2017-11-02 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。

前回の更新(10/25)後も、台風の接近や前線に影響されて、荒れた天気が続いてしまい、各ポイントでカレントの強まったハードな状態ながらも、アウトのピークに辿り着けるサイズではあったので、一宮周辺のように、北風を多少でも防げていたポイントは、形になる波が来ていて、意外と人気になっていました。
台風の通過後は、サイズが落ち着き傾向に向かい、ほとんどのポイントで月曜日(10/30)からサーフィン可能となり、その後は風の弱い日が続いていたので、整ったコンディションをキープし、肩前後のサイズの波は、アウトに広がった地形に形よく反応して、ファンな状態となっていました。
それでは、各ポイント毎の
地形レポートです!
【一宮】11/1水曜日の11時頃、潮は上げ始めて2時間くらいで、ミドルタイドの少し前の時間帯での地形レポートです。

サイズのあるオンショアのジャンクなコンディションだった影響で、堤防周辺ではカレントが強まり、全体的に地形はミドル~アウトに砂の集まっている印象になっています。

波のサイズは今週(11/6週)に入ってからは、落ち着き傾向になっていますが、この日のような腹~胸サイズに対しても、アウトから形になるピークが出現し、サイズの割に距離を乗れて、オフショアならスムーズに乗れる地形が出来上がっていました。

この時期に来て、ようやく左右の堤防周辺をメインに遊べるようになったと思います。

しかし、中央のチビ堤防周辺やインサイドは、カレントの強い印象が残り、今のところ地形がまとまらず、ブレイクしてもスムーズさに欠ける反応となっていました。

潮のタイミングに関しても、特に限られているような様子ではありませんが、アウトに広がった地形になっているので、ミドルタイドより多くなると、ボヨつきが気になるコンディションになるかもしれません。
【サンライズ】11/1水曜日の11時半頃、潮は上げに向かいミドルタイドのタイミングでした。
ここも長く続いたジャンクコンディションの影響で、全体的に地形はミドル~アウトがメインになっていました。

やはり左右の堤防周辺にできるピークは、形よく反応しているので、ビギナー~中級者にとって楽しめる状態のようで、地形のスケールが大きいので、混雑のないピークが見つかるかもしれません。

しかし、ここもミドル~アウトの地形がメインになっていて、インサイドや中央のカレントで深みが残る所では、ブレイクしても複雑な反応となってしまい、地形がまとまりきれていない雰囲気もありるので、潮が多くなるほどフェイスの途切れる波が増えてしまいそうです。

やはり一宮と同じく、アウトからの反応が頻繁となっていますが、潮が上げに向かうとボヨついた印象になりやすく、中間のセクションでブレイクがトロくなってしまう可能性があるので、引きに向かうタイミングの方が無難かもしれません。

左右を中心に、スモールコンディションにも対応できる様子ですが、腹~胸・肩がベストなサイズの地形かと。
【東浪見】11/1水曜日の12時頃、潮は上げに向かい、ミドルタイドをすぎたタイミングです。
ここも長かった時化状態が影響して、アウトをメインに砂の集まった状況になっています。

一宮~サンライズのように、胸前後のサイズに対しても十分な反応があるので、胸サイズあれば、潮のタイミングでこの先もいいコンディションをキープできそうです。

やはり左右の堤防周辺にできた地形がメインになっていて、アウトを含めて、今回は左側の方がスケールが広くなっていました。

右側に関しても、安定したレギュラーがありましたが、普段と比べてピークが手前になっていたので、距離の短い乗り心地の弱い波かもしれません。

全体では、腹以下のサイズからは、アウトがなくなり、タルい波になる可能性もあり、中央エリアは深い雰囲気があるので、潮が上げに向かい、ミドルよりも多くなると、中間のセクションでショルダーが短くなる傾向かもしれません。

やはり、波数的にも、上げ始めや引き始めからが、無難な狙い目なようです。
【志田】水曜日11/1の13時頃でした。潮は上げに向かい、満タンに近い時間での地形チェックです。
ここも北東のクローズ気味コンディションが続き、地形はアウトに広がり、この日のような腹~胸サイズに対しても、十分距離を乗れていました。

