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一宮エリア

2017-11-30 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。
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前回の更新(11/24)後は、低気圧の通過に伴って胸~肩・頭のウネリが届き、風も強まる事なくサイズをキープできていたので、週末(11/25)にかけて胸前後の波が残っていたようです。

日曜日(11/26)には南西風が強まってしまい、東浪見から北側でウネリにヨレが入り、全体的にサイズも下がり傾向となりましたが、各堤防の左側のように風を防いでいたピークでは、それなりに練習になる波があったと思います。

今週(11/27週)に入ってからは北風に変わり、各ポイントでカレントの目立った状態となっていたので、地形に関しても、一宮~東浪見の右側や、太東のレギュラーのように、形がハッキリしてきたポイントもありました。

しかし、堤防の右側にあった地形には、よくないコンディションのようで、ミドル~インサイドのカレントがうまく働かず、地形が崩れている印象となっていました。

それでも水曜日(11/29)はウネリがまとまり、肩前後で遊べていましたよ。

それでは、各ポイント毎の地形レポートです!


【一宮】
11/28火曜日の9時頃、潮は上げに向かいミドルタイドの時間帯での地形レポートです。
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アウトまで地形が広がった状態をキープしているので、最近の腹前後のサイズに対しても、十分な反応があると思いますが、サイズが上がると、ワイドなピークが増えて、厄介な状態になるかもしれませんね。
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最近は、北風コンディションが影響しているのか?サイズのわりにカレントが目立って、正面右側の堤防のレギュラーに限り安定して、ミドル~インサイドにかけて反応もよくなっている傾向ですが、その他の地形は、アウトでの反応がよくなっているものの、手前の反応が、カレントに影響されて複雑になり、ピークが定まらず波を捕らえにくい雰囲気になっていました。
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左側は、北風を防げるポジションながら、最近のサイズではアウトのタルい反応が多く、スムーズさに欠けるブレイクが目立っていました。
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比較すると、ミドル~インサイドに砂が集まっていて、潮が増えても対応できているので、ここの場合は、右側のレギュラー狙いで、引き始めや上げに向かうミドルくらいを基準にするのが良いと思います。


【サンライズ】
11/28火曜日の10時頃、潮は上げに向かいミドルタイドをすぎたくらいでした。
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ここも全体的な様子は変わりなくアウトまで地形が広がっているので、このサイズにも十分な反応があるようですが、ここもインサイドを中心に、サイズの割にカレントが強まっていました。
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一宮と同じく、右側の堤防周辺をメインに、レギュラーの地形が安定している雰囲気で、頭サイズの場合や、潮の少ない時間帯にワイドなブレイクが目立ちますが、ミドル~インサイドにかけても、乗り繋げる波があるので、人気をキープしていました。
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左側から中央にかけては、アウトでの反応は十分なものの、ショルダーが短くタルいブレイクがほとんどで、カレントが影響してミドルエリアが深くなり、ショアブレイクとしてまとまる地形も今のところありませんでした。
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ここも右側のレギュラー狙いになり、サイズ次第で波質が変化しやすいですが、干潮と満潮に近い時間帯を避ければ、無難な波が見つかると思います。


【東浪見】
11/28火曜日の10時半頃、潮は上げに向かって、満タンに近いタイミングです。
全体的にアウトでの反応が良くなっていましたが、やはりサイズが上がった場合は、ハードなコンディションになりやすそうな地形で、サンライズのように右側を除いては、アウトのみの印象に変わっていました。
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左側は、インサイドを中心にミドルエリアまでカレントが目立ち、深い状態となってしまっているので、胸以下のサイズでは、特に潮が多くなるほど途中でフェイスが厚くなったり、途切れてしまうブレイクが多くなっていました。
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ショアブレイクもまとまらず、それでも中央寄りから反応するレギュラーは、アウトのみとは言え、サンライズや一宮よりも距離を乗れそうな地形のようです。
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ここも右側の堤防周辺に限り、インサイドまで乗り繋げる地形となっていて、風の影響がなければ、比較的整っている印象でした。
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アウトからの反応が鈍く、普段よりも距離は短めなものの、ミドルエリアで両方向にまとまるピークがあり、サイズが上がっても、左側よりも対応がよさそうです。
潮が多くても、腹~胸サイズの波がそれなりに反応していたので、引き始めから狙えるのでは?上げに向かう満潮は波数が減少傾向なので、腹~胸以下のコンディションの場合は、避けてもよさそうです。


