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一宮エリア

2017-09-13 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。
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前回の更新(8/30)後は、台風の接近でこのエリアはクローズ気味でジャンクなコンディションとなっていましたが、その後の移動スピードが速く、ウネリは急激に下がってしまいました。

この台風は、予想より荒れ様子にはならず、このエリアの地形もなんとかスモールコンディションに対応できる状態をキープできていて、一宮や志田周辺のようにミドル~アウトの地形が広がり、これまでよりもピークになる地形が増えたポイントも多かったと思いますよ。

ここ数日も干潮に近いタイミングでは、ウネリのまとまりが悪く、サイズが下がり力の弱い波質になりやすく、潮の引きに向かうタイミングではありますが、サイズのわりに満潮に近い時間帯の方が狙い目となっています。

それでは、各ポイント毎の地形レポートです!


【一宮】
9/12火曜日の11時頃、潮は引きに向かいミドルくらいの時間帯での地形レポートです。
地形の印象に大きな変化はなく、全体的には最近のサイズに対してミドルエリアの深い雰囲気ではありましたが、チビ堤防横や中央右側の堤防周辺に砂が集まった雰囲気になり、最近ではレギュラーの形にブレイクする波が増えてきているようです。
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左側の地形に対しては、波の反応が悪く手前のショアブレイクがメインなっていますが、海水浴場期間にあった地形も残り、チビ堤防周辺まで広くを使えるようになっていました。
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潮が引きに向かう時間で反応が良くなっていて、満潮からミドルタイドの間でウネリがまとまり形になっていたと思います。
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中央から右側に関しては、ミドルエリアの深い状態はそのままなので、インサイドがメインになっていますが、少しずつ手前の地形が広がっている傾向で、狙えるショアブレイクも増えているようです。
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最近は、右側の堤防周辺に砂が集まり始め、胸~肩サイズの波が反応するようになってきましたよ。
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今のところ形になる程度で、ダラダラしたブレイクとなっていますが、サイズと潮のタイミング次第では、インサイドまで乗り繋げて十分な距離を楽しめそうです。
胸前後のサイズがあれば、チェックする価値はあるかもしれません。


【サンライズ】
9/12火曜日の12時頃、潮は引きに向かいミドルタイドをすぎて干潮に近い時間帯です。
両端の堤防周辺は、なかなか形がまとまらず、右側のレギュラーを含めても、肩近い波がないと反応が悪く波数が減少している雰囲気になっていました。
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左側の堤防周辺は、速いショアブレイクがメインになり、人気もない日が多くなっていますが、ミドルエリアでピークになるレフトの波が出現するようになってきたので、胸以上のサイズで潮の多い時間を狙えば、遊べる波が見つかりそうでした。
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中央から右寄りにあるミドルエリアの地形がメインになっていますが、アウト寄りに地形が広がり、コンパクトなレギュラーだった地形も、形が崩れて安定して距離を乗れるピークはなくなってしまった感じです。
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しかし、この周辺の地形は広範囲に反応するようになり、レフトの波も狙えているようです。
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この時のような潮の少ないタイミングは、まとまりが悪く途中で途切れる波が目立っていましたが、意外や潮が多い時間帯になると、ウネリが集まりインサイドの地形につながる波は走りやすい波質で、距離も乗れるようになっていました。


【東浪見】
9/12火曜日の13時頃、潮は引きに向かい干潮寸前のタイミングでした。
ここは前回(8/30更新)までの、このエリアの中で基準になるポイントで、スモールコンディションにも対応できていましたが、前回のサイズアップに伴ってカレントの目立ったコンディションが続いた為、全体的にミドル~インサイドにかけての地形が深くなってしまい、反応が沖だけになっていて、手前まで乗り繋げる波が限られてしまいました。
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中央寄りにあったレギュラーも、アウトのみの反応では乗れる距離が極端に短くなり、左側のレフトに関しても腹~胸以上のサイズがないと、狙うには厳しい様子だと思います。
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この時のように潮が少ない方が、反応が良さそうに思えますが、ここ数日はこのタイミングで波のサイズも下がり傾向にあるので、サンライズのように潮が多い時の方が、意外や乗れる波が多かった印象です。
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最近は、中央から右側の方が同じアウトの地形ながら、インサイドまで乗れる状態をキープできて、左側と比較して距離を乗れていました。
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やはり潮の少ない時間帯はサイズが下がって力のない波質なので、タルいながらも、ミドルタイドより潮がある方がウネリがまとまり、ミドルエリアの地形で集まる波はショアブレイクも乗れていました。


