2018-01-16 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。

前回の更新(1/9)後は、9日の南ウネリで太東周辺での胸~肩サイズから、一宮方面ではオーバーヘッドまで上がったポイントもありましたが、この日の夕方から早くも落ち着き傾向となって、翌10日には腹前後まで急激なサイズダウンとなってしまいました。
各ポイントで手前に砂の集まった小波用の地形はありながら、後半は乗り味の弱い残念なコンディションが続いていていましたが、日曜日(1/14)の午後に限っては沖のウネリが届いたので、夕方にかけて潮の上げるタイミングと重なり、胸前後のサイズがありつつ、風も弱まり意外や遊べる状態になりました。
月曜日(1/15)の時点でもこのウネリが残り、スモールコンディションながら形よくブレイクする波がありましたよ。
それでは、各ポイント毎の
地形レポートです!
【一宮】1/15月曜日の13時頃、潮は上げに向かいミドルタイドのタイミングでの地形レポートです。
インサイド~ミドルの地形が残っているので、広範囲にピークがありポイント全域を使えています。

左側の堤防周辺は、ミドルエリアで形になる地形はあるものの、このポイントの中では波数が少ない印象で、反応する範囲も狭い様子でした。

チビ堤防の左側や右側の堤防寄りのレギュラーがメインになり、カレントも弱く癖のない地形をキープしているので、腰~腹コンディションにも対応できてサイズなりに距離を乗れていて、肩~頭サイズまでは、アウトを含めても形にまとまりそうな雰囲気です。

全体的な狙い目としては、スモールコンディションの場合は、やはり引き始めが無難だと思いますが、サイズアップの可能性もあり、アウトの地形でワイドなブレイクが目立っしまうと、サイズ次第では上げに向かうタイミングの方が形がまとまるかもしれませんね。

この日のような南風でレギュラーの形が崩れやすくなっています。
また、胸前後のサイズになれば、ファミマ側も狙えるブレイクがありましたよ。
【サンライズ】1/15(月)13時半頃、潮は上げに向かいミドルタイドをすぎたくらいの時間帯です。

この日のようなスモールコンディションだと一宮と比較して波数が少ない雰囲気となっていますが、地形はミドル~インサイドにまとまっているので、ここも腰~腹サイズにも対応できる地形をキープしていました。

カレントも弱く癖のない状態ながらも一定に平らな様子で、一宮のように確実にピークとなる安定した地形ではないので、波を探すのは難しいようですが、形になっていればここの方がショルダーの張った波になるかもしれませんし、この時のような潮の多い時間帯も形的には走り易そうなブレイクでした。

中央周辺も復活傾向となり、昨年の後半よりもポイントを広く使えているので、ワイドなピークが増えるかもしれませんが、頭くらいまでのサイズならアウトの地形を含めて期待できるのでは?

南風の場合は特に右側のレギュラーが混雑しそうですね。
狙い目としては、やはり引き始めが無難だと思いますが、最近はミドルタイドを基準に潮の多い時間帯にウネリがまとまって、形になっていた印象です。
【東浪見】月曜日1/15の14時半頃、潮は上げに向かい満タンに近い時間帯です。

全体的にインサイド~ミドルに砂の集まった状態をキープしていましたが、ここは右側での反応が悪く、インサイドセクションが腰~腹サイズに対して深い印象に変わり、この時のような潮の多い時間帯でショルダーの厚い波が目立っていました。

一宮やサンライズと比べて波数も少なく、手前の地形が狭いので、サイズ待ちな雰囲気だと思います。

最近もスモールコンディションに対しては、中央から左側の方が反応が頻繁で、やはり範囲は狭いものの、地形的には形になる状態をキープしています。

このサイズに対しては、他のポイントよりも上げに向かうタイミングでボヨつき易いので、狙い目としてはミドルタイドを基準にするか、引き始めが無難かもしれません。

やはりサイズが上がると、アウトの地形でワイドなピークが増えそうですが、ミドルエリアをメインに使うサイズなら、まとまって形を保ちブレイクも易しそうでしたよ。
カレントの深みが目についたので、サイズアップした場合は流れが強まりそうでした。
【志田】月曜日1/15の15時半頃でした。満タンで1番潮の多いタイミングでの地形チェックです。

