2017-07-26 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。

前回の更新(7/20)から、前半はウネリが下がり傾向になり、どのポイントもインサイドがメインになったギリギリの波でした。
穏やかな状態が続き、堤防際やビーチに砂が集まり、インサイドにまとまっていたので、アウト~ミドルエリアにかけては形になる地形がリセットされてしまったものの、平らな状態に復活していました。
その後、予想していなかった台風の接近により、日曜日(7/23)午後からサイズが上がり始め、夕方には肩~頭の波が届き、サンライズや東浪見の右側では、距離を乗れるレギュラーが出現し人気が集まりました。
小波用の地形に対して、アウトでブレイクする波はフェイスの厚い反応となっていたものの、どのポイントも比較的距離を乗れて、インサイドのショアブレイクまで狙えていましたよ。
それでは、各ポイント毎の
地形レポートです!
【一宮】7/26水曜日の6時頃、満潮で一番潮の多いタイミングでの地形レポートです。

全体的に手前にまとまった小波用の地形となっていましたが、日曜日(7/23)からのサイズアップの影響で、ビーチに集まっていた砂が動き出し、インサイドを中心に変化してきている様子でした。

やはり、中央から海水浴場側の方が、比較的アウトでの反応も頻繁になっていて、ミドル~アウトにできるピークからインサイドまでスムーズに乗れていた印象です。

右側に関しては、引き続きショアブレイクしかありませんでしたが、胸サイズあれば、潮の少ないタイミングにピークが出現し、アウトをメインにビギナーの方向けの波が反応していたので、この日のようなサイズなら、潮の引き始めから距離を乗れる波に期待できそうです。

今のところ左右の堤防周辺や、中央のチビ堤防横に地形がまとまり始めていて、ビーチの砂が動いてインサイドの地形も広がると思うので、この先のサイズアップで本格的に復活傾向になりそうですね。
【サンライズ】7/26水曜日の6時半頃、潮は満潮から引きに切り替わる頃です。
やはり、これまでスモールコンディションが長く続いていたので、インサイドに砂が集められて、全体的にはアウトにハッキリした地形はなく、ミドルエリアの余計な深みが解消されて、ブレイクが繋がっていましたが、サイズの割に易しいブレイクです。
この日のような頭近いサイズに対しても、ピークは手前寄りなので、波が見つかれば狙いやすそうでした。

この日のような頭前後が、今の地形には丁度良いサイズかもしれません。

相変わらず右奥のレギュラーが、人気No.1の地形となっていて、安定して距離を乗れています。

これまで全く反応しなかった中央~左側も肩以上のサイズでピークとなっています。
この時のように潮が多い時間帯で波数は少なくなってしまうものの、ダラついたブレイクながら、ウネリの切れ目を探せば人の少ないピークが見つかりそうです。

サイズアップに伴いカレントが強まってしまうと、中央周辺を中心に癖のある地形となってしまいそうですが、この先は左右の堤防インサイドやアウトには地形がまとまる可能性がありそうです。
【東浪見】7/26水曜日の7時半頃、引き始めなので潮は多い時間帯です。
やはりスモールコンディションが続いて、ビーチやインサイド中心に砂が集められた状態なので、ミドルエリア~アウトにかけてはピークになる地形はハッキリしていないので、ブレイクがダラついてしまうようですね。

しかし、これまでカレントの弱いコンディションだったので余計な深みもなく、手前に地形がまとまっているので、頭前後のサイズに対しても、形のまとまったピークが多めでしたよ。

左側~中央にかけては、走りやすい波質になっていました。

潮が少なくなると、早いブレイクなるので、ビギナー~中級者にとっては、潮の多い時間帯からミドルタイドを基準に楽しめる波になりそうです。

日曜日のサイズアップからは、右側のレギュラーがアウトから反応し、基本的に厚いフェイスでダラついているようですが、サンライズのように距離を乗れて、人気になっていました。
サイズ次第ですが、この時のような引き始めから、潮の少ない時間帯で波数が増えて、狙い目となっています。
【志田】水曜日7/26の8時頃でした。満潮から引きに向かい、ミドルタイドくらいの時間帯での地形チェックです。
ここもビーチやインサイドに砂が集まり、引き続き小波にも対応できた癖のない状態となっていて、堤防周辺や中央付近のような、周りより深いセクションも平らになり、ミドルエリアにまとまった地形となっています。

