非会員上部PR枠用
 

CT第8戦『Hurley Pro at Trestles』 五十嵐カノアがQF進出!

2017-09-15 更新
2017915ka
PHOTO: © WSL/Morris

ウェイティングピリオドの後半にかけて足早に進行しているカリフォルニアのローワー・トラッセルズを舞台としたワールドツアー。
現地時間9月14日にはメンズの第8戦『Hurley Pro at Trestles』がR4のH3からQFのH2まで。
ウィメンズの第7戦『Swatch Women’s Pro』がR4からQFのH4まで進行してファイナルデイを戦うメンバーが決定!

前日のR3で新しいプライオリティのミスにより、異例のやり直しとなった五十嵐カノア(USA・写真上)とミック・ファニング(AUS)のカードは8.33をスコアしたカノアがリード、リズムが狂ってしまったミックを完全に抑えてラウンドアップ。

3人ヒートのR4(1位がQFへ。2位と3位がR5へ)ではエイドリアーノ・デ・ソウザ(BRA)、フレデリコ・モライス(PRT)、ジェレミー・フローレス(FRA)、フィリッペ・トレド(BRA)が1位通過でQF行きを決めていました。

敗者復活戦のR5ではカノアの他、エースことエイドリアン・バッカン(AUS)、ジョーディ・スミス(ZAF)、ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)が勝利してQFへ。

2ヒートだけ行われたQFではエース、ジョーディ(写真下)がSF進出した一方、エイドリアーノとフレデリコが姿を消しています。

2017915j
PHOTO: © WSL/Rowland

「現在の一位のポジションは初めてだし、楽しみながら全てのチャンスをものにしたい。このポジションは誰でもとれる訳ではないから、素晴らしいことだよね。ウィメンズのトップにいるタイラーは、家族と自分の国を代表してこのイエロージャージを着ているんだと言っていた。共感するよ。多分、この40年間、南アフリカのワールドチャンピオンは誕生していない。それは多くの意味があるし、このジャージを着ていることを誇りに思う。次の対戦相手のエイドリアンは軽く見てはいけないコンペティターの一人。彼はスマートでラインナップの駆け引きも良く知っている強敵さ」

R4で抑えられたフレデリコとQFで再対戦し、パワフルなレールサーフィン勝負を制したジョーディ。
もちろん、ジョーディを褒めるべきですが、ルーキーのフレデリコの存在感も高い評価を与えるべきでしょう。
カレントリーダーのジョーディはこれで今シーズン3度目のSF進出。タイトルコンテンダーで他に残っているのはジョン・ジョンとフィリッペのみ。
ポイント差と残りイベントから考えると今年のタイトル争いはジョーディ、ジョン・ジョンの二人に絞られてくる可能性が高いのでは?

QFの残りヒートはジェレミー vsジョン・ジョン。
フィリッペ vs カノア。
フィリッペはブラジル戦と先日の『Vans US Open of Surfing』、今シーズン2度もカノアにインターフェアを犯している’いわくつき’の相手。
フィリッペはクライマックスに向けてまだ温存している印象、カノアは調子を上げてきており、面白い対戦になりそうです。

2017915s1
PHOTO: © WSL/Morris

ベスト4が決まった『Swatch Women’s Pro』
この日の主役は連日快進撃を続けているシルヴァナ・リマ(BRA・写真上下)
QFでステファニー・ギルモア(AUS)と対戦したシルヴァナは、美しいスタイルのステファニーにパワフルでバリエーション豊かなターンの連続で応戦。
8ポイントを2本揃えて今シーズン初のSF進出。エアーリバースまでメイクして会場を沸かせていました。

「ステファニーとは沢山のヒートを戦ってきた。彼女には本当にインスパイアされているわ。この瞬間、この場所にいれることを感謝している。今日は本当に面白い波で、ローワーズでは私の経験した中のベストだと思う。ここの波はスケートパークみたいで、私に合うし、大きな自信があるわ。次もベストを尽くし、同じ調子でファイナルまで進むのが目標。あと1ヒート。全力を尽くすわ」

2017915s2
PHOTO: © WSL/Sherman

過去にタイトル争いをした関係でもあるシルヴァナとステファニー。
6度のワールドタイトルを獲得したステファニーに対して2度もツアーから脱落してスポンサーまで失った経験があるシルヴァナ。
しかし、二人には深い絆があり、ヒート終了後にはハイタッチ。
そして、ステファニーのインタビューの最中にはシルヴァナが笑顔で割り込んできてハグを交わす場面も。
それはサーフィンをプロスポーツとして見ているファンにとって本当に気持ちが良いシーンでした。

その他にSF進出を決めたのは、レイキー・ピーターソン(USA)、コートニー・コンローグ(USA)、キーリー・アンドリュー(AUS)
カレントリーダーのタイラー・ライト(AUS)はR4、2位のサリー・フィッツギボンズ(AUS)はQFで敗退。
3位のコートニーにとって大きなチャンスが巡ってきました。

ネクストコールは現地時間9月15日の朝7時30分(日本時間同日の夜11時30分)
オフィシャルフォーキャストの「Surfline」によると新しく入った南よりのウネリは弱まる傾向となる予報。
メンズ、ウィメンズ合わせて残り8ヒート、ファイナルデイになる可能性が高いので、お見逃しなく!

WSL公式サイト

「コンテストリポート」一覧へ


※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等を禁じます。