サーフィンがオリンピックに!?
2008-10-21 更新
北京オリンピックで銀メダルを獲得したフェンシングを初め、オリンピック競技の中にはサーフィンよりも明らかにマイナーなスポーツが沢山あると思いませんか?それなのに何故サーフィンがオリンピックの正式種目として選ばれないのか?
2000年に開催されたシドニーオリンピックでは、オーストラリアの国技とも言えるサーフィンを正式種目にするための運動が行なわれていましたが、サーフィンというスポーツは海が無い国では一般的で無く、参加国全体の平均的な競技人口も少ないため、正式種目には選ばれなかったそうです。
しかし、新しい試みとしてアジアオリンピック評議会(OCA)主催のコンテスト『第1回アジアビーチゲームス』がバリで開催中。日本からも日本オリンピック委員会(JOC)を通じて8名の選手が参加しており、ロングボード男子個人の部で森本雄大が優勝して金メダル、ショートボード男子個人の部で鈴木重紀が3位で銅メダルを獲得しました!
8名の選手は日本サーフィン連盟(NSA)から選出され、森本雄大、鈴木重紀の他にもショートボード男子では槙野明弘。男子エアリアルは加藤周平、黒木雄一、男子ロングボードは久保龍一、女子は清永亜希子、阿住聡子が参加。
コンテストは10月26日まで行なわれる予定なので、日本人選手の更なるメダル獲得に期待したいですね。
また、10月12日~19日の期間にポルトガルの「コスタ デ カパリカ」にて29カ国が参加して行なわれた『ISA World Surfing Game 2008』には、メンズオープンに井上達貴、小嶋海生、大世戸洋司、増山裕亮、ウィメンズオープンに金子藍、山田宏美、ロングボードに辻嶋司、BBメンに榎戸崇人、加治賢和、BBウィメンズに來間康子が選出されました。
主な成績はウィメンズオープンの山田宏美が6位。BBメンの榎戸崇が8位。ロングボードの辻嶋司が11位。国別の総合では12位に終わっています。
ちなみに国別の優勝はダントツでオーストラリア。2位はアメリカ、3位にブラジル。これらの国はプロ選手も送り込んでおり、全力で優勝を狙いに行ってます。
メンズオープンのファイナルの顔ぶれを見ても、CJ・ホブグッド(USA)、ダイヤン・ネイブ(AUS)、カイ・オットン(AUS)というASPワールドツアーの選手達。
日本ではJPSAの最終戦が重なっていたので、プロ選手はエントリーしていませんでしたが、次回はスケジュールを合わして好成績を目指して欲しいと思います。
最後に3年連続の国別優勝を決めたオーストラリアチームのCEOのコメントを!
「私達の強さの秘訣は、チームの目標の一つとしてイベントを心から楽しむこと。そして笑顔を絶やさないことだと思う。オーストラリア人の文化とも言える”ネバーギブアップ”の精神も大きいのでしょう。 私達は常に諦めないで良いサーフィンをキープするように呼びかけています」

