非会員上部PR枠用
 

一宮エリア

2017-12-25 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。
gatyapin_2







前回の更新(12/13)後は、まとまったウネリが届くことなく、平均して腹前後のサイズがやっとなコンディションが続いていましたが、午前中の時間帯を中心にスモールサイズながらスムーズに反応する波があったので、なんとか練習できていたようです。

ほとんどのポイントで、右側のレギュラーの地形が形よくまとまり、インサイドまで癖のない地形が広がってきた様子で、最近も風の影響がなければ、対応できていましたよ。

その後、先週の金曜日(12/22)には、平均胸~肩サイズまで波が上がりましたが、ほとんどのポイントがアウトで形にまとまる地形となっていたので、この時期にしては特に風も強まることなく、ファンな波があったと思います。

それでは、2017年最後の地形レポートです!


【一宮】
12/24日曜日の9時頃、引きに切り替わる頃ですが、未だ潮の多い時間帯での地形レポートです。
腹前後の比較的穏やかなコンディションが続き、地形は全体的に手前に集まった印象です。
_1
風が強まった日も少なく、インサイド周辺のカレントも弱まり余計な深みも解消されてきたので、これまでよりも手前の地形での反応がよくなっていると思います。
_2
しかし、正面左側の堤防周辺はこれまで通り深い雰囲気となっていて、肩サイズかそれ以上のウネリが届かないと、楽しめる距離を乗れないのかもしれません。
_3
メインは正面右側からのレギュラーとなっていて、風の影響がなければ、安定して形をキープしていました。
_4
最近はミドル~インサイドの地形が、中央寄りまで広がっているので、堤防際のピークが混雑していても、他のピークを狙えるようになっています。
午前中の引き始めのタイミングで波質が良くなっていた様子で、肩前後のサイズに対しても形をキープする地形のようです。
上げの時間帯でボヨりやすい状態ですが、サイズに合わせたタイミングで練習できる波が見つかりそうです。


【サンライズ】
12/24日曜日の10時頃、引き始めて1時間くらいでした。
ここも全体的に地形が手前に集まった印象ながら、一宮のようにまとまっている雰囲気ではなく、ピークとなる地形が分散している雰囲気です。
_1
中央エリア周辺ではカレントの深みが残ってしまい、ミドル~アウトにできるピークが孤立しているので、腹~胸サイズから反応はあるものの、途中で消えてしまう波もありました。
_2
それでも潮の少ないタイミングなら、これまでよりも距離を乗れる状態にはなっているようです。
_3
左側に関しても、これまでよりもミドル~インサイドの癖が解消されてきたので、腹~胸サイズで少しずつ走れる波が増えてきた印象です。
_4
やはり引き続き右側の堤防から中央寄りにかけての地形が狙い目となっていて、手前まで癖のないブレイクで安定した状況だと思います。
他と比べて力の弱い波質ながら、引き始めからを狙ってスモールサイズにも対応できていて、胸~肩以上のサイズがあれば、上げ始めからもファンな波質が期待できそうです。


【東浪見】
12/24日曜日の11時頃、引き始めからミドルタイドくらいのタイミングです。
ここもサインライズと同じく地形が分散している状態となっていて、大きく変わった様子はないようですが、地形的に手前に集まっている雰囲気があり、ミドル~インサイド周辺で狙えるブレイクが増えてきたように思います。
_1
スモールコンディションの頃は、潮の時間帯で波質の変化が激しく、反応する地形がかなり狭まった様子となっていましたが、週末のような胸前後のサイズがあれば、ポイントを広く狙える雰囲気に変わり、今のところショルダーの短い印象ながらも、両脇の堤防周辺に限らず、中央にまとまった地形で癖のないブレイクの波が出現していましたよ。
_2
余計な深みも少なくなり、乗り繋げる波が増えてきました。
_3
左側のレフトや、右側の地形に関しても、スムーズに反応するセクションが伸びているので、スモールサイズに対しての反応もよくなるかもしれません。
_4
狙い目としては、腰~腹サイズを含めてもまとまりが悪くなる潮の少ない時間帯より、ミドルタイドを基準に潮の多い頃の方が素直な反応かもしれません。
スモールコンディションでは引き始めからが無難な様子でした。


