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一宮エリア

2017-10-25 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。
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前回の更新(10/18)からも、北~北東のオンショアコンディションが続いてしまい、カレントの強いコンディションで地形の変化が激しい様子となっていました。

さらに台風21号が接近し、週末(10/21・22)はあっさりクローズ状態になり、各ポイントのミドルエリアや堤防からアウトに出るカレントが更に強まり、地形はアウトに出されて手前の荒れた状態となっています。

通過直後の月曜日(10/23)の午前中までは風の弱いタイミングがあり、中~上級者用なら志田~太東近辺で練習できる波はありましたが、この日の午後からは北西が強まり、夕方には頭前後までサイズが落ち着いていました。

翌10/24からは再び北東のオンショアコンディションとなっていますが、サイズが落ち着いたので、一宮周辺をメインに練習できる波がありましたよ。

それでは、各ポイント毎の地形レポートです!


【一宮】
10/24火曜日の11時頃、引きに向かい干潮に近い時間だったので、潮は少ないタイミングでの地形レポートです。
オンショアコンディションが続き、台風によるサイズアップもあり、カレントの強い状態が続きビーチの砂も出ていて、これまでより地形のスケールが広がったように思えます。
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左右の堤周辺は砂の集まった印象になり、ミドル~インサイドにかけても、少しずつブレイクが繋がる地形になっているので、サイズが落ち着いた場合も対応できそうな状態です。
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頭以上のサイズではアウトからワイドにブレイクする波が多くなってしまうので、潮がある方がまとまると思いますが、サイズが落ち着けば、潮の少ない時間帯も十分狙えると思いますよ。

中央のチビ堤防周辺は常にカレントが目立った状態で、ミドル~インサイドにかけてまとまらない波が多く、アウトに広がった地形には頭以上のサイズがないと反応が悪い様子で、サイズがあってもワイドなピークでショルダーの厚い波となってしまうようです。
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狙い目としては引き始めからが無難だと思います。


【サンライズ】
10/24火曜日の12時頃、干潮寸前で潮の少ない時間帯です。
ここも続いていたオンショアコンディション+台風のサイズアップが影響して、サイズの割にカレントが目立ち、ビーチが削られ、全体的に地形のスケールが広がった印象です。
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いつも通り、中央から沖に出るカレントが強まっていて、ここからアウトにかけての地形はまとまりが悪く、カレントにあおられて複雑な反応となっていました。
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全体的にインサイドは荒れて狙える地形がなく、メインはミドル~アウトになると思います。
しかし、沖から安定して繋がる地形が少なく、アウトでの反応はいいものの、途中からフェイスのボヨついた波になっていたので、中間のセクションは地形が深いと思います。
胸~肩まで落ち着けば、ミドルエリアでリフォームしてまとまるピークが出現しそうでしたが。。。
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左側もミドルの地形でまとまるサイズで狙えそうな様子なので、引き始めの潮の多い時間帯や、上げに向かってまとまる頃が狙い目かもしれません。
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一番安定している右側のレギュラーは、肩以上のサイズや潮の少ない時間帯でないと、ショルダーが短くなっていたのですが、地形的にはアウトをメインに砂が集まった雰囲気だったので、チェックする価値はありそうです。


【東浪見】
10/24火曜日の12時半頃、干潮で潮のとまっているタイミングです。
ここもビーチがなくなってしまい、カレントによってミドル~アウトを中心に地形が広がった印象で、全体的にはミドルエリアで強く流れている印象です。
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中央から左側にかけては、サイズが落ち着いてくるとカレントの深みで、中間がボヨついた反応になってしまいそうでしたが、一宮やサンライズよりも、手前まで地形が繋がったエリアが広かったので、胸前後のサイズがあれば、意外と距離を乗れるのかもしれません。
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その反面、頭以上のサイズでは沖からの反応が頻繁になり、ワイドな地形なので、潮の少ない時間帯はゲットがハードになってしまいそうで、サイズがある時は、潮の多い時間帯が無難そうです。
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右側にかけても堤防からのカレントが強まり、これにあおられて反応する波が多いので、落ち着いてしまうと、形のハッキリしたピークはなくなってしまいそうですが、、
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地形的には、左側よりも手前にまとまっている雰囲気はあるので、潮が少ない方が反応がいいと思います。

