『Vans World Cup』3日目 ベスト32が決定!
2017-12-02 更新
オアフ島・ノースショアのサンセットビーチで開催中のトリプルクラウン第2戦『Vans World Cup』は現地時間12月1日にコンテスト3日目を迎え、R3の全てのヒートが終了してファイナルデイを戦うベスト32が決定しました!
前日に入った北西ウネリが北〜北西にシフトしながら続き、公式10-12ftプラス。
トレードウィンドが強く、クセのある波質のサンセットビーチが更に難しいコンディションとなり、世界のトップ選手を翻弄。
そんな中、この日のハイエストスコアを出したのは2012年にハレイワを制し、トリプルクラウンチャンピオンに輝いたシーバスことセバスチャン・ズィーツ(HAW・写真最上部)
ポルトガルの強豪、ヴァスコ・リビイロを始め、二人のヤングブラジリアン、ヤゴ・ドラ、マイケル・ロドリゲスと対戦したシーバス。
序盤にインサイドでのバレルセクションを上手くメイクして9.40。後半にはアウトサイドでの弧を描くターンからレイバックの2ターンを流れるように決めて9.77。
トータル19.17とパーフェクトに近い数字を揃え、他を圧倒。
「沢山パドルして沢山波に乗るのが大好きなんだ。もし、プライオリティを持っていない場合は’インサイドボウル’を狙う。それはアウトサイドの波と分かれているし、最高のバレルを手に入れることも出来るんだ。このサンセットではバレルでスコアを出すのが好きなのさ。良い戦術だし、誰にも盗まれることはないだろう」
今年のハレイワは25位に終わったシーバスですが、今回は優勝したフィリッペ・トレド(BRA)が参加していないため、サンセットビーチでの結果次第では2度目のトリプルクラウンの可能性も十分にあります。
「トリプルクラウンはずっと狙っているよ。一年間ツアーを回った後、カウアイ島の自宅に戻っていたんだ。ここまで近いし、家が大好きだから、ギリギリまで待って昨晩このイベントに参加するために飛んできたのさ。トリプルクラウンは自分が欲しいもの全てを与えてくれる。獲得出来なければ残念だけど、出来る限りのことはするさ」
シーバスの他にこの日活躍したのは、ハワイアン、それも若手の強さが際立ち、17歳のバロン・マミヤ、18歳のコディ・ヤング、20歳のイマイカラニ・デボルト(写真上)、21歳のベンジ・ブランドがガブリエル・メディナ(BRA)、エイドリアン・バッカン(AUS)、ジョーディ・スミス(ZAF)などのビッグネームを倒していました。
「今まで参加したイベントで最も大きいんだ。ヒートを勝つ毎に自信がついてくるし、この中で戦えると感じている。パーフェクトなサンセットでヒートを戦って勝つ気分は最高さ」
マウイ島出身、今シーズンはQSのハワイ・タヒチのリージョナルを積極的にフォローしてランキング5位のデボルト。
総合では121位ですが、このサンセットビーチの結果で大きくランキングを上げてくることは確実。
世界的にはほぼ無名でも実力がある選手が沢山いるのがハワイの驚くべき部分です。
ちなみに現在のハワイ・タヒチのリージョナルリーダーはベスト32に残ったベンジ・ブランド。
最終的にトップを守れば2018年前半戦のQS10,000、6,000のシード権と5,000ドルの遠征費が与えられます。
トリプルクラウンの栄冠と共にクオリファイがかかっている需要なイベントでもある『Vans World Cup』
微妙なポジションにいる選手の中では、イタロ・フェレイラ(BRA)、ウェイド・カーマイケル(AUS)、マイケル・フェブラリー(ZAF)、フレデリコ・モライス(PRT)、パトリック・グダスカス(USA)、レオナルド・フィオラヴァンティ(ITA)が勝ち上がった一方、エゼキエル・ラウ(HAW・写真上)、キアヌ・アシング(HAW)が敗退。
その他、カイオ・イベリ(BRA)、エイドリアーノ・デ・ソウザ(BRA)、イーサン・ユーイング(AUS)、グリフィン・コーラピント(USA)、コナー・コフィン(USA)、コロヘ・アンディーノ(USA)、五十嵐カノア(USA)などがR4行きを決めています。
ネクストコールは現地時間12月2日の早朝7時(日本時間の12月3日午前2時)
オフシャルフォーキャストの「Surfline」によると北西よりのウネリが弱まりながらも続き、トレードウィンドが強めに吹き込む予報。
『Vans Triple Crown of Surfing』公式サイト
WSL公式サイト
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