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一宮エリア

2017-08-30 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。
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先週(8/21週)は東寄りのオンショアが吹くことが多くなっていたので、余計なカレントが強まってしまい、スモールサイズのウネリにとってはフェイスがヨレやすく、ショートライディングにされてしまう波が多くなっていました。

このエリアでは、一宮のショアブレイクが潮の上げるタイミングでまとまり、乗りやすい波が増えて、人気になっていました。

今週(8/28週)に入ってからは、火曜(8/29)~水曜(8/30)にかけて、南西の風が強まっていたものの、朝夕の時間帯に整った状態になり、腹前後のサイズながら地形に素直な反応で遊べています。

それでは、各ポイント毎の地形レポートです!


【一宮】
8/28月曜日16時半頃の地形チェックです。潮は上げ始めでしたが、最近の腰~胸サイズに対しては、基本的にインサイドがメインになっている様子です。
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潮の少ないタイミングを狙って、アウトにできるピークが見つかるかもしれませんが、近頃はこの時間帯で波の力が弱まる傾向なので、どちらかと言うと、潮が上げに向かいまとまったまとまった頃のショアブレイクの方が練習しやすいようでした。
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やはり海水浴場側(左側)の方が、インサイド~ミドルエリアの地形が広く、特にチビ堤防周辺に関しては、腹~胸サイズでレギュラーの形にまとまる地形が残っていました。
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右側も最近の波のサイズでは、地形が変化するほどではなく、手前の地形も広がった様子はありませんが、ショアブレイクなので乗れる距離は短いものの、サイズのわりに力強いブレイクの波が来ていましたよ。
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アウトの地形がハッキリしていないで、フェイスの厚い波になるかもしれませんが、肩以上のサイズになれば、沖から距離を乗れるコンディションになりそうな地形だと思います。


【サンライズ】
月曜日8/28の17時頃、潮は上げに向かいミドルタイドの少し前の時間帯で、地形を判断します。
ここ数週間で少しずつ手前の地形が広がってきている傾向ながら、やはり最近の腹前後のサイズでは、全体的にインサイドの地形がメインなり、ワイドで雑な形の波が多くなっていました。
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左右の堤防周辺の地形は反応が悪く、潮のタイミングを合わせても、まとまった形にはなっていない様子です。
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最近のサイズでは、沖の地形に影響するようなコンディションにはならず、カレントも弱いので、アウト寄りににできていた地形も、ミドル~インサイドにまとまってきているような印象です。
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一宮のようにアウトは地形がハッキリ形になっていない可能性があるので、サイズアップしても、アウトではダラダラとしたブレイクでトロ早いセクションが目立ってしまいそうです。
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しかし、中央から右寄りにあるレギュラーの地形は、雰囲気が残っていて、ここに限っては、カレントで地形が周りよりもアウトに広がっているので、サイズのわりに距離を乗れる状態をキープしていましたよ。
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ただ、最近のスモールコンディションでは、潮が少なくなると力の弱い波になっていたので、多少トロくなってしまっても、ミドル以上の潮の多い時間帯で形のまとまった波の方が乗りやすそうでした。


【東浪見】
8/28月曜日の18時頃、上げに向かいミドルタイドをすぎて潮の多い時間帯での地形レポートとなります。
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ここもほぼ変わりない様子で、アウトの地形が残り、同じサイズでも他のポイントよりも安定して距離を乗れているものの、最近の腹前後のサイズでは、地形に対しては反応する範囲が狭く、この時のような潮の多いタイミングには、ショルダーが短くなる傾向かもしれません。
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全体的には、潮が上げに向かい形がまとまり始めるミドルタイドくらい~か、引き始めの前半が狙い目になりそうです。
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左側の堤防周辺のレフト~中央、右側の堤防方面まで、ピークとなる地形が残り、このエリアの中では、ポイントを広く使えていると思いますよ。
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これまでと変わらず、肩~頭サイズでアウトの地形がメインになるコンディションが、一番ファンな波になりそうな地形でした。


