ヨーロッパのサーフシーン①
2008-07-01 更新
梅雨に入り、ジメジメした6月の東京。僕と同僚の遠藤は、スウェーデンとスペインのバスク地方へ旅立つことになった。目的は僕らの会社が輸入している「SOS」というスノーブランドの来夏のアパレルラインの視察と日本に紹介されていないEUのサーフブランドのリサーチだ。
飛行機のチケットを担当した僕は、従姉妹の働く旅行会社に電話をし、格安チケットの手配を依頼した。候補に上がったのは、エアーチャイナ。
贅沢は言わない性格なので、ここで決定。朝の5時に家を出発し、北京で乗り継ぎ、スウェーデンのストックホルムに着いた時にはすでにヘトヘトになって いたが...。
現地に到着後、インターネットで手配した船を改造したホテルにチェックイン。海に浮いた船型ホテルは、なんともロマンチックで良いのだが、船室をそのまま使っているので狭い。
それも3畳ほどの部屋に大男の遠藤と空間を共有するのだから、寝ている時間以外は二人とも息が詰まりそうだった...。
チェックイン後、すぐに「SOS」本社のマネージャーが迎えに来てくれ、ディナーに誘ってくれた。マネージャーは思いっきりラテン系でノリがいい。
今年は会社を3ヶ月も休み、家族でコスタリカへバカンスを楽しんだらしい。コスタリカでの滞在期間中、50歳を過ぎて初めて波乗りにチャレンジした彼は、すっかりサーフィンの魅力にとりつかれたそうだ。
ディナーを終えたのが夜の10時だというのに未だ外は明るい。聞いたところによると、もうすぐ暗くなるが、約4時間後には日が昇って明るくなるそうだ。スウェーデン北部では「MIDNIGHT SUN」と言い、陽が沈まない時期もある。
翌朝は「SOS」本社に行って朝から晩まで仕事の打ち合わせ。自分の能力不足だが、英語で仕事の話をするのは集中しないとすぐに脱線するので、これまたかなり疲れる。なんとかこの日のスケジュールを終え、もう一泊狭い船室で過ごせば、ラテンの国スペインに向けて出発だぁ。
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朝5時に荷物をまとめ、タクシーに乗ってストックホルムからビルバオまでは約6時間。EUはどこにでも2-3時間の範囲で行けると思っていたのは大間違いだった...。
ビルバオ空港から目的地のサン・セバスチャンまではおよそ80kmの道のり。予約していたレンタカーは、「SEAK」という日本では聞いたことがない車種の5ドアでディーゼル車。エンジン音が少し気になるけど、ナビゲーションも付いて完璧。
国際免許を提示した僕の横で「日本の免許でも乗れるの?」と遠藤が聞くと簡単にOKサインが出てしまった。恐るべし日本の政治力!!
結局、運転の得意な遠藤がほとんどの道のりを担当してくれることになり、迷うことなくホテルに到着。船のホテルとは違って広々とした部屋(普通の部屋だけどそう感じる)にチェックインを済ませると、すぐさまビーチに向かった。
サン・セバスチャンのサーフィンビーチ「グロスP」までは、ホテルから車で5分ほど。それから目の前のサーフショップでサーフボードをレンタルした。
最近僕はボードを海外に持って行くのを止めている。チャージも高いし、傷を付けられても保証無しの場合が多い。ましてや、移動が多い時はひと苦労だからだ。
借りたボードは「プレセボの5‘11x2」年甲斐もなく、薄いピンチレールのボードを借りてしまった...。レンタルのメリットとしては、普段と違うボードに乗れること。
それにサーフボードが自分に合わなかったら別のボードと交換すれば良いことだろう。40歳を過ぎてあまり細かくこだわらなくなったのも事実だが...。
今回のOne Earthはここまで。
次回の「ヨーロッパのサーフシーン②」をお楽しみに!
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★BCMワンポイントアドバイス★
ハルさんのコラム中にある通り、スウェーデン北部では北極圏のために夜中でも明るい「MIDNIGHT SUN」という現象が起きます。時期は5月~7月。
9月~4月 には「Northern Lights」いわゆるオーロラを見ることも出来ます。気になる波の方ですが、スウェーデンは森と湖の国。国土の半分は森林に覆われ、外海にも面していないため、残念ながらサーフィンはポピュラーではありません。
そのため、サーファーにはなかなか行く機会が無いと思いますが、スウェーデンは良質な山岳リゾートがあり、日本のナショナルチームがトレーニングに使用するほどなので、コアなスノーボーダーなら一度は訪れたい場所。
また、スウェーデンは北欧デザインの中心地。家具メーカーの「IKEA」もスウェーデンの会社です。
感性が豊かな人が多く、街並もとても綺麗なので、観光として訪れるだけでも十分に価値があります。
ちなみに公用語はスウェーデン語ですが、大半の人は英語を話せるので心配はいらないでしょう。