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一宮エリア

2017-06-01 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。
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前回レポート(5/25更新)からも、サイズが上がるような気配はなく、南風がメインに吹き続いた為、ウネリが抑えられてしまい、このエリア全体的に整ったコンディションだったものの、膝前後のサイズでは、テンションも下がる一方でした。

そんな中、志田で行われていたQSイベントでは、そんなコンディションを無視するような見応えのあるライディングが観戦できました。
外人選手のサーフィンが練習ライドを含めて、このエリアのやる気を刺激していたように思えます。


それでは、各ポイント毎の地形レポートです!


【一宮】
5/30火曜日15時頃の地形チェックです。上げ始めで、潮は未だ少ない時間帯でした。
落ち着いたコンディションが続いているので、地形の変化はありませんでした。
全体的にミドルエリアが深いので、潮の少ない時間帯を狙うと、アウトの地形に反応する事も有るものの、最近のサイズでは、フェイスの短いダラダラとした波ばかりになっていました。
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今のところ膝~腰サイズでは、アウトとインサイドで地形が別れているので、乗り繋げる雰囲気もありません。
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ショアブレイク狙いでも、インサイドに形になる地形が無く、潮が少ないタイミングは特に速い波が目立っていたので、手前を狙うなら、ミドルタイドより潮が多い方が、乗りやすい波質になっていたと思います。
アウトの地形は、胸~肩以上のサイズがないと、面白くなさそうです
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ここで比較すると、左側の地形の方が、多少距離が乗れていて、サイズが上がっても期待できそうな雰囲気です。


【サンライズ】
火曜日5/30の16時頃、上げに向かっていますが、潮はまだ少ない時間帯での様子から地形を判断します。
ここも前回(5/25更新)と変化はなく、一宮のようにミドルエリアが深い状態が続き、特にこの時のような潮の少ないタイミングでは、アウトとインサイドで波が分かれていました。
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ここもアウトの地形に反応しブレイクするものの、やはり最近のサイズだと、距離が乗れる感じではありませんでした。
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しかし、右奥の堤防際は、このタイミングに限りアウトの地形が使えていて、ピークが狭くフェイスの厚い波ではありますが、腰~腹サイズにも対応できているようです。
サイズ次第で、十分に期待できると思いますよ。
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中央から左側にかけては、アウトもサイズ不足で波が途切れてしまい、インサイドは潮が少なく、手前で波がまとまる様子もないので、潮の多いタイミングを狙った方が、ショアブレイクが乗りやすくなり、混雑を避けれるかもしれませんね。
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ここもサイズ次第で、アウトを使えるようになると思いますが、膝~腰サイズでは、潮のタイミングに左右されやすく、遊べる時間帯が限られてしまいそうです。


【東浪見】
5/30火曜日の17時頃、潮は上げに向かい、ミドルタイドより少し前のタイミングでの地形レポートとなります。
ここも地形に関しては変化はなく、全体的にミドルエリアが深い印象ながらも、一宮やサンライズのように、ブレイクは途切れる事なく乗り繋げていた様子です。
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腰前後のサイズに対しても、アウトの地形で反応していて、このエリアの中では、広範囲に地形があると思います。
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潮が上げに向かいボヨつく傾向ではありますが、最近のサイズにとっては、この時のようなミドルタイドくらいが、波質や形のまとまり具合で基準(一番良い)になりそうです。
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中央寄りでは、カレントの道が残りボヨつきやすくなっているものの、両サイドに地形が残り、サイズが上がっても期待できる状態だと思います。


ここからは、5/31(水)の地形チェックとなります。
【志田】

9時頃、引き始めですが、未だ潮の多い時間帯でした。地形は前回(5/25更新)と変わらず、ここもミドルエリアが深い印象がありますが、一宮・サンライズ程ではなく、この日のような腰前後で波数が少なくなっているものの、東浪見のように、アウトのピークから乗り繋げている様子です。
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アウトの地形が残っている状態なので、サイズ次第で十分狙えて、潮の少ないタイミングは、高速ブレイクが目立ち、波の力も弱まる傾向ながら、アウトがメインになっていましたよ。
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しかし、左右の堤防周辺は手前が深くなっているので、最近のサイズでは、中央の地形が安定して距離を乗れているようです。
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ミドルタイドより潮がある方が、サイズ的には期待できていて、同じ潮の量でも、引き始めが無難な狙い目になると思います。


【太東】
水曜日5/31の9時半頃、引きに向かっていますが、まだ潮の多い時間帯で地形をジャッジします。
ここも変わりない状態です。
堤防周辺ではアウトにも地形が残り、ミドルタイドより潮の少ない時間帯で、腰前後のサイズに対しても反応があり、ロングボード用の波ながらも、レギュラーの形で安定して距離が乗れていました。
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この時のように、潮の多い時間帯は全く反応がなく、このタイミングでやるには、胸以上のサイズがほしいところだと思います。
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この時間帯は、やはり波が厚いコンディションながらも、ガスト方面に移動すれば、ビギナーの方から練習できる波が見つかりそうです。
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しかし、狙い所がかぶってしまうので、ゆとり精神で、お互いに譲り合って遊んでいないと、イライラしてしまいそうですが。。。


【夷隅】
5/31水曜日の10時半頃、潮は引きに向かい、ミドルタイドより少し前の時間帯でした。
ここは前回(5/25更新)から厳しいコンディションが続いています。
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他のポイントとは違い、ミドルエリアにしか地形がなく、インサイド付近を含めてテトラ周りも深くなっているので、全体的には波の反応がありませんでした。
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最近の風向きやサイズに対応できる地形ではないので、とりあえずはサイズアップしない限り狙えそうにないかもしれません。
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この時のように、狙い目になるタイミングでも写真の通りなので、干潮に近い頃の限られた短い時間帯でしか練習できないと思います。
条件が変わらないと、練習にもならないのでは。。。


今回のポイント毎の地形レポートは以上になります。


さて、水温です。
前回(5/25更新)から上昇傾向にあり、18℃までになったものの、今週(5/29週)から強まった南風が影響し、水曜日(5/31)の時点で再び15℃くらいに下がっています。
まだフルスーツをオススメしますが、北~東風コンディションになれば、温かくなる可能性があると思います。


また、この先の波に関しては、低気圧次第になりそうです。
今回は北東の風ですが、その後に日本海に残る別の低気圧がある為に、再び南風が強まってしまうと、オンショア風波のサイズが長続きしないのかもしれません。
来週(6/5週)からは、コンディションが変わりやすい予報もあり、まとまりの悪い波が続いてしまうのでは?。。。


今回は以上です。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!

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