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一宮エリア

2018-01-09 更新
2018年最初の地形レポートですので、先ずは、明けましておめでとうございます!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。
本年も宜しくお願いいたします。
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昨年31日の夜に通過した低気圧が、発達しながら理想のコースを通り、年が明けて1日の朝には、頭前後のまとまったウネリがラインナップしていました。

北東からのウネリなので、このエリアにとっては波質や形がよくなるパターンとなり、低気圧が普段よりも長めに停滞し、その後も北西の風に負ける事なくウネリが残っていましたよ。

7日(日)まで、胸~肩サイズをキープし、新年のスタートとして幸先の良いファンな1週間だったと思います。

それでは、2018年最初の各ポイント毎の地形レポートです!


【一宮】
1/7日曜日の10時頃、潮は満タンから引き始めの時間帯での地形レポートですが、年末は波も小さく穏やかなコンディションとなっていたので、地形にとっても影響のない状態が続いていました。
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メインのピークも正面右側からのレギュラーとなっていて、肩~頭サイズでワイドなブレイクになりやすい様子でしたが、堤防際から手前の地形もまとまっているので、スモールサイズにも対応できる状態のようです。
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最近は正面寄りの深い地形も解消されてきたので、チビ堤防に向けてのレギュラーも、サイズ次第で狙える状態になっていましたよ。
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元日からのサイズアップでチビ堤防左側に関しても、地形のスケールが広がった印象に変わり、前回よりもアウトでの反応が良くなって、距離を乗れるようになっていました。
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やはり肩以上のサイズでピークがワイドになりやすいようですが、ショルダーはレギュラーの形で安定していましたよ。
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変わらず左の堤防周辺は、このポイントの中では波数も少なく、形よくブレイクする波はあるものの、ロングボード向けな波質だと思います。
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サイズ待ちな雰囲気ではありますが、形になる地形はあるので、右側がハードになるくらいがショートボードには狙い目かもしれませんね。

全体的に上げに向かうタイミングで満タンに近づくほどボヨりやすそうですが、腰~腹のスモールサイズでなければ、1日を通して練習できると思います。


【サンライズ】
1/7日曜日の11時頃、潮は引き始めからミドルタイドとの中間くらいの時間帯です。
ここも年明けからのサイズアップでカレントが強まった印象ではありましたが、ミドル~インサイドにまとまった状態をキープし、これまでよりも全体的に余計な深みがなくなり、癖のない地形になったと思います。
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この日のような胸~肩サイズあれば、ポイント全域で狙えるピークが出現するようです。
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最近は中央周辺も複雑な地形が解消されて、アウトからスムーズに乗り繋げるブレイクもありました。
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安定したピークができる地形ではないので、変則的ではありますが、アウトのピークをゲットできれば、前回よりも距離を乗れる状態です。
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メインのピークは変わらず両端の堤防周辺となり、やはり右側の安定して距離を乗れるレギュラーに人気がありました。
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左側に関しても、インサイドが広く平らになり、余計なカレントもなく癖のないブレイクとなってきて、基本的にはミドルがメインながら、肩~頭サイズではアウトも使える状態なので、面白味がある地形かと。
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また、ミドルから手前のブレイクは、右側よりも力のある波質なので、短距離でも楽しめるかもしれませんね。

全体で地形の状態がよくなってきたので、1日を通して狙えていますが、スモールコンディションの場合は、上げに向かう満タンに近い時間帯にボヨついてしまいそうです。


【東浪見】
1/7日曜日の12時頃、潮は引きに向かいミドルタイドくらいの時間帯になっていましたが、ここもこれまで通り、インサイド~ミドルエリアに地形がまとまっている状態です。
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一宮やサンライズのように、中央周辺を含めて、左側にかけても余計な深みが解消されて、癖のない地形になったようですが、他と比べて安定した地形が少なく、中央周辺は変則的なピークが多いので、経験値のないサーファーにとっては波をとらえにくいかもしれません。
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このポイントもメインは両端の堤防周辺の地形となっていますが、ミドルエリアから手前のブレイクが速く、比較的ショートライドとなってしまう波が多い様子でした。
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右側のレギュラーも安定した形をキープできていますが、手前ほど波の力が弱い雰囲気なので、スムーズさに欠ける乗り味かもしれません。
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昨年末から左側の堤防付近の地形が広まってきて、アウトからミドルエリアの地形が繋がり、スムーズに乗れるブレイクが増えているので、スモールコンディションにも対応できそうでした。
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ウネリ次第ではありますが、中央寄りからのレギュラーが反応すれば、テンションの上がる光景になると思いますよ。