他のポイントよりアウトが近いので、ミドルエリアの砂が集まった地形に反応する波は、力のあるブレイクのようです。

やはり左右の堤防周辺に狙い目となる地形がありましたが、全体的にはアウトの地形がつながってしまっているので、頭近いサイズでワイドなピークとなりそうです。

東浪見のように、左側の地形の方がインサイドまで一定に砂が集まり、癖のない反応となっていました。

今回は、右側のレギュラーのインサイドセクションが、手前に来るほどショルダーが厚くなるので、サイズが下がってしまうと、狙い所が狭くなる傾向のようです。

いつも通り走り重視な波が多く、他のポイントよりも潮の多いタイミングに対応できていた様子です。
素早いブレイクが目立ち、まとまりがなくなるので、干潮の時間帯は避けた方がよさそうでしたが、引き始めからや、上げに向かうタイミングに癖のない波になりそうです。
【太東】11/1水曜日13時半頃の様子から地形を判断します。潮は上げに向かい、満タン寸前の潮の多いタイミングで、今週(10/30週)からは、落ち着き傾向に向かい、地形におさまった反応になってきました。

荒れた地形になってしまいそうなコンディションが続いていましたが、ガスト方面からのカレントが働き、レギュラーのブレイクをキープできているようです。

堤防からのカレントも強まっていた為に、アウトのピークは今のところ形がハッキリする地形がなく、多少ワイドに反応してしまうものの、ショルダーから乗れれば距離を乗れそうです。

この時のような潮の多い時間帯になると、胸以下のサイズでは波数が減少傾向で、乗れる距離も短くなっていましたが、まとまりがよくなり、ピークの形も安定して乗りやすい波だと思います。

この様子なら、腰前後のサイズにも対応できる可能性があり、潮の少ないタイミングを狙えば、アウト寄りのピークを狙えるかもしれません。
易しい波質なうえ、ピークの地形が狭いので、混雑しやすいのかと思いますが。。。
【夷隅】水曜日11/1の14時頃、潮は満タンで止まっている時間帯です。
ここも長く続いたサイズアップでビーチが削られて、地形が広がった状態です。

今週からはサイズが落ち着き、この日のような穏やかな日はカレントもなく、整ったコンディションとなっています。

地形に関しても、アウトまで広がっているものの、テトラの内側にまとまっている様子で、インサイドはワイドなショアブレイクとなってしまいますが、No.1~4にかけて、ミドルエリアでコンパクトにまとまった地形が残り、両方向に乗れるピークが反応していました。

この時のように潮が多くても、胸以上のサイズがあればブレイクしていましたが、手前に寄った癖のある波質なので、いつも通り引きに向かう時間帯の方が、アウトのピークもハッキリして乗りやすい波なのかと思います。

しかし、波数などの条件を考慮すると、最低でも胸~肩サイズないと、待ち時間の方が長くなってしまうかもしれませんが。。。
今回のポイント毎の
地形レポートは以上になります。
さて、
水温は、18℃前後なので、海に入ってしまえば馴れてしまうと思いますが、朝夕を中心に外気の寒さも厳しくなってきたので、3㎜でもラバーのフルスーツの方が心強いかもしれません。
台風の通過後は、冬特有でもある北西の風が吹く日もあったので、この先は、少しずつ下がり傾向ですかね。
最後に、
この先の波に関しては、地形が変化するような大きな時化は無さそうなので、期待できるコンディションも有るのでは?
土日(11/4・5)にかけて、風向きが変化しやすそうですが、天気が安定するタイミングもあると思うので、来週(11/6週)からは、オフショアに期待できるかもしれません。
地形はアウトに広がった状態なので、オンショアコンディションで風やカレントの影響を受けやすくなってしまいますが、風が弱ければ、潮の少ないタイミングを狙って、スモールコンディションにも対応できる時間帯があると思いますよ。
一宮~東浪見が、基準のポイントとなりそうです。
今回の地形レポートは以上となりますが、次週(11/6週)の更新は都合によりお休みさせて頂きます。
予めご了承頂けます様、宜しくお願いいたします。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!
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