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フィジーで『Globe Pro』 がキックオフ!

2008-05-25 更新
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タヒチでの戦いを終えたツアー一行は同じ南太平洋に浮かぶ島、フィジーのタバルアアイランドに移動。ASPワールドツアー第4戦『Globe Pro』 が現地時間5月25日に早くもスタートし、R2のH2までスケジュールが進行しました。

フィジーには数日前から大きな南西ウネリが入っており、アウターリーフのクラウドブレイクよりもレストランツがコンテストに相応しいコンディション。6ftのオフショア、パーフェクトなレフトの波を選手達は縦横無尽に駆け巡り、初日から素晴らしいヒートが続きました。

第3戦を終了した時点でのカレントリーダー、ケリー・スレーター(USA)は、H8でテイラー・ノックス(USA)とローカルワイルドカードのイセイ・トコエアを相手にパーフェクト10と3つの9pt台をスコア。二人がケリーに追いつく隙はまるで無く、この日のハイエストヒートスコア19.73で余裕のラウンドアップ。
「かなり良いヒートだったね。波の予報を見たし、先週はエキサイティングな日々を過ごせた。だから準備万全で戦いに挑めたよ。波は問題なく十分にあった。後は波を掴んで波の言う通りにするべきことをしただけさ。」とケリー。

ケリーは先週のタヒチ戦でローカルのワイルドカード、マノア・ドーレッドにR3で敗れ、17位という結果に終わっています。その時の教訓を生かし、今回はファーストヒートから容赦ないライディングでハイポイントを連発。2位のテイラーでさえハイスコアは8.17ですから、いくら波が良かったとはいえ、ケリーの強さは驚異的と言えるでしょう。
「この前はスローなスタートだったから、今回は飛ばして行きたかった。スタートは7.8だったね。序盤にしては悪いスコアでは無かったけど、あれからセットがどんどん良くなって、仕舞いには1セット8本も入ってきたんだ。つまり、波不足も波の取り合いも無いスペシャルヒート!こんなヒートはツアーでも滅多にないよ(笑)」とケリーは珍しく興奮気味に話していました。

続くH9にはタヒチで最下位となったミック・ファニング(AUS)がそのうっぷんを晴らすようにハイスコアを叩き出し、ティム・レイズ(USA)と昨年引退したものの、スポンサーシードで参加しているオッキーことマーク・オキルーポ(AUS)の両者をコンビネーションに追い込んでの勝利。
「これで埋め合わせが出来た。タヒチは本当につまらない負け方をしちゃったよね。あれから家に帰って10日間も過ごしたんだ。今日のヒートは楽しかった。波はパーフェクトなんだから、楽しいに決まっているよね!まあ、波があってもそれをメイク出来るか出来ないかで変わってくるけど...。ティミーが乗った2本の波も、彼がもしメイクしてたらパーフェクト10を出せた。彼はただアンラッキーだっただけさ。」とミック。

今シーズンのミックはワールドチャンピオンを獲得した2007年シーズンのような好調さはありませんが、ゴールドコーストでの初戦は2位。続くベルズでの第2戦は5位に入り、現在のレイティングは5位。
「昨年は沢山の勝利とワールドタイトルを得た。凄い集中していたしね。今年は全ては求めてないんだ。家族もいるし、楽しんでツアーを回るつもりさ。」とミックは話していましたが、タヒチ戦での最下位はノーカウントにすることが可能なので、まだ十分に2連覇を狙える位置に付けています。

クーリーキッズの一員として何かとミックと比較されることが多いパーコことジョエル・パーキンソン(AUS)はタヒチ戦で3位に入り、トータルではケリーに続く2位。今年はミックよりもワールドタイトルに賭ける気持ちは強いことでしょう。H10ではパンチョ・サリヴァン(HAW)と最新号の「SURFING」で表紙を飾り、注目を浴びているワイルドカードのヤーディン・ニコル(AUS)をキッチリと抑え、ラウンド3へ。
パーコは「ラウンド2行きを避けられて、ワイルドカードに対するストレスも回避出来て良かった。特にオッキーとやらなくて済んだからね。ここで負けたら組み合わせ的に考えられたから。次の良い波の日のサーフィンは逃しちゃったかも知れないけど、彼らとの戦いを最小限に抑えられたよ(笑)」といつものスマイルを見せながら話していました。


ネクストコールは現地時間26日の朝7時。日本とフィジーの時差は3時間なので、フィジーの朝7時は日本の朝4時。
予報によると南西ウネリはダウン傾向ですが、日没前の状況を見ると2日続けてイベントがオンする可能性は十分にあります。

公式サイトではライブ中継も楽しめますので、ぜひアクセスしてみて下さい!

photo: ASP Covered Images