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CT第7戦『Billabong Pro Teahupoo』開幕!

2017-08-12 更新
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PHOTO: © WSL/Cestari

ウィルコことマット・ウィルキンソン(AUS)をカレントリーダーとしたタイトル争いはいよいよ後半戦に突入。
全11戦で争われる2017年のワールドツアーの第7戦『Billabong Pro Teahupoo』が南太平洋に浮かぶ美しい島、タヒチのチョープーで開幕して現地時間8月11日にR2のH4まで進行。

合計8本のパーフェクト10がスコアされ、パーフェクトヒートまで生まれた素晴らしいコンディションでの「J-bay」とは打って変わってタヒチでは期待できない波予想...。
初日もチョープーにしてはミニマムレベルのスモールに加え、トレードウィンドも強く、難しい波が舞台。

R1ではウィルコを始め、ランキング2位のジョン・ジョン・フローレンス(HAW・写真最上部)がラウンドアップを決めた一方、3位のジョーディ・スミス(ZAF)、4位のオーウェン・ライト(AUS)、「J-bay」を完全制覇したフィリッペ・トレド(BRA)が敗退。
ジョーディ、オーウェンに関しては敗者復活戦のR2でリカバリーしたものの、フィリッペはルーキーのイーサン・ユーイング(AUS・写真下)とのロースコア勝負に敗れ、「J-bay」の優勝から一転して最下位に...。

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PHOTO: © WSL/Cestari

「今年は厳しい戦いを強いられているし、自信もそれほどなかった。それでも同じ方法でやり続け、やっと勝てて嬉しいよ。今年はとにかく負け続け、それを振り払うことを学んでいる。自分に厳しく、戦ってきた。次に進めて本当に嬉しいし、次のイベントも楽しみさ」

コンペティションの世界では最もレベルが高いオーストラリアのゴールドコーストから北上したノースストラドブローク島、通称ストラディー出身のイーサンはまだ18歳。
本格的にQSをフォローした2016年にクオリファイを果たし、ワールドジュニアのタイトルも獲得。
更にトリプルクラウンでも好成績を重ね、ルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得するなど理想的なエリートコースを歩んでいましたが、他のルーキーが目覚ましい活躍をする中、全て最下位と苦悩の日々が続いていました。
7戦目にしてやっと手に入れたR3へのチケット。才能はあるだけに自信さえ持てるようになれば、一気に開花する可能性もありそうです。

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PHOTO: © WSL/Poullenot

初日はイーサンの他にもジョアン・ドゥルー(FRA)、コナー・オレアリー(AUS・写真上)、イアン・ゴウベイア(BRA)と3名のルーキーがR3進出。
フィジー戦でファイナル進出を決め、現在ランキング10位。ルーキー・オブ・ザ・イヤーの筆頭でもあるコナーは、シーバスことセバスチャン・ズィーツ(HAW)、レオナルド・フィオラヴァンティ(ITA)を相手に小さいながらバレルライドを披露して6.93。すぐにフロントサイドでの二つのビッグターンで6.17をスコアしてヒートをリード。
そのまま両者を振り切ってラウンドアップを決めていました。

「ここに戻ってこれて最高だよ。凄い知識があるルーク・イーガンをコーチにしている自分は大きなアドバンテージがある。R1を1位通過したのは2回目。厳しい戦いが強いられるR2を避けることができたのは素晴らしい」

ファイナルまで進んだフィジー戦の時もそうでしたが、コーチのルーク・イーガンの指示は常に的確。
今シーズンのコナーの成功の大きな手助けになっていることは間違いありません。

ちなみにコーチと言えば、ビード・ダービッジ(AUS)が2018年のオーストラリアレッグを最後にコンテストを引退して2020年の東京オリンピック、サーフィンのオーストラリア代表のマネージャーとして選手育成に力を注ぐことを発表。
昨年、怪我で選手としてのシーズンを棒に振ったビードでしたが、ワールドタイトルを獲得したジョン・ジョンのコーチとして活躍していたのは、WSLファンなら御存知の通り。
サーフィンが国技のようなオーストラリアが本気で初開催となるオリンピックでのサーフィンでメダルを狙っているのがこれで明確になったと言えます。

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PHOTO: © WSL/Cestari

昨年、初のワールドタイトルを獲得したジョン・ジョン(写真上)ですが、ホームのパイプラインを始め、ここタヒチでもまだ優勝経験はありません。
逆に考えればまだまだ強くなる余地はあり、R1でもスモールだったチョープーのバレルで一人違うアプローチで7ポイント台を2本スコア。
エゼキエル・ラウ(HAW)、ワイルドカードのアリッツ・アランブルー(ESP)を抑えてR3へ。

「タヒチは大好きな場所。ここではいつも興奮しているよ。今年は波の予想が良くなく、難しくなりそうだけど、楽しい波だね。全ての選手が脅威。だから、自分のサーフィンだけに集中して他の人のことは気にしないつもり。今年は最も強敵のケリーがいないから、きっとベターな結果を出せると思うよ」

昨年、パーフェクトヒートを含む、4つの10ポイントをスコア、ファイナルでもジョン・ジョンを完全に抑えて久々にキングの風格で優勝したケリー・スレーター(USA)が不在(「J-bay」でのフリーサーフィン中に足の指を骨折)の今年。
タヒチで初優勝を決めて2連連続のタイトル獲得に向けて勢いをつけたいところでしょう。

ネクストコールは現地時間8月12日の早朝6時30分(日本時間8月13日深夜1時30分)
オフィシャルフォーキャストの「Surfline」によると南南西ウネリが続き、13日には南南東ウネリが加わる予想。

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