ヨーロッパのサーフシーン④
2008-08-05 更新
昨日の波の上がり方を察すると、今日も必ず良い波があると思った。今 日も天気が良くて気持ちが良い!朝少し早起きをしてサンセバスチャンのサーフショップに相談に出かけた。海上がりで興奮していた店員がいたので早速声をかけ、話を聞いてみた。その店員は昨晩車に泊まって早朝からハセゴーを攻めてきたところだったらしい。彼は鼻の穴を丸くして「危ないけど、今朝のチューブは最高だった!」と興奮気味。
僕たちは「昨日ハセゴーで入ってきたから今日は別のところに行きたいんだぁ」と伝えると、「ビアリッツとサンセバスチャンの中間をチェックしてみればぁ?」と答えが帰ってきたので、ビアリッツのひとつ手前の出口(SANJUAN DE LUZ)で高速を降りて周辺を探索することにした。
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高速を降りて海岸線を走りながら北上するが、サイドからの風が入り始めていて面の乱れが気になる。そうこうしている内にビアリッツまで来てしまった...。一箇所半島で風をかわしているポイントを見つけたがロングボードパラダイスと化していたのでパス。
相棒の遠藤と顔を見合わせ、「やっぱしハセゴーかぁ!?」ということになり、ハセゴーまでまた車を走らせることにした。波は昨日と似た感じでサイズは肩くらい。乗れる距離は短いけど、2アクションくらい可能なFun Wave!今日はレフトもOKだが、サイドからの風が昨日よりも強いので、ポジションをキープできずに流されながらサーフした。
一時間ほどして気がつくと、Fun Waveエリアから徐々に外れて激掘れエリアに流されていた。(ハセゴーはサンドバーが所々にあるため、地形、場所によっては急に掘れる波質のエリアがある)サイズは肩くらいしかないけど、中途半端なパドリングでテイクオフすると抜けられない。
そのテイクオフさえクリアすればチューブにも入れる波。今朝の店員が言っていた通りだった。
2時間ほどサーフして流された分だけビーチを歩き、車に戻った。太陽はまだ高い位置だったが、疲れたので上がることにした。
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たった3日間のバスクでの波乗りはこれで終了。海から上がって最後に美味い海鮮料理を食べに行こうということになり、ホテルから車で20分くらいの距離にあるレストランに行った。
ここは『ZARAUZ』というサーフポイントの近くにある港町。凄く古い港町で歴史を感じさせる。少し高台にある高級そうなレストランに入り、魚、貝、海老などを注文した。味は涙が出るほどの感動もので、ワインも良く進む!この地方は海鮮料理でも赤ワインを飲む習慣があるらしく、赤を薦められた。
良い波に乗って、すばらしい景色を見て、更にこんなに旨い物まで食べられるなんて...。僕は感謝の気持ちで一杯になった。
翌朝は早起きしてスペインからスウェーデン、北京を経由して東京に帰ってきた。東京もすでに気温が高く、これから日本も楽しい季節がやってくる感じだ!
6月のバスク地方は3mmのジャーフルが丁度良かった。帰りのパッキングで濡れたウェットを早く乾燥させるコツとしては、風通しの良い場所に吊るし、袖と裾に溜まった水をこまめに絞ると早く乾きますよ!
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4回に渡ってお伝えしてきた「ヨーロッパのサーフシーン」は今回で終了。仕事での渡欧とはいえ、しっかりとサーフィンを楽しんでいたのがハルさんらしいところでしたね。
One Earthを見て次のトリップ先はヨーロッパにしよう!と考えた方もいるのでは?
★BCMワンポイントアドバイス★
ヨーロッパにサーフトリップに行く場合、移動手段としてレンタカーを用いるのがベストですが、イギリス以外は「左ハンドル・右側通行」なので、十分な注意が必要。更にもう一つ気を付けたいのが、南フランスのカントリーサイドなどで見かけることが多い「ROUND ABOUT (ラウンドアバウト)」。これは日本でいうロータリーで、いわゆる信
号のない交差点。
サーフトリップの行き先としてポピュラーなオーストラリアにも良くあるため、御存知の方も多いでしょうが、右側通行の国にある「ROUND ABOUT(ラウンドアバウト)」は逆の左回りなので、初めは戸惑う人が多いようです。
なお、世界各国で深刻な問題になっているガソリン価格高騰ですが、ヨーロッパでも影響は大きく、1リッターで200円以上は普通で、一番高いオランダは300円近いそうです。
飛行機チケットにプラスされる燃料サーチャージや、ユーロ高を考えてもヨーロッパへトリップするなら少し余裕が必要でしょう。