2017-08-09 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。

前回の更新(8/2)後は、台風5号の接近が影響し、土曜日(8/5)から東~南寄りの風に変わり、特に強く吹くことはなかったので整ったコンディションとなっています。
そよそよ吹いていた東風で、ウネリも届き、土~日曜日(8/5・6)にかけては、太東~志田以外のポイントで肩~頭サイズまで上がって、アウトをメインにファンな状態だったと思います。
台風が最も影響した月~火曜日(8/7・8)に関しては、南風が強まってしまいサイズが下がり気味でしたが、8/9の時点で腹~胸サイズの波が残っていて、東浪見~サンライズ周辺は引き始めも、その他では潮が上げ始める時間帯からウネリがまとまり、サイズ感もボリュームアップしていた傾向です。
それでは、各ポイント毎の
地形レポートです!
【一宮】8/8火曜日の10時半頃、潮は引きに向かいミドルタイドをすぎたくらいの時間帯での地形レポートです。

全体的に変わらず、中央から左の海水浴場側の方が、胸前後のサイズに対しても十分な反応があり、潮の多いタイミングのインサイド狙いを含めて、安定した状態となっていました。

中央のチビ堤周辺の地形も変わらず残っていますが、潮の少ないタイミングでアウトがメインになり、手前でまとまっていたレギュラーの地形がザツになってきたようです。

右側に関しては、サイズ次第で潮の多いタイミングのショアブレイクが狙えるものの、インサイドの地形がまとまらず、安定した感じではありませんが、肩前後のサイズで乗り繋げる波が増えてきていると思います。

最近は堤防周辺からのカレントが働き、アウトを中心に砂が集まっている様子なので、この日のような時間帯で反応が頻繁になってきました。潮のタイミングでアウト狙いができるかもしれませんね。
【サンライズ】8/8火曜日の10時半頃、潮は引きに向かい干潮に近い時間帯です。
ここも地形に関しては大きな変化はありませんが、胸~肩サイズになると、このタイミングでアウトからの反応が頻繁になり、地形としてはまとまりきっていないので、ボヨついたフェイスが目立っていました。

中央周辺は、ミドル~インサイドにかけての地形がなく、アウトのみのショートライドといった様子ながらも、右側のレギュラーの地形をメインに十分狙えるポイントです。

左側に関しては、最近では潮の変動が大きく安定感がありませんでしたので、インサイドの地形がメインになる、潮の多い時間帯のまとまったショアブレイクが適しているのかもしれませんね。

右側のレギュラーは安定して距離を乗れているようですが、胸~肩サイズをキープしているせいか、日によってカレントが働き、アウト~ミドルエリアにかけての地形が広がり傾向のようなので、サイズ次第では、これまでよりもまとまりの悪いワイドな波が多くなる可能性がありそうです。

ウネリがまとまる潮の多い時間帯に狙いたいですが、肩~頭以上のサイズが必要かもしれません。
【東浪見】8/8火曜日の11時半頃、潮は干潮で一番少ないタイミングでした。
ここも全体的な印象は変わりなく、全体的にアウトでブレイクする波をメインに、肩前後のサイズに対して形よく反応していたと思います。

サンライズのように右側のレギュラーが人気となり、サイズ足らずで堤防より内側の地形となっていましたが、手前のセクションにかけて十分な距離を乗れていましたよ。

左側から中央にかけても、アウトの地形でブレイクする波をメインに形のいい波がありましたが、最近は、上げに向かいミドルタイドより潮が多くなると、ミドルエリアでボヨついて途切れてしまう波があるので、胸~肩より小さいサイズの場合は、満潮に近い時間帯に反応が悪くなりそうです。

それでもこのタイミングで手前でまとまる波もあり、遊べる状態はキープできているようです。
【志田】火曜日8/8の14時頃でした。潮は上げに向かいミドルタイドくらいの時間帯での地形チェックです。
やはり地形には大きな変化はなく、他のポイントと比べブレイクの早い波になっているものの、右側のレギュラーから、中央、左側のレフトにかけてピークができています。

この時のような上げに向かう時間帯でウネリがまとまり、狙い目になっていました。

引きに向かうタイミングは、潮が少なくなるほどサイズも下がり傾向になり、他のポイントよりもミドル~インサイドが浅い状態なので、フェイスのホレた素早いブレイクが多くなります。

胸~肩サイズで一番ファンな形にまとまっていた様子で、頭以上のサイズからは、アウトからワイドに反応する波が目立っていたので、満潮に限られるのでは?

オフショアの胸~肩サイズで、上げに向かう時間帯が理想的な条件となる地形のようです。
【太東】8/8火曜日15時頃の様子から地形を判断します。潮は上げに向かいミドルタイドをすぎて、潮の多い時間帯になっていました。
膝~腰くらいで落ち着いた状態が続き、地形の変化はないようです。

この日のサイズでは、潮の少ない時間帯に限られてしまうものの、堤防周辺で地形に反応して、レギュラーのピークになっていましたよ。

腹~胸あれば、この時のような潮の多いタイミングでも、ミドルエリアから安定してブレイクするようです。

最近は、海水浴場の外側にも腰前後のサイズが形よく反応する地形が、インサイド~ミドルエリアで安定しているので、ビギナーの方から楽しめる波が届いています。
サイズ次第で変化しますが、ミドルタイドを基準にまとまりがよく、潮の少ないタイミングは、ロングボードを使ってアウト寄りで距離を乗れていましたよ。
【夷隅】火曜日8/8の15時半頃、潮は上げに向かい、満タンに近いタイミングです。

全体的な印象は変わりなく、ミドル~インサイドにまとまっている地形をメインにピークができていました。

しかし、胸~肩サイズに対してもこの時のような潮の多い時間帯では反応が悪く、ボヨりやバックウォッシュ等の影響で、走りにくいフェイスになってしまうようです。

ここ数週間で、そこそこのウネリが届いていてカレントが増え、ウネリがヨレて素直に反応しないタイミングもあるので、狙い目は、引きの時間帯にかわりないですが、干潮に近い時間よりも、ミドルタイドくらいから狙った方が、まとまりがいいのかもしれません。

基本的には、オフショアや風の弱い天気で、肩前後のサイズが理想の地形だと思います。
今回のポイント毎の
地形レポートは以上になります。
さて、
水温は、一時強まった南風で若干下がり気味ではありますが、海パン・タッパーで問題ない温度となっていて、今のところ、スプリングがあれば対応できています。
最後に、
この先の波に関しては、サイズをキープできそうな雰囲気ながら、再び北東のオンショアに変わる予報があるので、前回の更新(8/2)後のような風波コンディションになってしまいそうです。
週末(8/12)にかけても、オンショアの出番が多くなると思うので、地形がハッキリしていないと、ヨレてダラついたフェイスが目立ちそうです。
潮が上げに向かい、波がまとまる時間帯で狙い目になりそうですが、胸前後のサイズは満タンに近い時間帯にアウトの地形での反応が悪く、手前がメインになるかもしれません。
潮が少ない場合もカレントの影響を受けやすく、複雑で素早くブレイクする波なる可能性が高いので、やはりミドルタイドを基準に狙い、潮の多い時間帯をチェックするのが無難だと思います。
今回は以上です。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!
それでは、また来週(木or金)レポートをお届けします。
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