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CT第8戦『Hurley Pro at Trestles』 五十嵐カノアがR3進出!

2017-09-13 更新
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PHOTO: © WSL/Rowland

現地時間9月12日、カリフォルニアのローワー・トラッセルズで開催中のCT第8戦『Hurley Pro at Trestles』は2日目を迎え、前日と同じような3-4ftレンジのサイズで敗者復活戦となるR2の残りヒートが進行。
その後、ウィメンズCT第7戦『Swatch Women’s Pro』のR2、R3のH2までが行われ、この日のスケジュールは終了。

『Hurley Pro at Trestles』のR2では、『Vans US Open of Surfing』の優勝が記憶に新しい五十嵐カノア(USA・写真最上部)を始め、ジャドソン・アンドレ、ミゲル・プーポ、ウィゴリー・ダンタス、イタロ・フェレイラと4人のブラジリアン、ルーキーのジョアン・ドゥルー(FRA)、エゼキエル・ラウ(HAW)、ベテランのエイドリアン・バッカン(AUS)がラウンドアップを決めた一方、ローカルのコロヘ・アンディーノは最後のライディングでニードスコアが足らず、早くも姿を消すことに。コロヘは悔しさのあまり、控え室で感情をあらわにする場面も...。

北米勢ではこの日唯一のR3進出となったカノアは、「今日のようなヒートはメンタル面が重要。フリーサーフィンのような気持ちで30分のヒートを戦ったよ。波に乗ってから詰まってしまい、思うようなサーフィンが出来ないこともある。でも、いつかプレッシャーを感じず、敗退を恐れずに乗り切れる日が来ると確信しているんだ。QSで結果を残すことはメンタル面でも良いし、上手くサーフィン出来るような感じがする。強くなるには戦う必要がある。そのコツをつかみ初めてきたよ」とコメント。

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PHOTO: © WSL/Morris

カイオ・イベリ(BRA)と対戦したカノアはフロントサイドとなるライトの波に狙いを絞り、序盤にビッグターン、カービング、エアーリバースの組み立てで6.83をスコア。
主導権を握り、後半にはレイバック気味のターンにエアーリバース、フィニッシュまでメイクして6.97。
トータル13.80で最後まで逆転を許さず、今シーズン4度目のR3進出。

インタビューでは英語の後に日本語で、「R2を今残り、また明日R3があります。みんな応援ありがとうございます。明日も頑張るので宜しくお願いします!」と日本のファンにメッセージを送っていました。

ちなみに今回は彼女のテレッサ(写真上・現在QS60位)が側でカノアをサポート。
愛の力も加わって更に勝ち上がることが出来るのか?
次のR3ではミック・ファニング(AUS)と対戦します。

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PHOTO: © WSL/Rowland

ウィメンズCT第7戦『Swatch Women’s Pro』のR2ではR1を取りこぼしたカレントリーダー並びにディフェンディングチャンピオンのタイラー・ライト(AUS)を始め、ステファニー・ギルモア(AUS)、カリッサ・ムーア(HAW)、ポーリン・アドゥ(FRA)、ニッキ・ヴァン・ダイク(AUS)、レイキー・ピーターソン(USA)がR3へ。

続く3人ヒートのR3(1位はQFへ。2位と3位はR4へ)では、R1でカリッサとステファニーを抑えたシルヴァナ・リマ(BRA・写真上・下)が再び燃え上がり、ヒート中盤に8.33をマーク。
すぐにこの日一番のセットをキャッチしてアグレッシブなフィンフリーのターンからリッピング、カービング、フィニッシュまでメイクしてメンズを含めてのハイエストとなる9.77!
ラインナップにいたステファニーもこのライディングには思わず笑顔で、今のは10ポイントじゃない?とアピールもあったほど。
トータル18.10のハイエストヒートスコアまで手に入れて初のQF進出を果たしました。

「QFに進んだことが信じられないわ。最高の気分よ。ステフもジョアンは素晴らしいサーファー。アウトでは自分のことだけに集中、2本の波でベストを尽くすことだけを考えていたの。9.77の波は最高の一本、今でも信じられないし、満足よ。今、自分はとても勢いがある。QSの結果がCTの成功に結び付くのは望ましいこと。この自信が私の原動力になる。私にとってQF進出という結果はすでに最高だけど、次のヒートでもベストを尽くすわ」

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PHOTO: © WSL/Morris

ツアーで最も小柄な154センチ、そして32歳と最年長のシルヴァナ。
今シーズンQSから2度目の返り咲きを果たしながらも勝てないヒートが続いていましたが、サーフボードをフィリッペ・トレドと同じサンクレメンテの『Sharp Eye Surfboards』に変えた辺から変化があり、メキシコのQSで優勝、スペインで3位と結果を残すようになっています。

現地の『F+』のつのだゆき編集長が言う通り、この日はウィメンズの方が主役。
シルヴァナ以外にも、ステファニーのスタイリッシュなサーフィン、タイラーのパワーサーフィン、カリッサ、レイキーのグラブレール・エアーリバースなどメンズ顔負けのパフォーマンスを披露。
世界レベルのウィメンズのサーフィンは本当に圧巻でした。

ネクストコールは現地時間9月13日の朝7時30分(日本時間同日の夜11時30分)
オフィシャルフォーキャストの「Surfline」によると13日〜14日にかけて新しい南よりのウネリが入る予報。

注目の大原洋人はR3のH7でジョン・ジョン・フローレンス(HAW)と対戦。
コンテストは引き続き行われる可能性が高いので、ライブ中継をお見逃しなく!

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