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一宮エリア

2017-11-15 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。
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前回の更新(11/2)から3連休にかけて胸前後のサイズをキープし、各ポイントに最低1ヶ所は安定した地形があったので、遊べるコンディションをキープできていましたが、その後は冬時期特有の北~北西の風が吹く日が多くなり、サイズは下がり傾向となってしまいました。

先週からは腰~腹前後のスモールコンディションとなり、このエリアは普段よりも地形のスケールの広がっている状態なので、対応できていたものの、腰前後のコンディションに対しては反応する地形が狭く、ピークが限られてしまって波数を含めて厳しい印象だったと思います。

最近は火曜日(11/14)に南ウネリで肩前後までサイズアップし、このサイズになるとピークも増え、アウト~ミドルの地形で反応する癖のない波質でサーフィンできるようです。

それでは、各ポイント毎の地形レポートです!


【一宮】
11/14火曜日の11時頃、潮は上げに向かいミドルタイドの時間帯での地形レポートです。
全体的に地形は前回からもアウト~ミドルエリアがメインになっている状態が続いていて、腰~腹前後でも潮の少ないタイミングでサイズの割りに広範囲で反応する時間帯があり、練習できる波はキープできていたと思います。
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肩~頭サイズからはアウトでのトロ速いブレイクが目立ってしまいそうな様子ですが。。。
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右側は特にアウトのブレイクを重視する波選びとなって混雑しやすくなっていましたよ。
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中央のチビ堤防周辺はカレントの中にできるピークがあり、潮のタイミングや波のサイズ次第で変化しやすく安定感はないものの、左側はレギュラーの形になる波が狙えそうです。
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左の堤防周辺ですが、堤防脇からインサイドにかけて癖のない地形が残っているようでしたが、ショルダーの厚い反応になっていたので、どちらかと言うと北東のオンショアの時の方が形がいいのかもしれません。
全体でこの時のような上げ始めからミドルにかけての時間帯が、最近のサイズにとってよさそうな狙い目だと思います。


【サンライズ】
11/14火曜日の12時頃、潮は上げに向かいミドルタイドをすぎたくらいです。
ここも地形に関しては前回と変わらない様子で、やはりアウトからミドルエリアがメインの遠浅な状態となっていました。
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全体的に肩~頭近いサイズになると沖からトロ速いブレイクとなってしまいそうですが、最近の腰~腹サイズにとっては潮の満タン近い時間帯を除いては練習できていて、中央から右側の堤防周辺にかけてはアウトからレギュラーの狙いで距離を乗ることができていたようです。
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中央から左側ではアウトのみの地形となり、最近のサイズに対して形よくブレイクする地形がなく、ピークからショルダーの短い反応となってしまい、スムーズに乗れる波がなくなっていました。
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こちら側は一宮と同じく、北風コンディションのウネリの向きの方が形になるのかもしれません。
全体的な狙い目では、上げ始めからミドルタイドが形的に最近のサイズにとって無難なタイミングなようでした。


【東浪見】
11/14火曜日の12時半頃、上げに向かいミドルタイドをすぎて、満タンに近い時間帯になっていました。
ここも変わりなく、アウト~ミドルエリアがメインになった、沖から距離を乗れる状態となっています。
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サンライズと似た雰囲気があり、全体的にアウトのピークを重視したポジショニングながら、最近のサイズに対しては、中央周辺はミドルエリアが深くショルダーの短い波が目立っています。
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左側の堤防周辺の地形は砂の集まった状態をキープし、反応すれば形のいいピークが出現していました。
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右側のレギュラーも普段よりアウトでの反応が悪いものの、ミドルエリアでまとまるレギュラーが安定して人気をキープしています。
ここも潮が多くなるほどボヨついた波質となっているようなので、ミドルタイドを基準とした狙い方がよさそうですが、胸以上のサイズがあれば、潮が多くても手前で形にまとまる波を狙えそうでしたよ。