ここからは、8/29(火)の地形チェックとなります。
【志田】

16時頃、潮は上げに切り替わったタイミングです。ここも地形に影響するようなサイズアップはなく、全体的な印象は変わらない様子です。
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しかし、スモールコンディションが続いたせいか、地形はミドル~インサイドにまとまり、堤防周辺を含めて、これまでより砂が集まった状態となっているので、このような腰~腹の波に対しても、形にまとまったピークがあり、サイズのわりに距離を乗れているようです。
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左側の堤防周辺も狙える地形があり、中央~右側のレギュラーをメインに、オフショアコンディションで人気となっていました。
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サイズ次第で、狙い目となるタイミングが変化すると思いますが、基本的には、潮が上げに向かう時間帯にウネリがまとまる傾向ですので、この日のようなサイズにはミドルタイドくらいが、乗りやすそうでした。
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しかし、サイズが上がって肩~頭近いサイズでアウトでの反応がよくなった場合は、やはりワイドな波が多くなる可能性があるので、狙い目は、上げに向かうミドル以上か、引き始めのような潮が多い時間帯となりそうな地形です。


【太東】
火曜日8/29の17時頃、上げ始めのタイミングで、地形をジャッジします。
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他のポイントと比べて、特に波の小さいコンディションが続いているので、地形が変化した印象はありませんでしたが、穏やかな状態となっていて、レギュラーの形が残っていても、堤防周辺を含めてハッキリした地形はなくなってしまったのかもしれません。。。
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コシ~ハラ以下のサイズに対しては、インサイドのワイドな地形がメインなるので、潮の引きに向かう時間帯を狙い、ロングボードを使ってウネリからテイクオフできれば、どうにか遊べそうです。
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北東の風が強まるか、ウネリが上がれば堤防からのカレントで、アウトにレギュラーの地形が復活するかもしれませんが、頭以上のクローズコンディションになると、余計なカレントが発生して、ワイドで雑な波になる可能性もありそうです。
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こうなると志田のように潮の上げに向かう時間帯を狙うと、多少まとまった波が見つかるかも知れませんね。
海水浴場のブイも撤収されたので、潮のタイミングに合わせて狙えるようになりましたし。


【夷隅】
8/29火曜日の17時半頃、潮は上げに向かいミドルタイドより少し前の時間帯です。
ここも太東のようにウネリのサイズアップはなく、地形に対しても反応がないコンディションが続いているので、アウトの地形もなくなり、ミドル~インサイドに集中した地形かもしれません。
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最近のサイズでは、潮のタイミングを合わせても狙える様子はありませんが、肩~頭サイズになれば、アウトからのピークが出現しそうな状態です。
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しかし、カレントが弱い状況なので、他のポイントと同じく地形はハッキリせず、ブレイクしてもダラダラした反応で、見た目よりも乗り心地の悪い波が予想されます。
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狙うのであれば、肩前後のサイズで潮の引きに向かう時間がいい条件かもしれませんが、タイミングを当てても、短い時間に限られてしまいそうなので、今の状況では他のポイントを優先してチェックした方が、あっさり波が見つかると思いますよ。
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No.1の堤防際には、レフトの地形が残っていそうですが、ピークが狭いので混雑しやすいかもしれません。
この先のサイズアップ後の地形変化に期待したいです。


今回のポイント毎の地形レポートは以上になります。


さて、水温です。
25℃くらいで安定していたので、ウェットスーツがなくても問題ないと思います。
南風が強まって水温が下がり始めるまでは、タッパーのみで対応できそうです。


また、この先の波に関しては、サイズアップは間違いなさそうですね。
このまま予報通りのコースで台風が移動すれば、大きな被害を出さずに通過した後もウネリが残るので、天気のいい北東ウネリで遊べる状態となりそうです。

しかし、台風の接近中は北東の風が強まって、サイズアップと共にクローズしやすいコンディションとなるので、週末(9/2・3)にかけては、風含めて地形にとっても荒れた状態となってしまうかもしれません。
ビーチが削られ、強まるカレントが影響して、アウトに集中した地形になってしまうのかも?
台風通過後の頭前後のサイズにとっては、アウトがメインになったコンディションに期待できると思いますが、ウネリが弱まってしまうと、ミドルで強まったカレントの通り道が深い地形になり、アウトとインサイドで地形が別れてしまうと、その後のスモールサイズにとっては、イマイチな状態になる可能性もありそうです。。。


今回は以上です。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!

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