【志田】
日曜日12/24の12時頃でした。引きに向かい、ミドルタイドをすぎて潮の少ない時間帯での地形チェックです。
_1
ここは地形が手前に集まった印象なので、大きく変わった様子はありませんでしたが、中央や堤防から出るカレントも弱まった状態が続いていたので、この周辺にできていた深みも解消傾向になり、偏りなくポイント全域でピークを選べていました。
_2
しかし、右側のレギュラーの地形が少しずつ変化していて、アウトやミドルエリアで反応していた波の安定感がなくなっている様子です。
_3
全体的に特にきまった地形はないものの、堤防周辺よりも中央周辺の方が波数がありコンパクトなピークができていました。
_4
左側に関しても砂が集まってきていて、前回より反応がよくなっているようです。
狙い目としては、基本的に上げの時間帯でサイズに合わせて調整したいのですが、この頃の時間帯でフェイスがホレて乗りやすい波になっていたので、短時間で狙うのであれば、いいタイミングかもしれませんね。


【太東】
12/24日曜日13時頃の様子から地形を判断します。干潮に近い時間帯となり潮の少ないタイミングです。
ここもこれまで通り手前に集まった地形なので、見た目では変化のない様子です。
_1
この日も他のポイントよりサイズが小さいながら、モモ~コシくらいのサイズがあれば、この時のような潮の少ないタイミングをメインに、練習できる波が反応していました。
_2
堤防付近にピークができるので、ロングボードなら距離を乗れるブレイクとなっています。
_3
しかし、カレントが目立たないような穏やかな状況が続いているので、ミドルエリアにかけても砂が集まり始め、最近はスモールサイズに対しては反応がいいものの、サイズアップするとアウトのピークからワイドにブレイクする波が増えていた印象です。
今のところ腰~腹サイズで1番形が安定しているので、この条件で狙うならミドルタイドを基準に、潮の少ないタイミングがメインになると思います。
サイズアップがなければ、ロングボード(ビギナー)に適したコンディションが続きそうです。


【夷隅】
日曜日12/24の14時頃、干潮で一番潮の少ない時間帯です。
_1
手前に集中した地形が続いているので、ここもサイズ不足ながら、ミドル~アウトでの反応が悪くなっているようです。
_2
腹前後のスモールコンディションでは、この時のように潮の少ない時間帯もイマイチな反応で、ショアブレイクがほとんどとなり、肩前後のサイズでは、潮の多い時間帯から反応はありますが、まとまりが悪く雑な形のブレイクで、癖のある波が目立っていました。
_3
落ち着いたサイズが続き、ハッキリと形に反応する地形はなくなり、カレントに反応して気まぐれにできるピークなので、安定感もありません。
_4
天候等の条件が揃っても、地形の状態が悪いので、今のところここを重視して狙うより、他のポイントを優先した方がいいと思います。


今回のポイント毎の地形レポートは以上になります。


さて、水温は、9~10℃くらいまで下がり、更に冷たく感じそうです。
太陽の出ない日や、風の強いコンディションの場合は、ヘッドキャップまでのフル装備をオススメします。
昨年と比べても、ドライスーツの出番が早まっているようです。


最後に、この先の波に関しては、大晦日ギリギリまで北西の風が吹く予報となっているので、サイド~サイドオフショアでサイズに関しては下がり傾向となってしまうのでは?
地形に関しても、今の状態が続けば、サイズに対して幅広く対応できていいと思いますが、波の小さいコンディションが続いて、手前に砂が集まると、アウトにできるピークがハッキリしなくなる可能性があり、それなりに程よいカレントも必要だと思うので、あまり穏やかな状況が続いても特徴のない状態になって悪影響になってしまうのかと。。。

年明け頃に気圧配置が変わるようですが、予想としては変化しやすく安定したウネリには期待が薄いかもしれません。


以上、2017年最後の地形レポートも最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!
2018年は、1/8週からレポートを再開しますので、来年も宜しくお願いいたします。

それでは、良いお年を!

*****
レポート一覧へ
*****