「奄美大島トリップ2017年春①」
2018-01-19 更新
世界中を旅して現在は都内のスキーショップで働いているハルさんこと福島晴之氏のコラムが久々に届きました!今回の旅先は美しいサーフィンアイランド、奄美大島。
写真家のcharこと土屋尚幸氏とのハルさんらしい秘話も...。
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みなさん、お久ぶりです!
2017年は2回もカナダへ行き、仕事上とは言え、たっぷりとスキーを楽しんだので、「波乗りで海外」には少し後ろめたさを感じていた。
という理由でこのコラムを書く機会がなかった。
2017年の波乗り生活を振り返ってみると、雪が悪くなり始めた3月から僕は冬眠から覚めたように毎週のように千葉や茨城の海に通い始め、5月と6月に2回大好きな奄美大島へ出かけることにした。
(海外は遠慮した...)
1回目の5月は男3人でサーフキャンプ。
宿は毎度利用させてもらっている空港から15分ほど南下した「OUTDOOR SPACE KOYA(アウトドア スペース コヤ)」というキャンプ場。
オーナーは生粋のローカルサーファーの奥光太郎さん。
光太郎さんと奥さまが営むこのキャンプ場は、居心地が最高だ。
海が見える高台にあるキャンプ場は清潔感が溢れているし、なにより眺めが素晴らしい。
そして奥様のタイ料理が最高なのだ。
この時はキャンプ場から車で5分くらいの場所にあるビラというポイントを中心に波乗りをした。
波は肩前後でレフト、ライト共に形が良かった。
今回出発前にFaceBookで連絡を取り合ったサーフフォトグラファーのチャー君こと土屋尚幸さんと再会する予定だった。
チャー君とはその昔コスタリカへプロサーファーの取材にノコノコと同行させてもらった時に知り合い、仲良くなったのだ。
当時、僕は「エコツーリズム世界一」といわれるほどワイルドなコスタリカに二回ほど足を運んでいたので、現地にある程度のコネクションがあった。
知り合った現地ガイドに日本の旅行社を紹介して欲しいと頼まれ、スリランカ旅行で交流のあったサーフトラベル社を紹介。
それがきっかけで雑誌社から現地のコーディネイトと原稿を担当して欲しいという話が舞い込み、二つ返事で了承したのだ。
コスタリカのトリップは、プロサーファー3人(関野聡さん、平野太郎さん、渡辺広樹さん)とチャー君。そして僕の5人旅だった。
チャー君はプロカメラマンだけど波乗りが大好きで、撮影の時以外はみんなと一緒にサーフィンしていた。
あれから時が過ぎ、21世紀。
FaceBookのおかげで暫く連絡を取り合っていなかった彼と再びつながることができた。
そして、彼が奄美に移住したことを知った。世界中で波乗りの撮影をしているので、僕がこれまで奄美に来たタイミングはチャー君は海外だったが、今回は1日だけ会うことができたのだった。
(その日の午後にはジャワのパチタンに向けて出発すると言っていたが...)
話はそれたが、キャンプ2日目にあの松崎しげる(笑)のような真っ黒に焼けた人懐っこい笑顔がキャンプ場に現れた。
今はお互いに家族ができて子供もいる。それでも自分たちのスタイルで波乗りを続けている。
しばらく近況を確認しあうとビラポイントに向かった。
チャー君は僕の友達ともすぐに仲良くなって4人でほとんど貸し切りのビラで子供のようにはしゃいだ。海がとても綺麗だったし、チャー君の波乗り好きはまったく変わっていなかった。
たった数時間だけど最高の時間だった。
別れ際に来月は家族を連れて奄美に来ると話すと、なんとその日にこれから行くジャワの旅から帰島するというではないか。
ぼくらは再開を誓い、固い握手をして別れた。
翌日は島の南にある城(グスク)というポイントへ向かった。
しかし、今回はうねりが届いていなく、オンショアの膝波がブレイクしているのみだった...。
ここはいつかトライしてみたいポイントだ。
男3人旅、暇な時間をつぶすために釣り竿を持ってきた。
僕は少年の頃から釣りが大好きで、今回も意気込んで釣具屋で道具を新調してきた。
ターゲットはロウニンアジとイカだ。
波に乗っている時以外は島のあらゆる場所に出掛けてルアーを投げ続けた。たまにでかい魚がルアーを追いかけてくるのが見えたりするものだから、諦めなかった。
男3人で20時間以上釣りに時間を費やして結果は小魚2匹...。
食べる身もなさそうだったので、その場でリリースした。
地元の釣具屋さんにも聞いてみたらこの時期はあまり釣れないとのことだった...。
続く
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