【志田】
火曜日11/14の13時半頃でした。潮は満タンで止まっている時間帯での地形チェックです。
ここも普段と比べ地形はアウトに出た状態となっていて、全体的に沖のピークをメインに他のポイントよりも速いブレイクながら、ミドルエリアにかけてスムーズに反応していました。
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右側のレギュラーは今のところ手前ほどフェイスの厚い状態となってしまいすが、この日のような胸~肩サイズあれば、アウトのスムーズなブレイクを狙えそうです。
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中央にかけてもカレントが働いてできた地形があるので、南寄りのウネリになると、レギュラーの形にまとまるのかもしれません。
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左側に関しては中央寄りでピークになるものの波数が少なく、ブレイクの速い波が目立っていた印象なので、潮の多いタイミングの方が形がまとまりそうです。
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やはり頭以上のサイズになるとアウトからワイドなピークとなる可能性がありそうですが、全体的に胸~肩サイズで形よくピークがまとまる状態になっていて、インサイドにかけても砂の集まっている状況なので、腰~腹サイズに対しても上げ始めの時間帯を狙って練習できる波が見つかるかるのでは?
遠浅な印象となっているので、潮が多くても普段のようなボヨついた感じにはならいようでした。


【太東】
11/14火曜日14時頃の様子から地形を判断します。引きに切り替わるタイミングなので、未だ潮の多い時間帯でした。
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地形に関してはミドルエリア付近が今のところ複雑な状態なものの、全体的には砂の集まった状態となり、ガスト方面からのカレントが働いて、堤防からブレイクするレギュラーのフェイスをキープしているので、形的にはオフショアコンディションであれば安定している印象でした。
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腰腹のスモールコンディションでも、ロングボードに限れながらも、干潮に近い時間帯を狙ってアウト寄りから距離を乗れていましたよ。
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ビギナーの方に人気な波質ということもあり、ピークが狭く混雑しやすい地形になっているので注意が必要ですが、胸サイズまでは形をキープできそうな雰囲気なので、サイズアップすればショートボードでも狙える波になると思います。
干潮に近い時間帯でも、上げ始めの方が乗りやすそうな波質です。


【夷隅】
火曜日11/14の15時頃、引き始めてはいますが、未だ潮の多い時間帯です。
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地形に関しては大きな変化はなく、この日の様子からはサイズの割に潮の多いタイミングでブレイクする波もあり、形をキープできている波も来ていたので、コンパクトな地形が残っている雰囲気がありました。
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しかし、干潮時と比べてフェイスの厚い波が目立ち、ピークの反応も鈍くなり、安定感のない印象はあるので、やはり狙い目は潮の少ない方がいいと思います。
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サイズ的には、胸~肩サイズでちょうどよさそうなものの、今回のような南ウネリでは、レギュラーの形になっても乗りにくい波質になってしまうようです。
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時化後のような沖が荒れた状態でカレントの影響を受けやすく、条件はかなり限られてしまうポイントではありますが、この日のような肩前後のサイズで風の弱いコンディションなら、地形が残っているうちにチェックしてみてもよさそうですよ。


今回のポイント毎の地形レポートは以上になります。


さて、水温は、変わらず18℃前後あって、この時期にしては温かい状態をキープしているので、日中は3㎜のフルスーツで問題ないと思いますが、朝夕基準では外気の寒さを考慮して、ラバー生地のものを用意しておいた方がいいかもしれません。


最後に、この先の波に関しては、北風が続きそうな雰囲気となっているので、整ったコンディションを求めると、朝イチの時間帯がメインの狙い目になりそうです。

なお、週末(11/18・19)に関しては風の変わりやすい天気な予報です。
北~北西の風が続くと、ウネリが抑えられてしまいそうですが、南風が強まれば、火曜日(11/14)のようなオフショアのサイズアップに期待できますね。

地形に関しては、アウトまで広がっている状態ながらも、最近はクローズするようなコンディションがないので、沖のピークの形がハッキリしなくなる傾向だと思います。
今のところ、このエリアにはインサイドでまとまる地形が少ないので、スモールコンディションになってしまうと、ミドルエリアの狭い範囲に限られてしまう可能性があり、腹以下のサイズからは混雑や波質を含めて残念なコンディションかもしれません。


今回は以上です。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!
それでは、また来週(木or金)レポートをお届けします。

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