【志田】
火曜日11/28の11時半頃でした。潮は上げに向かい、満タンとなった時間での地形チェックです。
ここも大きな変化はなく、他のポイントよりも速い波が目立っていますが、インサイド~ミドルまで一定に砂が集まっていて、潮が多い時間帯でもボヨついた様子はなかったので、スムーズに乗り繋げそうです。
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最近の北風の影響で、堤防沿いや中央から沖に出るカレントが強まりながらも、ピークとなる地形も沖に出ている雰囲気があり、コンディションが整えば、距離を乗れるピークが出現するかもしれませんね。
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頭以上のサイズだとワイドに反応する波が増えてしまいそうですが、胸前後のサイズなら、まとまりがよくポジションも定まりそうでした。
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手前まで癖のない地形ながらも、他と比べて浅い印象で反応が頻繁なの為、カレントが強まる引きのタイミング(特に干潮に近い時間帯)は避けた方がいいのかもしれません。
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メインは沖の地形になると思いますが、反応がいいので、いつも通り潮が上げに向かい、ウネリが形にまとまるタイミングが狙い目ですかね?
満タンに近くても、波数に影響はなさそうでしたが、カレントが弱まれば、引き始めからも狙い目だと思います。


【太東】
11/28火曜日12時半頃の様子から地形を判断します。潮は満タンで止まっていました。
他のポイントよりも小さいコンディションが続き、膝~腰くらいでどうにか練習できる程度の反応となっていました。
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先週(11/24更新)は、地形が崩れている情報でしたが、ここも北風の影響なのか?波がないのにガスト方面から堤防に向かう流れが強まっているので、ワイドなフェイスも形を保ち、地形的には、これまでよりもいい方向に向かいそうです。
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胸~肩以上のサイズからは、ピークがワイドに反応してしまいそうなので、潮が上げに向かう時間帯を狙って対応するしかなさそうですが、それよりも小さいサイズなら形よくブレイクする地形になっているのかもしれません。
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風を受けていましたが、この日も膝~腰ながら、朝の潮が少ない時間帯に、堤防脇からのレギュラーが形よくブレイクしていましたよ!


【夷隅】
火曜日11/28の13時半頃、潮は引きに切り替わりましたが、未だ満タンに近い時間帯です。
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前回(11/24更新)は、地形の形がハッキリしていない状況で、あまりオススメできないコンディションでしたが、肩サイズをキープしていた数日間は、No.1のレフト等、ウネリがシフトして形よくブレイクする時間帯があったようです。
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今回も全体的にミドル~インサイドに砂が集まっているので、浅くなっている雰囲気があり、潮が多い時間帯でもフェイスの厚い波質ながら、十分な波数が来ていました。
潮が少ないタイミングで、胸サイズから対応してくれるかもしれませんね。
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しかし、ハッキリとピークになる地形があるワケでもなく、テトラ沿いに流れる横からのカレントに抑えられて、形をキープしている様子にも見えるので、その日のウネリの向きやサイズ次第で形が変化しやすいのかと思います。
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普段のように、干潮に近い時間はカレントの悪影響がでる可能性がありますが、風がオフショアで弱ければ、引きに向かうミドルタイド基準に、チェックしてもいいかもしれません。


今回のポイント毎の地形レポートは以上になります。


さて、水温は、14~15℃くらいをキープしているので、3㎜フルスーツで問題ないものの、朝夕を考慮すると5㎜等、3㎜でもラバー生地の方が心強く、ブーツの準備があってもいいと思います。


最後に、この先の波に関しては、北風がメインの予報となっていて強まる雰囲気もあり、コンディション的には寒さを含めて、あまり期待できないかもしれません。

週末(12/2・3)~次回の更新予定(12/7)までの間で、風が弱まったりオフショアに変わる可能性はありそうですが、それまでにカレントが強まった状態となってしまうと、地形的にはまとまりのない状態になり、インサイドやミドルエリアの荒れたコンディションが続いてしまうのでは?

サイズに関しては急激なダウンはなさそうなので、多少でも風を防ぎたいところですが、堤防の右側の地形がまとまっているポイントがないので、この先ファンな波を探すのは難しいのかもしれません。。。


最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!
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