アルガンベイ2008夏⑤
2008-10-07 更新
薄暗くなるに連れて続々と人が集まりだした。今日は土曜日、週に一度のイベントの日らしい。来ている人のほとんどは外国人サーファー達だが、みんなお互いの顔を知っているので、打ち解けるのも早い。圧倒的に男性陣が多いのは少しいただけない(笑)が、ビールやカクテルなどを片手にみんなが楽しんでいる。ビックサウンドは僕らの部屋まで鳴り響いているので、ぶっ倒れるまで飲んで踊るしかないのだ。
40歳を越えて久しぶりのダンシングに若い頃を思い出した。午前様を過ぎ、酔いと疲労で音が耳に入らなくなったようなので、部屋に帰って寝ることに...。
翌朝、昨日は酒を飲む前に日本から持ってきたウコンを飲んでおいたので、朝から調子が良い!トリップ先でパーティーがあった場合、翌朝の海が空いているのを僕は知っている。
この時も朝ポイントに着くと、思った通りラインナップはいつもより空いていた。海に入っている面子は昨日のパーティーに参加していない人ばかりだった。
僕は二日酔いチームが登場する前に沢山良い波に乗っておいた。2時間ほど経ってそろそろ海から上がる頃、ようやくラインナップが賑やかになってきた。
ゲストハウスに戻ると、僕以外は誰も海に入らないと言っていた。アルガンベイのメインポイントは太陽が真上に上がる頃には決まって強めのオンショアが吹き始める。そして、日没になる頃、また風が収まる。だから、人が集中するのは午前中と日没間際。
ピーナッツファームに関しては、日中でも大概この風を交わしてクリーンなコンディションで一日サーフ出来るのが嬉しい。
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こんな感じで10日間のアルガンベイトリップは最終日。波は最後まで頭サイズをキープしてくれたし、大きな怪我を負う事もなかった。みんなが心配するテロのことも、滞在中は意識することがなかった。
スリランカでは「シンハラ人」と「タミル人」の人種問題でテロが起きていると言われているが、ここアルガンベイでは、「シンハラ人」と「タミル人」のサーファーが仲良く波を分け合っている。
そして、心配される日本からの渡航での危険性だが、僕が思うに旅行者がテロに巻き込まれる確立は低いだろう。それよりも交通事故や他の原因でトラブルに巻き込まれる確立のほうが高いと思う。
スリランカの自然が多く残っている理由の一つは、80年代から続く内戦のおかげで開発がストップしてきたことが大きいと思う。僕は色々なところを旅してきたけど、日本から近い場所でこれだけ野生が残っている場所を他には知らない。だから、これからも乱開発を免れ、象とか豹がノビノビと暮らすジャングルが永遠に続けば良いと思う。人間は動物達が住むエリアに好き放題に建物を建てて、危険な動物が現れたら駆除してしまう。
将来のスリランカには、「国の発展」と「自然の継続」が両立しているお手本の国となってほしいと僕は思う。
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今回でアルガンベイのストーリーは終わりですが、旅好きのハルさんがお届けする「One Earth」はまだまだ続きます。次回の展開をお楽しみに!
★BCMワンポイントアドバイス★
日本では海で知らないサーファーと話す機会はほとんど無いと思いますが、スリランカを含めた海外の海では知らないサーファー同士でも気軽に挨拶して話をする機会が多く、気が合えばすぐに友人になることもしばしば。そこで覚えておきたいのが世界のどこに行っても大体通用する「英語」ですが、出来れば挨拶や、最低限の言葉などは訪れる国の言語をマスターした方が受け入れられるのも早いでしょう。
また、日本ならではのお土産を持参すると想像以上に喜ばれることも!女性向きには折り紙、民芸品など、男性向きには日本人女性が沢山載っている雑誌などがオススメ。但し、最近は空港でのチェックが厳しいので、予め持ち込み可能な物をチェックしておくのがベターでしょう。