全体的な地形の印象は変わらず、アウト方面からインサイドまで砂が集まり、中央からのカレントの深みは残っていますが、この周辺でワイドなショルダーに切れ目ができているので、左側を含めて狙える地形をキープできていて、最近のスモールサイズの場合は、乗りやすい波質だったと思います。

前回(1/9更新)は、右側のレギュラーが早めなブレイクとなっていましたが、ここ数日のウネリに対しては、右側半分で反応する形が良くなって、距離を乗れていた様子です。

一宮~東浪見と比べて、早い波が多いながらも、潮の多い時間帯でのボヨつきもなく、素直な波質だったと思います。

他よりもアウトが近い地形となっているので、サイズが上がった場合は力のある波質になり、頭以上でワイドなピークが増えそうですが、ミドルタイドより潮の多い時間帯は狙い目として、形がまとまるタイミングだと思います。
【太東】1/15月曜日16時頃の様子から地形を判断します。潮は満タンの状態です。

サイズ次第では形のいいレギュラーが反応していたものの、最低でも腰~腹サイズが必要条件となっているので、ロングボードを使っても厳しい雰囲気となっていました。

特に潮の多い時間帯では反応がなかったので、1日を通してフラットな日もあり、潮の引いた限られた時間帯でしか狙えていない状況で、基本的にガスト方面までいかないと、サイズ不足でした。

地形的にはカレントもなく癖のない雰囲気ながらも、形としてまとまっている所がないので、サイズが上がった場合は、これまでよりもワイドなブレイクとなってしまいそうです。
砂の集まった状態ではあるので、条件を満たすサイズがあれば、志田のように潮が多いタイミングで形としてまとまって、ファンな波質になると思います。
【夷隅】1/15月曜日の17時頃、潮は満タンから引き始めの時間帯です。

ここも大きく変わった様子はなく、全体的にミドルエリアがメインながらも、インサイドまで砂の集まった状態となっていました。

特に狙えていた事もなく、このサイズに対してもミドルエリアでピークとなりながらも、ワイドなショアブレクとして反応する程度だったので、オススメできるコンディションはありませんでしたね。

ウネリが小さく、潮が引くとサイズも下がり気味となって、ブレイクしても力の弱い印象です。

テトラの影響でサイズさえあればどうにか形にはなるものの、個人的には今回の地形からは、ミドルエリアでワイドな反応が予想されます。
地形的には一宮~志田方面の方が狙いやすそうなので、他のポイントを重視した方がいいと思いますよ。
今回のポイント毎の
地形レポートは以上になります。
さて、
水温は、11~12・13℃と例年よりは多少温かくなっていましたが、再び10~11℃の厳しい冷たさとなってきました。
週末(1/20・21)にかけては、冷たい可能性があるので、やはりフル装備の準備があった方がよさそうです。
最後に、
この先の波は、南東~南寄りのウネリがメインとなりそうですが、風波な可能性があり、先週の様子からも長くはサイズをキープすることはなさそうです。
しかし、南風の原因となる低気圧が北寄りながらも沖に出るので、ここからの北ウネリが届いた場合は、質のいい波が反応するかもしれません。
新しく低気圧が発生する予報もあるので、サイズの上がり方次第で週末までウネリが残る可能性もあると思います。
南ウネリでは右側の堤防周辺のレギュラーが人気となりやすいですが、北ウネリの場合は左側の地形が使えるようになると思うので、今週は風の影響がなければ、向きの違ったウネリで楽しめるのでは?後半のサイズアップに期待したいですね。
今回は以上です。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!
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