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『Corona Open J-Bay』2日目 R2&レトロツインフィンによるスペシャルヒート

2017-07-17 更新
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PHOTO: © WSL/Cestari

現地時間7月16日、南アフリカの「J-bay」を舞台としたCT第6戦『Corona Open J-Bay』は2日目を迎え、R2から再開。
一日を通して素晴らしいコンディションに恵まれた初日から一夜明けたこの日。たまに入るセットは「J-bay」らしい美しいラインアップだったものの、波数が少なくなってしまい、僅か2ヒートを消化した時点でオンホールド、そのままゴーサインは出されず、翌日以降に持ち越しに...。

オープニングヒートを辛くも勝ち上がったのは、ジョーディ・スミス(写真最上部)
ワイルドカードのデール・ステイプルズ(写真下)との自国同士の戦いはジョーディが先行。しかし、後半に優先権を持っていたデールがマニューバーに短いながらバレルをメイク。更にニード4.17のシチュエーションでラスト2分に乗った波でもフィニッシュまで決めてジョーディにとっては非常に厳し状況に。更に最後にジョーディが乗った波も前がクローズして潰されてしまい、スコアを伸ばすことは出来ず...。

ジャッジがデールに出したスコアは3.77。僅か0.40差でジョーディが逃げ切ることに成功したものの、昨年のQFと同じようなシチュエーションにジョーディーは渋い表情でした。

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PHOTO: © WSL/Cestari

「非常にストレスだったね。そして、デールは最も嫌な対戦相手だったんだ。彼がスコアを伸ばすことが出来なかったのは本当にラッキーだったよ。2本の波を掴む気持ちでヒートに挑んだ。セットは少なかったけど、勝ち上がれて嬉しい。彼は親友でもあるし、誰もが勝つことを望んでいた。デールとのヒートは嫌だったけど、彼には次のチャンスがあると確信しているよ」

オープニングヒートは試験的な要素もあり、自然を相手とするサーフィンのコンテストでは不可抗力で敗退してしまう場面が度々あります。
1ヒートの勝敗がワールドタイトルに関わるシビアな世界。
今回、コメンテーターを務めている南アフリカ出身で1977年のワールドチャンピオン、ショーン・トムソンは、「ワールドタイトルはメートル単位ではなく、ミリ単位で獲得するものなんだ」と話していました。

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PHOTO: © WSL/Cestari

次のヒートではフィジーで優勝してカレントリーダーの座を手に入れ、イエロージャージ着用のウィルコことマット・ウィルキンソン(AUS・写真上)がローカルワイルドカードのマイケル・フェブラリー(写真下)と対戦。
バックハンドでは難しい「J-bay」の波にダウンンザラインでスピードを出すウィルコに対してフロントサイドの利点を活かしてバリエーション豊かなアクションを繰り出していたマイケル。
現在QSランキング4位の彼は地元での支持率も高く、ライブ中継を通しても聞こえるほどの大声援。トータルではウィルコが上回ってR3行きを決めましたが、シングルスコアではウィルコよりも高い7.00をマーク。
来年、彼が正式にトップ34としてこのイベントに参加すれば他の選手によって脅威になることは間違いありません。

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PHOTO: © WSL/Cestari

「マイキー(マイケル)がここ数日凄いサーフィンをしていたのを見ていたから、勝ち上がれて嬉しい。ハイタイド時はリーフとの距離が近くなる。無事にヒートを終えて良かったし、R3の準備をするよ。このイベントで優勝出来たら素晴らしいよね。波が上がった時に3位になったことがあるから、波が良ければハイスコアを出せるさ。優勝するには、まずミック(ファニング)を倒さなければいけない。ここではいつも簡単にやられてしまうからね。ここの波の速さはバックハンドには難しいんだ。スピードとターンのバランスが必要なのさ」

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PHOTO: © WSL/Chris Searl

なお、今年からビール会社のCoronaがスポンサーになった今イベント。
スペシャルヒートとしてレトロツインフィンによる「Corona Highline Heat」がジョーディ(写真上)、ウィルコ、コナー・コフィン(USA)、シーバスことセバスチャン・ズィーツ(HAW)によって行われ、普段とは違うアプローチで「J-Bay」の波をクルーズ。
終了後はCoronaで乾杯していました。

ちなみに4人が乗ったサーフボードはローカルの「Natural Curve surfboards」ヒュー・トンプソンのシェイプによるもので、デレク・ハインドからインスパイアされたモデル。
トム・カレンの名作「Searching for Tom Curren」の「J-bay」のシーンでも使用されているレトロツインフィンが10年以上の歳月を経てCTサーファーの手に渡り、サーフィンの本質が表現された素晴らしい時間でした。
ヒートの模様はWSLの公式サイト、Facebookで見ることが出来ます。

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PHOTO: © WSL/Jam Hassan

ネクストコールは現地時間7月17日の朝7時15分(日本時間同日午後2時15分)
オフィシャルフォーキャストの「Surfline」によると午前は南西〜南南西ウネリが弱まり、午後はサイズアップの予報。
翌日18日にはフェイスで10ftまでサイズアップしてオフショアの予想。
ライブ中継は公式サイト、もしくはスマホやタブレットの公式アプリから楽しめます。

WSL公式サイト

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