全体的には引き始めを基準に、カレントがおさまるサイズになれば、これまでよりも癖のない波に期待できそうでした。


【志田】
火曜日10/24の14時頃でした。潮は上げ始めて1時間くらいの時間帯での地形チェックです。
ここもサイズアップの影響でビーチが削られ、インサイドエリアに砂が出ている状態で、左右の堤防や、中央周辺から沖に出るカレントが強まり、これまでよりもアウトに地形が広がった所もありました。
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全体的には他のポイントよりも、手前に砂が集まった雰囲気で、アウトのピークからホレた力強いブレイクが目立ち、走り重視な波が多かったと思います。
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一宮~東浪見と違って、堤防周辺のまとまった地形はなく、一定に広がりワイドに反応する状態なので、頭サイズのコンディションでは、走り抜けれる波は少なくなってしまいそうでした。
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しかし、落ち着いてカレントが弱まれば、癖のない波質に期待できそうです。
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胸~肩サイズで右側をメインに、中央や左側にもピークとしてまとまりそうな地形があるので、オフショアの場合は、上げに向かうタイミングや引き始めを狙って、いい波が見つかるかもしれません。


【太東】
10/24火曜日15時頃の様子から地形を判断します。潮は上げに向かい、ミドルタイドより少し前のタイミングです。
これまでのオンショアや週末のサイズアップによって、カレントの強まった状態が続いています。
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ビーチの砂も出ているので、まとまればファンウェーブに期待できそうな様子ながら、堤防からのカレントが強すぎて、レギュラーの地形はリセットされてしまったようです。
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サイズの割にアウトからの反応が鈍く、メインの地形は堤防よりも内側にまとまっている印象なので、頭サイズからは、意外と力のある波質となってしまうかもしれません。
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今のところアウトの地形にとっては、サイズがありすぎてワイドなピークとなってしまいますが、ミドルエリアから手前にかけては、レギュラーのブレイクが目についたので、オフショアなら形がハッキリしそうな雰囲気です。
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最近のサイズではまとまる様子もなく、波質も普段の太東と比べてハードな状況なので、あまりオススメできませんが、どちらかと言うと、潮は上げに向かっていた方が形になる波になっていながらも、満タンに近い時間帯でボヨついてしまう傾向のようです。


【夷隅】
10/24火曜日の16時頃、潮は上げに向かいミドルタイドをすぎたくらいの時間帯です。
ここも時化後特有のカレントの強まったコンディションとなっていて、地形はリセットされインサイドが荒れた様子となり、ジャンクで雑な波質の波が続いていました。
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やはりビーチは削られて、インサイドが広がった雰囲気ながらも、サイズの割にテトラからアウトで反応する余計なブレイクも少なく、地形はこれまで通りミドルエリアにキープできていると思います。
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ピークは定まっている地形に反応して、ホレた力強いブレイクとなっていたので、形におさまるサイズになれば、遊べる状態になるかもしれません。
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頭以上ではピークがワイドに反応してしまいそうだったので、肩前後がちょうどいいサイズだと思います。

風の弱いコンディションなら、潮の引きに向かう時間帯を狙って、チェックする価値がありそうです。


今回のポイント毎の地形レポートは以上になります。


さて、水温は、18℃くらいをキープし、この時期にしてはまだ温かいと思いますが、最近も北よりの冷たい風が吹き続け、寒さの厳しい状況なので、3㎜ジャージで問題ないながらも、フルスーツがちょうどよさそうです。


最後に、この先の波は、またもや週末(10/28・29)に次の台風が接近する予報もあり、風の強まるコンディションとなりそうです。
手前のセクションを含めて、カレントが強い印象で、再び大きく荒れてしまうと、サイズが下がってからのインサイド~ミドルエリアの地形がなくなってしまうかもしれません。。。

地形がアウトまで広がっているので、頭以上のサイズだと沖の遠い面倒なコンディションになりやく、狙い目としては潮の多い時間帯に限られてしまうのでは?
地形に対して余るようなサイズが予想されますが、台風の進路次第かと。。。


今回は以上です。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!
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