【志田】
火曜日9/12の15時頃でした。上げに切り替わりましたが、未だ潮の少ない時間帯での地形チェックです。
他のポイントと比べてワンサイズ波は小さく、オフショアコンディションなら走りやすい波質ながら、ワイドに反応する地形は変わりない様子です。
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しかし、手前に集まっていた砂がアウトに運ばれ、ミドルから沖の地形がこれまでよりも広くなった印象があります。
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中央から右側に限られていた様子とは違い、左側にかけてもアウトでの反応が良くなっていて、中央周辺を除けばミドルエリアの深い地形も解消されたようでした。
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やはりサイズは他より小さいのですが、最近は潮の引きに向かう時間帯で、ミドルタイドより少なくなるほどサイズが下がり傾向になり、上げに切り替わってからはまとまりもよく、波数は少なくなってしまいますが、満タンに近い時間帯まで練習できる波があったと思います。
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最近の腹~胸サイズが地形におさまるサイズな様子で、サイズのわりに力があって、ミドルタイドを基準に走り抜けれる形になっていました。


【太東】
9/12火曜日16時頃の様子から地形を判断します。潮は上げに向かいミドルタイドより前のタイミングになっていました。
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ここも前回(8/30更新)以降は、カレントの目立ったコンディションが続き、他のポイントよりもサイズは小さいものの、なんだかんだ堤防周辺からミドルエリアまで、レギュラーの地形をキープし、最近も安定した形でブレイクする波がありました。
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ガスト方面まで、スモールサイズに対して形になる地形が残り、広い範囲でロングボードにとって遊べる状態となっていました。
午前中の潮の引き始めから干潮にかけて反応がよく、上げ始めてからは、波数が減るようですが、形にまとまる傾向でミドルタイドまでが狙い目になっていました。
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ガスト方面にかけてはミドルタイドが基準で、潮が多くなるほどサイズが復活していて、満タンに近い時間帯もショートボードで乗れる波があったと印象です。


【夷隅】
火曜日9/12の16時半頃、潮は上げに向かい、ミドルタイドくらいです。
前回(8/30更新)からも反応が悪い状態は変わらず、最近のサイズには潮の少ないタイミングを狙っても、乗れる波が少なく厳しい様子となっていました。
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カレントが強まったコンディションがあったので、ミドル~アウトに地形ができていてもよさそうな感じでしたが、胸以下のサイズでは、走れるフェイスがなくボヨついた波になってしまいそうです。
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肩以上の波になっても、地形がハッキリしていない可能性があり、ダラダラしたブレイクか、ピークからワイドになりショルダーが短い波になってしまうかもしれませんね。。。
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風が弱く、ウネリだけのコンディションなら狙えそうですが、基本的には他のポイントを優先した方がよさそうな状態でした。。。


今回のポイント毎の地形レポートは以上になります。


さて、水温は、22℃まで下がってしまい、スプリング~シーガルでちょうどよかったくらいでしたが、再び24℃前後に戻りトランスやタッパーで問題ない水温ではありました。
しかし、朝晩の外気の涼しい時期なので、スプリングの準備があった方がいいと思います。


最後に、この先の波に関しては、サイズアップするような様子がないので、下がり傾向だと思っておいた方がいいかもしれません。

このまま腹~胸くらいのサイズをキープできれば、ラッキーのようですが、引き始めや上げに向かう潮の多い時間帯に合わせて、できるだけ波のまとまるタイミングを狙うのが無難かもしれません。

また台風の進路も上陸しそうなコースに変わり、週末(9/16・17)以降は、接近に伴って北東の風が強まる感じになるのかと。

次にオフショアコンディションになるのはかなり先になりそうな様子ですね。。。


今回は以上です。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!
それでは、また来週(木or金)レポートをお届けします。

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