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一宮エリア

2017-07-13 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。
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前回の更新(7/6)からも、サイズが上がる事もなく、太東や夷隅のようにフラット状態になるポイントもあり、このエリアは平均して膝~腰・腹のスモールコンディションが続いていました。

このサイズに対応できる地形はあるものの、ミドルタイドより潮の多い時間帯だと、サイズに対して深くなってしまい、ボヨついたビーチ寸前のショアブレイクしか狙えず、サイズや距離を求めると、午前中の潮が引きに向かうタイミングに限定されていたので、ピークの狭いポイントではかなり混雑していたようです。

また、日中の干潮に近い時間帯になると波の力が弱まり、強まった南風の影響を受けて、フェイスのヨレがウザく感じるコンディションだったと思います。

それでは、各ポイント毎の地形レポートです!


【一宮】
7/11火曜日9時頃の地形チェックです。潮は引きに向かい、ミドルタイドくらいでした。
前回(7/6更新)からも厳しいスモールコンディションとなっていましたが、この状態が長く続いた影響で、ビーチに砂が集まり、全体的な印象が変わってきたと思います。
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メインの狙い所は、これまで通り中央から左側になっていて、中央の堤防周辺にはカレントで集まった地形が、膝~腰サイズにも対応できているので、ここでは安定したブレイクのチェックポイントです。
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左側奥は、波数が少ない雰囲気となっていましたが、海水浴場の工事をしている海の家の前辺りには、ビーチに入れている砂がジワジワと沖に地形を広げ始めていて、距離を乗れる状態になってきていました。
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右側を含めて、全体的には最近のサイズにに対して深い地形なので、ショアブレイクがほとんどの印象ですが、ここ数週間は、ミドルエリアの深い状態は解消され、インサイド周辺の地形が整っている可能性がありそうです。
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地形にまとまりがなくダラダラしたブレイクがとなりそうですが、もしかすると腹~胸サイズあれば、潮の少ない時間帯にミドル~アウト寄りにピークができるようになるかもしれませんね。
狙い目としては、この時のような時間帯になると思います。
※今週末(7/15)が海開きなので、朝夕以外はしばらくサーフエリアが規制されてしまいます。


【サンライズ】
火曜日7/11の10時頃、潮は引きに向かいミドルタイドをすぎて、干潮との間くらいの時間帯での様子から、地形を判断します。
大きく変化した様子はありませんでしだか、ここも長く続いた凪状態の影響で、一宮のように手前に砂が集まり、少しずつビーチが広がってきているようです。
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全体的に、最近のサイズに対して深い状態は変わらず、インサイドにも形になる地形がないので、潮の変動にも関係なく、基本的にはビーチ寸前のショアブレイクとなってしまいます。
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しかし、ここも中央周辺を含めても目立ったカレントがなくなっているので、ミドルエリアの深みも解消され、インサイドにかけて整ってきているのかもしれません。
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アウトでの反応がなく何とも言えませんが、胸前後のサイズがあれば、潮の引く時間を狙って、アウト寄りから距離を乗れるピークが出現する可能性はありそうです。
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最近のサイズだと右側の堤防周辺のレギュラーが人気で、潮の引く時間帯をメインにアウトから距離が乗れていました。
ピークが狭く混雑しやすいものの、落ち着いたコンディションが続き、堤防寄りにも砂が集まっているので、地形は安定して残っているようです。


【東浪見】
7/11火曜日の11時頃、潮は引きに向かい、干潮寸前の時間帯での地形レポートとなりますが、変化はありません。
ポイント的には、全体的に使えるエリアが広く、サンライズのようなロングライドは無いものの、このエリアの中では、スモールコンディションに対して安定した対応となっていました。
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やはり凪状態が続いていたので、ここもインサイドを中心に砂が集まっている状況のようです。
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ここにはサンライズのような、右奥のレギュラーはないものの、カレントの弱いコンディションが続き、堤防寄りにも砂が集まってきているので、少しずつ地形はまとまり傾向のようです。
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ブレイクは速いですが、中央や左側の地形も残り、引きに向かうミドルタイドを基準に狙えるピークが見つかると思います。
最近のサイズでは、この時のような干潮に近い時間帯は、サイズが下がり傾向になり、上げに向かい始めてからは、ボヨついて数が減少し、インサイドがメインで距離を乗れなくなってしまうので、狙い目としては午前中が中心になっていました。


【志田】
火曜日7/11の13時頃、上げ始めで潮は少ない時間帯です。ここも大きく変化した様子はありませんでしだが、カレントが弱いコンディションが続いているので、ビーチ寄りに砂が集まった印象です。
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インサイドを中心に余計な深みがなくなり、全体的に平らな癖のない地形なので、この時のような潮の少ない時間帯は、右側をメインに、サイズの割に安定して距離を乗れるレギュラーの地形がまとまってきています。
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中央にあるチャンネルが境になって左側は、このサイズが反応する地形はあるものの、ワイドなブレイクが目立ち、潮が多いほどボヨついて力が弱くなっていました。
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メインの狙い目は、引きに向かう時間帯ですが、右側は潮が多くなってピークが手前にまとまっても、形をキープしているようです。
沖での反応がないので、イマイチ分かりませんが、サイズが上がっても、アウトの地形も癖のないブレイクが期待できると思います。


【太東】
火曜日7/11の14時頃、上げ始めですが、まだ干潮に近い時間帯で、地形をジャッジします。
前回(7/6更新)からも、ほぼフラットなコンディションが多く、地形が残っていても、狙えるのは干潮に近い時間帯に限られてしまい、潮が上げて多くなるほど反応が悪くなり、ロングボードも厳しい状態だったと思います。
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堤防からのレギュラーの地形もキープしているようですが、カレントが弱く、手前に砂が集まっている事を考えると、ハッキリした形はなくなり、これまでよりもワイドな地形になってしまったかもしれませんね。。。
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ここも一宮と同じく、7/15が海開きの予定で、今週(7/10週)に入って海水浴場のブイが設置され、規制される時期となりました。
しかし、ガスト方面にも地形があるので、コンディションが変わらなければ、午前中をメインにビギナーの方向けな波が見つかりそうです。


【夷隅】
7/11火曜日の15時頃、上げ始めの時間帯で、干潮とミドルタイドの中間くらいのタイミングでした。
サイズが上がらずフラット状態となっています。
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この日は他のポイントで微かなサイズアップとなっていましたが、この時のように潮が少ないタイミングでも、全く反応がありませんでした。。。
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ブレイクする波がなくカレント弱いので、ここも地形が手前に集まった状態になっている可能性があり、以前のサイズアップ時にできた地形も、崩れているかもしれませんね。
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サイズが上がっても、良質なブレイクには期待できないと思います。


今回のポイント毎の地形レポートは以上になります。


さて、水温です。
今週(7/10週)から強まっている南風の影響なのか、20℃を下回る潮になり、トランクス&タッパーでは厳しい状況なので、シーガルかスプリングで調節するのがいいと思います。


また、この先の波に関しては、しばらく南風が続く予報となり、週末(7/15・16)にかけてもコンディションが変わる予報もなく、この先も今のところ上がるきっかけがない状態です。
梅雨前線が近くに停滞しているので、周辺の沖のウネリをリセットされてしまうと望みは薄いですね。

落ち着いたコンディションが続いて、形にまとまっている地形が少ないようですが、その代わり、余計な深みがなくなって、癖のない状態になってきたので、ミドルタイドを基準に狙う作戦で、マッタリ距離を乗れる波が見つかれば十分かもしれません。


今回は以上です。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!

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