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一宮エリア

2018-01-22 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。
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前回の更新(1/16)後は、南寄りのウネリが残りながらも、予想外に腹前後の物足りない状態となっていましたが、風も弱く例年よりも気温・水温の暖かいコンディションだったので、練習しやすかったと思います。

その後18日以降は、17日の南風の要因となった低気圧が通過し、ここからの北寄りのウネリが届いたので、クローズ近いサイズまで上がりました。
見た目より癖のある波質だったようですが、朝イチの時間帯で多少強めに吹いていた北風は昼前から弱まる日が多く、夕方にかけてフェイスにそこまで影響もなく、十分遊べる波があったと思います。

日曜日1/21の午前中にウネリ・風・潮まわりの条件が揃い、このエリアの広い範囲でベストなコンディションでしたね。

それでは、各ポイント毎の地形レポートです!


【一宮】
1/21日曜日の8時半頃、潮は引き始めの未だ潮が多い時間帯での地形レポートです。
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先日のクローズに近いサイズアップの影響で、これまでと比ると所々深みとなってしまった地形もあったので、腹~胸サイズに対しては手前の反応が鈍くなるかもしれませんが、この日の様子から、ミドル~インサイドにかけて砂の集まった状態をキープし、インサイドにかけて乗り繋げる地形となっていました。
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これまで反応が悪かった左側に関しても、肩~頭サイズになればアウトにできるピークから両方向に距離を乗れていて、ファミマ側も似た地形で、レフトをメインに反応していましたよ。
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チビ堤防周辺や中央から右側のレギュラーは、このサイズに対しても安定した形でピークとなり、人気となっていました。
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狙い目としては、引きに向かうタイミングを基準に、ミドルタイドまでが無難な時間帯だと思います。
この先も、インサイドが荒れるようなクローズコンディションがなければ、今の地形をキープできそうです。


【サンライズ】
1/21日曜日の9時半頃、引きに向かい満タンからミドルタイドの間くらいでした。
全体的にはインサイドからミドルエリアにかけて砂が集まった状態を保っていたので、手前までしっかり乗り繋げる地形となっていました。
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しかし、一宮のようにインサイドはカレントが目立った様子となってしまい、沖に流れがある所では、手前から深みとなり始めている所もあるので、やはり腹~胸サイズにとってはボヨつきやすい反応になるかもしれません。
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ポイント全体で、頭サイズに対してワイドなピークが多くなってしまうようですが、左側の堤防周辺や右奥のレギュラーの地形で、ショルダーの切れる波が安定して来ていた印象です。
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中央寄りにもいいピークはありましたが、ポジションが安定せず波をとらえにくい雰囲気で、インサイド付近で複雑に反応する地形となっていました。
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狙い目としては、ボヨつきを考えると引きのタイミングとなり、カレントの影響を含めてもミドルタイドを基準に、引き始めからが無難なタイミングになると思います。
この先も荒れる事がなければ、スモールコンディションにも対応できる地形をキープできそうでした。


【東浪見】
1/21日曜日の10時頃、引きに向かいミドルタイドくらいのタイミングです。
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ここもインサイドからミドルに砂が集まった状態をキープし、堤防周辺は頭サイズに対してアウトの地形で反応する形のいいピークがありましだが、これまでと比べると全体的にインサイドや、中央周辺では特にミドルエリアでカレントが強まった雰囲気があり、一宮やサンライズよりも地形が乱れた印象となっていました。
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頭サイズからはピークからワイドにブレイクする波が多くなり、サンライズのように中央の広い範囲でカレントの影響を受けて、ピークが定まらず波を掴みにくい様子です。
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普段よりサイズに対してピークが手前にあったので、全体で見ると基本的には手前にまとまった地形で、荒れる事がなければ、腹前後のスモールコンディションにも対応できる状態をキープできそうです。
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サイズがある場合は、干潮に近くなるほどカレントが目立ってブレイクが不規則になり、上げに向かうとボヨつきやすい雰囲気となるので、タイミングとしては引き始めからミドルタイドが無難そうです。
サイズが落ち着き穏やかになれば、潮の少ない時間帯にスモールコンディション用になるかもしれませんね。


