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一宮エリア

2017-07-06 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。
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前回の更新(6/29)からも、風やカレントの影響はなく整っていたものの、サイズは下がり傾向で、このエリアでは珍しく東浪見~一宮周辺も満潮に近い時間帯になると、地形に対して反応する波が少なくなってしまい、全域でフラット状態になってしまうようなコンディションが多くなりました。

この様なときの狙い目は、ミドルタイドより潮の少ない時間帯に限られる地形で、それでも、ダンパーなショアブレイクがほとんどとなり、波数が足りず、地形のある場所は混雑しやすくなっていました。

それでは、各ポイント毎の地形レポートです!


【一宮】
7/4火曜日の8時半頃、上げに切り替わるタイミングで、潮はこの日の中で一番少ないタイミングでの地形レポートです。
波の小さい状態が続いているので、全体的には、これまでよりも手前に砂が集まっていた印象です。
右側では、最近のスモールコンディションのように、アウト~ミドルエリアでの反応がない場合は、狙えるピークはありません。
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これまで通り、インサイドに差し掛かるセクションが、周りよりも深くなっているので、ショアブレイクも狙えない地形が続き、無人状態でした。
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中央から左側の方が、サイズに対して地形を広く使えていて、建設中の海の家周辺では、海水浴場用にビーチに砂を入れているので、
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チビ堤防付近で、インサイドをメインに地形が広がり、最近のサイズにとっては役立っている雰囲気です。
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狙い目としては、このサイズの場合は、干潮に近いタイミングでしか反応がない状態です。
サイズが上がったとしても、アウトの地形が変化している可能性があり、ハッキリと形になる地形が残っている確定がないので、様子見も兼ねて、潮が引きに向かうタイミングが無難な時間帯だと思います。


【サンライズ】
7/4火曜日の9時半頃、上げ始めて1時間くらいなので、未だ潮は少ない時間帯です。
ここも一宮のように、インサイドを中心に砂が集まっている印象になっていました。
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しかし、全体的な地形のイメージは、インサイドの地形に差し掛かるセクションが、周りよりも深い為、ショアブレイクとして反応するものの、素早いブレイクが目立ち、距離は短くなっていました。
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狙い目としては、潮の少ない時間帯に限られてしまうサイズとなっていて、水深が浅くなり、ケガやボードを壊す可能性がありますので、注意が必要そうです。
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ここの中では、右奥のレギュラーの地形が、最近のサイズ対して対応できていました。
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ピークが狭く、波数は多くないものの、やはり干潮に近い時間帯に、距離を乗れていて、腰前後のサイズから狙えていたので、人気がありましたよ。
前回(6/29更新)からも、沖で反応する波を見ていないので、何とも言えませんが、全体的には、遠浅な雰囲気となっているので、胸くらいのサイズでも、アウトの地形に反応するのでは?
しかし、カレントが弱く、地形がハッキリとしている様子がないので、ダラついたブレイクは、そのままかもしれません。。。


【東浪見】
7/4火曜日の10時半頃、潮の変動が小さい日でしたが、上げ始めて2時間以上なので、ミドルタイドに近い時間帯です。
ここ数週間このエリアの中では、スモールコンディションに対して、安定した対応となっていましたが、アウトまで癖のない地形となっているので、サイズが下がるほど力が弱く、タルい波質になってしまうようです。
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他のポイントと比べると、同じサイズに対しても、ショルダーがきれた形になる波が見つかるようですが、最近のサイズでは、潮がミドルタイドより多いタイミングになると、ボヨりが気になるようなので、やはり潮の少ない時間帯が、比較的距離を乗れて狙い目となっていました。
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右奥は、サンライズのようにレギュラーの地形に期待したいところですが、最近のサイズに対応できる地形はないようなので、アウト狙いの胸~肩サイズが必要かもしれません。
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しかし左側には、堤防周辺や中央寄りのレギュラーのブレイクか残っているので、腹~胸サイズの場合は、中央から左側に期待できると思います。


【志田】
火曜日7/4の11時頃でした。潮は上げに向かい、ミドルタイドくらいの時間帯での地形チェックです。
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全体的な地形の印象に変わりはなく、サイズ次第でアウトのピークを狙える状態を、キープしているようですが、ここも最近の膝~腰サイズに対しては、反応する範囲が狭くなっているので、この時のように潮が上げに向かい、ミドルタイドをすぎてからは、ボヨついてショルダーが短くなる傾向のようです。
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左側はミドル~アウトがメインになり、このサイズに対応できる地形がインサイドにないので、右側と比べると、乗れる距離が短く波数が少なくなり、サイズ待ちな雰囲気が続いていました。
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全体的に、胸前後のサイズになれば、アウトのブレイクに期待でき、これまでよりも癖のない波が反応すると思います。


【太東】
7/4火曜日17時半頃の様子から地形を判断します。潮は引きに向かってミドルタイドをすぎたくらいでした。
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カレントも弱く、穏やかな日が続き、地形に大きな変化はないと思うので、腰~腹・胸サイズになれば、堤防横からのレギュラーに期待できそうです。
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しかし、前回のサイズアップから日数が経過しているので、地形ができた頃と比べると、形にまとまってブレイクするセクションが、短くなっているかもしれません。
腹前後のサイズが、一番形良く反応しそうですが、膝~腰サイズあれば、潮の少ない時間帯に限り、ロングボードなら狙えそうです。
ワイドかもしれませんが、頭以上になっても、アウトの地形を使って十分練習できると思います。


【夷隅】
火曜日7/4の18時半頃、潮の動きは小さいながらも、引きに向かい干潮に近い時間帯です。
前回(6/29更新)からは、全く反応のないサイズが続いています。
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地形が変化するようなコンディションは無かったので、ミドルエリアからインサイドにかけて砂の集まった状態を、キープしていると思いますが、この日を含めても、特にカレントの弱い日が多く、これまでよりも、更にインサイドに寄ったコンパクトな地形になっている可能性がありそうです。
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基本的にスモールコンディションに対しては、全体的に深い印象なので、他のポイントと比べて、反応する地形が狭いようです。
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潮の少ないタイミングを狙っても、胸近いサイズがないと、楽しめる距離が乗れないのかもしれません。


今回のポイント毎の地形レポートは以上になります。


さて、水温は、20℃以上になった日もあり、猛暑日となった週末(7/1・2)には、タッパーやトランクスでも問題ないくらいでした。
今回の台風の通過によって、南よりの風が強まったので冷たくなる可能性はありますが、天気次第でシーガル~スプリングで対応できると思います。


最後に、この先の波は、台風が通過したものの、勢力が弱まり移動速度が速かったので、この先もバックスウェルは期待できそうもありません。
今週もウネリのきっかけがなくなってしまいました。。。
期待できるとすれば、前線に沿って低気圧が発生することでは?

波が上がらなければ、前回(6/29更新)に続き、午前中の引きに向かう時間帯を狙う作戦で、潮の少ない限られた時間に集中してやるしかなさそうです。


今回は以上です。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!
それでは、また来週(木or金)レポートをお届けします。

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