサンライズのように、特に深くなっている様子はなく、一定に地形が広がっている印象です。

左側に関しては、インサイドからアウトまで一定に砂が集まり、カレントの影響がなければ、癖のない地形となっています。

この時のような引きに向かうタイミングが無難な雰囲気でしたが、ミドルタイドを基準に、潮の多い時間帯がよさそうでした。
右側は、堤防横にある地形がコンパクトにまとまっているので、潮の多い時間帯はショルダーが短くなってしまいますが、潮が引きに向かい、ミドルタイド前後のタイミングに形のいいブレイクになっていました。

中央からのカレントの影響を受けやすく、波の変化が激しい様子なので、時間にゆとりを持って狙いたいですね。
ここからは、5/17(水)の地形チェックとなります。
【志田】
9時半頃でした。潮は引き始めで、ミドルタイドとの中間頃の地形チェックです。
ここも全体的に、インサイドからアウトにかけて一定に砂が集まり、スモールコンディションにも対応できる地形になっていると思います。
他のポイントと同じように、インサイドからミドルエリアにかけては、多少深い印象ながら、急激なサイズアップや風などの影響でカレントが強まらなければ、特に悪化する様子は無さそうです。
腹以上のサイズがあれば、基本的にはアウトの地形がメインになって、乗り繋げている様子です。




【太東】
5/17水曜日10時頃の様子から地形を判断します。潮は引きに向かい、ミドルタイドの少し前の時間帯でした。
GW以降、ガスト方面の地形が崩れてしまい、安定している地形がなくなってしまいたが、メインの堤防周辺からインサイドにかけての地形が、少しずつまとまってきている印象でした。

今のところ、ミドル~インサイドでワイドに反応しやすい状態ながらも、堤防横にできるピークを見つければ、手前まで走れる波が来るようになっていました。

vsロングボードじゃあ、勝ち目はありませんからね。
いつも通り、腹~胸くらいが理想のサイズだと思いますが、それ以下のサイズにも対応できる地形だと思います。

【夷隅】
水曜日5/17の11時頃、潮が引きに向かい、ミドルタイドをすぎたくらいの時間帯です。
ここは全体的にミドルエリアに砂が集まり、形のいいピークが反応していました。
例年のように、スモールコンディションにも対応できるような、際立った砂の集まり方ではないものの、北風の影響も少なく、中級レベルのサーファーにとっては、穴場的なポイントになっていると思います。



今回のポイント毎の地形レポートは以上になります。
さて、水温は、16℃前後安定しています。
外気と比べて冷たく感じますが、ジャージの3㎜フルスーツで問題ないと思います。
天気のいい日には、シーガルも見かけるようになりましたが、これは18℃以上になってからでいいと思いますよ。
最後に、この先の波も、特にまとまったウネリが届く予報はありませんが、今週末(5/19・20)からは、オフショアに切り替わる予想です。
今のところ、サイズには期待できない雰囲気になってしまいそうですが、ビギナーの方向けな、易しい波質になるのでは?
潮が少なくなるほど、波も弱くなる可能性もあり、カレントの影響を受けると、まとまりが悪くなると思うので、中級レベルのサーファーにとっては、楽しめるタイミングが限られてしまうのかも。。。
『とりあえずやっておけばよかった』みたいな結果にならないように、ミドルタイドを基準に1ラウンドを長く狙うか、短時間集中型で、満潮・ミドル・干潮の全部のタイミングを狙うような作戦になると思います。
今回は以上です。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!
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