【志田】
日曜日1/21の11時頃でした。引きに向かい、ミドルタイドをすぎたくらいの時間帯での地形チェックです。
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全体的な範囲気はこれまで通りインサイドからアウトまでまとまった地形となっていたので、スモールコンディションに対して形よく反応する地形でしたが、頭近いサイズからはワイドで力のある反応が目立ち、ピークから速い波となってしまうようです。
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癖のない平らな地形が広がっていますが、最近は中央から沖に出るカレントが強まっているので、この先は、再び左右で地形が分かれるかもしれません。
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この周辺には、右側の堤防からもカレントが強まっていて、地形がアウトに広がれば、レギュラーの形がハッキリしてくるのでは?
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左側に関しては、ショルダーの切れ目もなく、特徴のある地形はありませんでした。
狙い目としては、サイズが落ちついた方が形はまとまると思いますが、上げに向かって潮が多くなる時間帯でショルダーの切れる波が見つかりそうです。干潮に近い時間帯は、カレントの影響でブレイクがまとまりにくいと思います。


【太東】
1/21日曜日12時頃の様子から地形を判断します。引きに向かい干潮寸前の時間帯です。
先日のサイズアップからは、ミドルエリアでまとまるピークが出現し、風の弱いコンディションで、ファンな波が反応していました。
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この日の様子からも、腹~胸サイズで1番形よく反応していた印象で、これまでよりブレイクが早めながらも、レギュラーの形でピークから抜けれる波となっています。
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ここにもカレントが働いて、堤防周辺にはレギュラーの形で砂が集まっている雰囲気です。
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胸サイズからは、潮の多い時間帯でも堤防内側にできるピークを狙えていて、この時のような干潮に近くなるとブレイクは複雑になっていましたが、堤防から距離を乗れる形に反応していました。
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引きに向かい、カレントの影響があったので、腹以上のサイズの場合は、上げ始めからの方がまとまりがよくなると思います。
肩以上のサイズからは、アウトのピークもワイドな反応が増えそうです。


【夷隅】
日曜日1/21の13時頃、干潮で一番潮の少ない時間帯です。
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ここも他のポイントように、インサイドからミドルにかけて砂の集まった状態となっていましたが、アウトの地形がないので、この日のような肩~頭サイズに対しては、全体的にミドルエリアでピークになるショアブレクといった雰囲気でした。
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No.1では、川からの流れによってアウトからの反応があるものの、地形による反応ではなかったので複雑なブレイクが多く、全体的に距離も短くなり、手前でウネリが集まってパワーのある波質になっていました。
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地形的には、胸前後のサイズの方がこの時の時間帯を基準に、形としてまとまると思います。
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サイズアップの影響で、テトラ周りやインサイドのカレントが強まり、アウトまで地形が広がれば、肩~頭サイズ用の状態にもなりそうですが、この先は荒れたコンディションが予想されているので、地形的にも複雑になってジャンクなコンディションが増えてしまいそうです。


今回のポイント毎の地形レポートは以上になります。


さて、水温は、下がる事なく12℃くらいとなっていますが、お騒がせ中の南岸低気圧の影響で、北からの潮が入り易い雰囲気なので、通過した後は多少下がり傾向になると思います。


最後に、この先の波に関しては、今回の低気圧は夏の台風並に存在感のあるものになりそうですね。
通過後は北寄りのウネリが素直に届けば、このエリアに限らず広いエリアに質のいい波が出現しそうです。

しかし、このエリアにとっては北東からのオンショアコンディションが予想され、前半はクローズしてしまう可能性が高く、サイズ的には週末まで残りそうな雰囲気がありますが、通過後の北西や西風が強まると予想よりも早くサイズダウンしてしまうかもしれません。

残念な想定としては、クローズによる地形の荒れ具合で、カレントが強まってインサイド~ミドルにかけて深みができてしまうと、アウトの地形は広がってピークがハッキリしても、サイズが落ち着き傾向になるとショルダーが短くなったり手前でボヨついたフェイスになりやすく、対応できない状態になってしまいそうです。

時化後は今回の内容とは全く違った地形を予想していた方がいいと思います。まずは下がり始めの肩~頭サイズのタイミングを重視して狙いたいですね。


以上、最後までお付き合い頂きありがとうございました!
それでは、また来週レポートをお届けします。

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