日曜日(7/23)のサイズアップからは、サイズに対して波が広い範囲で反応するようになり、右側~中央でピークとなるレギュラーの波が、スムーズなブレイクで乗り繋げ、形も安定しているので、ピークがハッキリしていましたよ。

ここは潮が上げに向かう時間帯でウネリがまとまり、満潮寸前まで狙い目となっていました。

左奥のレフトのピークもありますが、中央から左側にかけては、形にまとまりきらず、アウトまで何気ない地形となっているので、ブレイクの速い波が目立っています。

潮が多いうちは狙い目となりますが、ミドルタイドをすぎてからは、ピークが更にワイドに反応してしまうので、忙しい波になってしまうかもしれません。
この先もクローズでなければ、中央から右側の地形に期待できそうです。
【太東】7/26水曜日11時頃の様子から地形を判断します。潮は引きに向かい干潮に近いタイミングでした。

フラット寸前状態が続き、他のポイントと同様にインサイドに砂の集まった状態となり、堤防周辺ではレギュラーの地形をキープしていたので、ロングボード用ながらも、膝~腰サイズあれば潮の少ない時間帯を狙って遊べる波があったようです。

しかし、週末(7/23~)のサイズアップの影響で、キレメ方面を含めてもビーチの砂が削られてしまい、これまで小波用として形になっていた地形を、リセットするようにミドル~アウト寄りまで地形が広がり、最近の胸前後のサイズに対して、ワイドな反応になった印象です。

今のところ特にカレントが強まっている様子はなく、一定に平らな地形になっているので、干潮に近い時間を除いては癖のない波になっていました。

しかし、腹~胸サイズでは潮が上げに向かい始めると波数が減少し、満潮に近くなるとサイズに対して深くなり、反応が悪くなってしまうかもしれないので、ミドルタイドを基準にチェックするのが無難そうな地形です。
【夷隅】水曜日7/26の11時半頃、潮は引きに向かい干潮寸前の時間帯です。

カレントの弱いコンディションが続いていたので、地形は手前にまとまり、インサイドの深みにできるボヨりも解消されていました。

頭前後までサイズアップし、今回は特に荒れたコンディションにはならなかったものの、ウネリだけで十分な砂を削り、ミドルエリアまで地形が広がったようです。

今のところ、テトラ際のカレントも弱い様子なので、地形に関しても余計な深みもなく癖のない状態のようですが、ミドル~アウトにかけてもハッキリとピークになる地形がなく、フェイスの厚い波が目立っていました。

潮が上げに向かい始めると、ボヨつきが気になるので、引きのタイミングが狙い目となり、この時のように干潮に近い時間帯は反応が良く、波数は足りると思いますが、サイズアップに伴ってカレントが強まる時間帯なので、ウネリがヨレやすく複雑な波質になってしまうかもしれません。
サイズがある場合は、ミドルタイドが基準になりそうです。
今回のポイント毎の
地形レポートは以上になります。
さて、
水温は、19℃前後ですが、外気と比べて冷たく感じ、前回より下がったように思います。
朝イチの涼しい時間帯はフルスーツでもいいかもしれません。
日中でもスプリングだと、かなり冷やされそうなので、シーガルが基準になりそうですが、この先暫く北東風の予報ですので、トランクス&タッパー程度で行ける水温に復活する可能性も、念頭に入れておいて下さいね。
最後に、
この先の波は、今回の台風5号が発達しつつ、しばらくはサイズに困らなそうですね。
動きも定まらず、日本の南をウロウロするようなので、クローズしてカレントが強まると、再び地形にチャンネルができて、アウトがメインのミドルエリアが深い状態になってしまう可能性もあり、理想は頭前後のサイズをキープしてほしいところですね。
手前に集まった砂が堤防沿いに沖に出れば、アウトでブレイクする波がもっとハッキリ反応してくると思います。
しかし、残念ながら風が北東に変わり、この先はオンショアが続く予報なので、クリーンなコンディションは望めないかもしれません。
朝夕に風が弱まっていれば、十分狙えそうですが。。。
今回は以上です。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!
それでは、また来週(木or金)レポートをお届けします。
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