狙い目としては、引き始めが無難な印象ながらも、全体的な地形がサンライズ方面よりも、志田に似ている様子で、潮の上げるタイミングに形がまとまる可能性がありそうですので、スモールコンディションを除いては、潮の少ない時間帯を避けても良いかもしれませんね。


ここからは、1/8(月)の地形チェックとなります。
【志田】

9時半頃でした。満潮で1番潮の多い時間帯での地形チェックです。
ここもミドル~インサイドに砂が集まって、平らな癖のない地形となっていましたが、年明けからのサイズアップの影響で、右側のレギュラーや中央周辺では、地形が途切れて不規則に反応する波が目立っていた印象です。
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この日からは、前日までのようなまとまったウネリではなく、風波のような分散した波になっているので、全体的にピークは多くなっていたものの、形的にはショルダーの短い波になっていました。
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このサイズに対しては、特にアウトでハッキリ形になる地形がなく、ピークからワイドかもしれません。
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しかし、この時のように潮の多い時間帯でも、特にボヨついた雰囲気ではなかったので、形と波数を重視すると、引き始めからがこのサイズにとって無難な狙い目だと思います。
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また、先週(元日の週)のような頭サイズの様子からは、中央周辺のアウトでピークがまとまっていて、ミドルエリアでブレイクが速まっていましたが、走り抜けれる形で反応していました。
このサイズなら、上げに向かうタイミングも狙えそうですね。


【太東】
1/8月曜日10時半頃の様子から地形を判断します。潮は引きに向かい動き始めた時間帯でした。
ここに関しては、元日に頭くらいまでのサイズアップはあったものの、何日も続かず落ち着くのが早かったので、前回と特別変わった様子はありませんでした。
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ここもインサイド~ミドルエリアに砂が集まり、スモールコンディション用の地形で安定しています。
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やはり胸~肩以上のサイズからは、堤防周辺にできるワイドなピークが目立ってしまうようですが、それ以下のサイズに対しては、堤防から内側でレギュラーの形をキープできているので、ロングボードなら楽しめるポイントかもしれません。
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この日のような腰くらいのサイズに対しても、潮の多い時間帯でも反応があったので、引きに向かい潮が少なくなるほど、スモールサイズ向けになりますが、1日を通して狙える可能性がありそうです。
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この時のタイミングでは、手前の地形がメインになって、ミドルエリアで速い波になりやすいので、ミドルタイドを基準にした方が、ピークがアウト寄りになって、多少でも乗れる距離が延びるかもしれませんね。


【夷隅】
月曜日1/8の11時頃、潮は引きに向かい、満タンとミドルタイドの間くらいの時間帯です。
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全体的にミドル~インサイドに砂が集まってまとまった地形となっているので、多少のサイズ不足でも、手前の地形で練習できる状態ではありますが、ミドル~アウトに関しては、ピークとなるハッキリとした地形はなく、最近のサイズでは手前のショアブレイクがメインになっていました。
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この時は潮が多く、狙い目としてはタイミングが違っていましたが、やはり引きに向かい干潮に近い時間帯で、このサイズに対して反応がよくなり、ミドルにある地形を使える時間帯となりそうです。
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しかし、No.1のテトラ際にできるレフトのみ頻繁に反応しながらも、全体では年明けのサイズアップ時の様子から不規則な反応が多く、複雑な波質で安定感がないので、特にオススメできる様子ではありませんでした。


2018年最初のポイント毎の地形レポートは以上になります。


さて、水温は、9~10℃から下がる事はありませんでしたが、変わらず出来る限りのフル装備をオススメします。


最後に、この先の波に関しては、この南ウネリの要因となった低気圧が通過した後は、西寄りの風でリセットされやすいと思うので、賞味期限は短めになるのでは?

この先前半はオフショアの期待はありつつも、再びサイズ的には物足りないコンディションになってしまいそうです。

今のところ後半は、北~北西のサイドショアが予想残されているので、残念な状態が続く可能性が高めだと思います。

今回は以上です。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!
本年も宜しくお願いいたします。

それでは、また来週(木or金)にレポートをお届けします。

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