サーフツーリズムに力を入れる台湾とフィリピンのサーフエリアを現地チェック(WSMコラム)
2017-11-16 更新
東南アジアの中でサーフツーリズムと言えば、真っ先に頭に浮かぶのはインドネシアのバリ島ではないでしょうか。
しかし、東南アジアの中でバリ島だけがサーフツーリズムを行っているのではなく、東台湾の金樽漁港(Jinzun Harbor)とシャルガオ島(フィリピン)のクラウド9も力を入れています。
そこでつい先日、東台湾とクラウド9を訪れてみたので、現地におけるサーフツーリズムを紹介します。
一口にサーフツーリズムと言っても、実際に何を行っているのか疑問に思う方が多いと思いますが、真っ先に取り組むべき点はサーフィンできるエリアだということを周知させること。
知名度を上げるべく、今回訪れた2つのエリアともに行っているのがWSLによるQSイベント開催です。
ライブ中継もしくはハイライト動画を通して、現地の波を知ってもらうには最も効果的ですからね。
そのような理由から、東台湾とクラウド9では、ラインナップ正面にはコンテスト運営に最適なポジションにジャッジタワーとして使える施設が完備されていました。
ただ、サーフィンはマイナースポーツなので、一定レベル以上のサーファーにとってグッドウェイブがブレイクしていることが分かっても、それだけではサーフツーリズムとしては対象者があまりにも狭いですよね。
サーファー以外のターゲットを考えると、当然ながら波を魅力として売り込むので、次なるターゲットはサーファー予備軍。
東台湾とクラウド9共に、初心者向けのサーフスポットもメインスポット近くにあるのでパーフェクト。
実際にクラウド9では「サーフレッスンしたい?」と何回か声を掛けられましたし、ビギナー向けスポットは大勢のビギナーサーファーで賑わっていました。
ちなみに、クラウド9は東台湾と比べ、サーフツーリズムエリアとしての歴史は随分と長いです。
今回のクラウド9滞在中、欧米ツーリストだけでなく現地ツーリストも多く集まり活気に溢れていたので、成功例と言っても良いのかもしれません。
サーフトラベラーならば、出来るだけ混雑を避けて良い波を求める方が多いと思いますが、カップルサーファーなどにとってはアリなサーフデスティネーションだと感じました。
最後に、今回の台湾とフィリピンへのトリップの詳細については今後、「World Surf Travel」にて随時紹介していくので、興味のある方は併せてチェックして見て下さい。
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